ウェットクリーニングって何?どんな汚れが落ちる?

クリーニングでは、素材の種類や汚れの状態によって、さまざまな方法を使います。通常行われるドライクリーニングだけでなく、ウェットクリーニングを使えば、ドライクリーニングでは落ちない汚れも落ちるでしょう。これから、ウェットクリーニングの特徴やどのような汚れが落ちるのか、メリットと注意点などをご説明します。

ウェットクリーニングとはどのような洗い方?

クリーニングの洗い方には、「ランドリー」「ドライクリーニング」「ウェットクリーニング」の3種類があります。ランドリーは大きなドラム洗濯機で丸洗いする方法です。ドライクリーニングは機械的かつ化学的にダメージを与えたくない素材に対し、有機溶剤で洗います。

そして、通常は水洗いできないものを「水」で洗うことを、ウェットクリーニングというのです。ドライクリーニングの場合、皮脂汚れや化粧品汚れを落とせますが、汗や飲み物などの汚れは落ちにくいとされています。そこで、水溶性の汚れを落とし、素材の型崩れや収縮を最小限に抑える洗い方として、ウェットクリーニングができたのです。

ウェットクリーニングの方法とは?

ウェットクリーニングはクリーニング店で、専用の洗剤を使って洗います。洗濯機など機械で行うのではなく、通常は手洗いです。また、素材や汚れ・洗濯表示などを熟知している人が行います。つまり、素材を傷めずに、水で洗えるでしょう。最初にウェットクリーニング専用洗剤を溶かし、濃い目の洗浄液を作ります。そして、洗浄液の中に洗いたい衣服を入れ、押し洗いをするのです。押し洗いでは、衣服に大きな負荷は与えません。よって、擦り洗いと揉み洗いはせず、押し洗いで汚れを浮かせます。

洗剤の濃度が高いため、何度も水を入れ替えて、すすぎます。すすぎの工程でも、擦ったり揉んだりはしません。何度も同じ動作を繰り返して、衣服についている洗剤を取っていきます。洗剤の泡や汚れが出なくなったら、仕上げ剤を入れます。

仕上げ剤は柔軟剤と同じような働きがあり、ダメージ補修が主な目的です。仕上げ剤を入れると、衣服の肌触りも良くなります。そして、仕上げ剤が付いた衣服を、再度、水ですすぐのです。脱水をする時にも、衣服を絞らずに行います。

ウェットクリーニングで洗った衣服は、乾燥の工程も大切です。乾燥機を使って乾かすと、素材が収縮する可能性もあるため、乾燥機は使いません。そこで、濡れた状態で専用プレスをかけ、収縮やシワの矯正をするのです。そして、自然乾燥で乾かします。

乾燥した後は、縫い目が収縮していないかの確認も必要です。ウェットクリーニングをする衣服は、通常は水洗いができません。つまり、収縮する可能性もあるため、しっかりと縫い目を確認しているのです。最後に、必要に応じてアイロンやプレスなどをします。

ウェットクリーニングはどのような汚れや素材が対象?

ウェットクリーニングが得意としている汚れは、水溶性の汚れです。例えば、汗や涙などの体液、飲み物、果物の汁、アルコールなどが該当します。よって、これらが付いてしまった衣服に対して行うといいでしょう。また、ウェットクリーニングは通常は水洗いできない素材に対して行います。

具体的には、水洗い不可のスーツやコート・セーターなどです。さらに、ドライクリーニングに適していない素材として、プリント柄やスパンコール・ビーズが付いている衣服も、ウェットクリーニングをするといいでしょう。クッションやカーテン・ぬいぐるみなどを洗う際、機械的な負荷をかけたくない場合もウェットクリーニングの対象になります。

ウェットクリーニングのメリットと注意点

ウェットクリーニングのメリットは、「黄ばみにくくなる」「型崩れや色落ちが少ない」です。ドライクリーニングをした場合、汗ジミを完全に落とせていないと、保管している時に黄ばむ可能性があります。汗ジミは閉まった時には見えなくても、時間が経過するにつれて、色が出てくることが特徴です。

そこで、ウェットクリーニングで水溶性の汚れを落としておけば、汗ジミができる可能性は低くなるのです。また、手洗いで丁寧に洗っているため、素材の収縮や色落ちが少ないです。つまり、型崩れや黄ばみが少なくなれば、その衣服が長持ちして、使用できる期間も長くなるでしょう。

ウェットクリーニングの注意点は油性の汚れは落ちにくいことです。水溶性と油性の汚れが付いている場合、2つの方法を併用しなければならない時もあります。そして、洗う人の技術力によっても、仕上がりに違うが出てしまうため、注意が必要です。また、ウェットクリーニングは通常よりも料金が高くなってしまいます。店ごとに料金を設定していますが、通常より500円~1,000円ほど高くなる場合が多いです。

ウェットクリーニングで水溶性の汚れを落とそう!

ウェットクリーニングは水溶性の汚れを落とす方法で、洗濯機で水洗いできない衣服も洗えます。クリーニング店で手洗いをしてくれるため、収縮や色落ちなどのリスクも低いです。つまり、衣服を長持ちさせるためには、ウェットクリーニングで汗や飲み物などの汚れを落とすといいでしょう。これを参考に、ウェットクリーニングを活用してみてください。

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