帽子はおしゃれアイテムとしてはもちろん、夏場の日差し避けなどにも活用できます。しかしずっと使っていると頭がかぶれる上に、汗の汚れも染み込みますよね。特に夏場は汚れだけでなく匂いも気になります。そうならないために定期的に洗濯したくても、型崩れや色落ちが心配な方もいるでしょう。普段使うものなのでなるべく綺麗な状態にしておきたいですよね。では帽子はどうすれば綺麗に洗濯できるのでしょうか?
目次
帽子を手洗いする前に確認しておくこと
帽子は洗濯機で洗うと強い水流によって型崩れしてしまうので、基本的には手洗いがオススメです。まず手洗いをする前に、裏地を確認しておきましょう。「手洗い可」のマークがあれば大丈夫です。「×」マークがあるものは洗濯できないので注意しましょう。ちなみにウール、麻、レザー、ファー、合皮などは洗濯できない素材です。また、「F」や「P」のマークがあり「水洗い不可」のマークもあればクリーニングに出す必要があります。
さらに帽子が色落ちしないかどうかも確認しておきましょう。中性洗剤をにじませた白い布で帽子の生地を軽く叩き、布に帽子の色が移っているかどうかで確認できます。ここで色落ちしていなければ洗っても大丈夫です。
移ってしまった場合は家での洗濯は避けた方が良いでしょう。また、帽子に素材の違うワッペンやリボンなどの装飾品がついている場合は外しておいてください。帽子の生地を痛める可能性があります。
帽子の手洗い方法について
帽子の手洗いに必要なものは、中性洗剤、バスタオル、洗面器、ザルです。
まずは洗面器に中性洗剤と30度くらいのぬるま湯を入れて洗濯液を作ります。洗剤の量は、水4リットルに対してキャップ1杯程度で大丈夫です。この洗濯液に帽子を入れ、優しく押し洗いをします。この時つばの部分が折れないように注意してください。汗取り部分は汚れやすいので、手でこすって洗いましょう。特に汚れがひどい部分は、歯ブラシで優しくこすって洗うのもオススメです。
ある程度汚れが落ちたら洗濯液を捨て、新しいぬるま湯で再び押し洗いをします。これを2〜3回繰り返して洗剤をしっかりと洗い流しましょう。帽子の生地が薄い場合は、シャワーで流すだけでも問題ありません。水に長時間触れると生地が傷みやすくなるので、なるべく短時間で終わらせるのがポイントです。ここまで洗ったら、バスタオルで優しく包み丁寧に水気を拭き取りましょう。帽子の内側も忘れずに拭き取ってください。
汚れが特にひどい部分の洗い方
基本的には手で優しく押し洗いをします。しかし額が当たる汗取り部分などは、汗や皮脂が直接つくので黄ばんでしまうこともあります。そういった頑固な汚れは部分的にしっかり洗いましょう。先ほど書いた通り歯ブラシでこするのも一つの手です。また、洗濯液をつけたタオルで直接帽子を叩くのも良いでしょう。
最後に水で濡らしたタオルでしっかり拭いてあげれば問題ありません。さらにひどい汚れの場合は、ベンジンを使ってシミ抜きしてみてください。ベンジンはスーツなどのシミ抜きにも使われている液体です。洗濯液の場合と同じように、ベンジンをつけたタオルで直接帽子を叩き、汚れを取りましょう。この後は水で濡らしたタオルで拭き取ります。
帽子の干し方について
最後に帽子を干して乾かします。水分を吸って重くなった帽子を吊るすと生地が伸び縮みするので、平干しが基本です。洗濯バサミも跡がつくので注意しましょう。理想はザルにかぶせて風通しの良い日陰に干すことです。
日向に置くと色落ちの危険性があるので注意してください。ザルが無ければ中にタオルを詰めて、なるべく平行にして風通しの良い日陰に置きましょう。あるいはペットボトルの上にタオルを巻き、そこに帽子をかぶせて乾かすという方法も良いですね。
普段からこまめに手入れをしておこう
種類にもよりますが、帽子は手洗いすることで清潔に保つことが可能です。しかしあまり頻繁に洗いすぎると帽子を痛める原因にもなるので、できれば洗濯回数は減らしたいですよね。そのためには日頃から帽子のケアをしてあげることが大切です。
例えばこまめにブラシでホコリをかき出したり、ガムテープで表面の汚れを取るのも良いでしょう。洗濯できない帽子や高級品の場合は汗取りテープを貼っておくのも有効的です。除菌スプレーをこまめにかけてあげるのも良いですね。
また、帽子を丸洗いすることになる前に、部分的な汚れは日頃から掃除しておくことが大切です。特に先ほどご紹介した汗取り部分は汚れやすいため、たまにぬるま湯を含ませたタオルで拭いてあげましょう。
ケアスプレーもオススメです。吹きかけることで匂いを抑制できますし、除菌や静電気防止にもなります。ケアスプレーはあらゆる素材に使用できるため、洗えない帽子を使っている方には特にオススメです。
適切なケアをして大切な帽子を長持ちさせよう
このようにきちんとしたケアをしてあげることで、大切な帽子をより長く使うことができます。特に手洗いできない帽子や高級品を使っている方にとっては日頃のケアがより重要になりますよね。
ちなみに洗い方や干し方は素材によって違うこともあるので、お持ちの帽子の状況に合わせて適切にケアをしてあげてください。それぞれに合わせたケアをして、大切な帽子となるべく長く過ごせるようにしましょう。