評判の良い枕に変えてみたけれども肩こりが酷くなったということもあります。やはり枕を選ぶには評判よりも自分に合ったものを選ぶことが重要と言えるでしょう。ただ、枕にこだわりを持つ人が増えたことから、色々な種類の枕が登場しており、何を選べば良いかわからないという人も多いです。そこでここでは自分に合った枕の選び方を紹介します。
目次
枕の素材にはどんなものがある?
枕の使い心地を大きく左右するのが素材です。そこでまず枕によく使われる素材にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
#そば殻
そば殻は昔から使われている定番の素材です。通気性の面で優れており、特に夏場はそば殻の枕は大活躍するでしょう。また、枕自体も固めで高さがあるので、寝返りを多く打つ人でも安定感があり快適に眠れます。そば以外にも自然素材を使った枕には小豆やもみを使ったものが挙げられますが、どれもアレルギーの原因に繋がるというリスクもあるので注意が必要です。
#羽毛
羽毛枕も昔から使われている定番の種類で、クッションのようにふわふわと柔らかいのが特徴です。保温性の面で優れており、特に冬場に活躍するでしょう。夏場も熱がこもることなく快適に眠れます。ただ、特に安いものだと羽毛特有のにおいがあるので人によってはにおいが気になってしまう、長期間使っていると枕から羽毛が飛び出てチクチクするなどといったデメリットもあります。
#マイクロビーズ
比較的新しいものの、現代の枕において定番となりつつある素材がマイクロビーズでしょう。高さはあるものの、枕自体は柔らかく、しっかり首・頭がフィットする感じがあるので、安定感のある柔らかい枕が欲しい人におすすめです。
価格もお手頃で様々な場所で売られているので手に入りやすいという点もマイクロビーズの枕のメリットと言えます。ただ、通気性の面では少し劣る部分があり、特に夏場は要注意です。
#低反発ウレタン
頭の重みや形にしっかり対応してくれ、首への負担を減らすことができるとして平成に入って人気を獲得したのが低反発ウレタン枕です。安定感の面で優れており、特に寝返りが多くて疲れやすい人にはおすすめの素材と言えるでしょう。
ただ、低反発ウレタン枕は通気性が悪いので、枕カバーを工夫するなど対策が必要です。それに洗えないので定期的に交換する必要があるということも理解して使いましょう。
#高反発ファイバー
低反発枕が流行した後に、逆に反発力が高い枕も需要が高くなり、高反発ファイバー枕が登場しました。低反発枕と比べると沈み込みが少なく、固めでフィット感はあまりありませんが、自分に合った高さ・形のものを選べば快適に眠ることができます。
通気性の面で優れており、手軽に洗濯できるのでお手入れしやすい点が良いでしょう。ただ、自分に合ったものを選ばないと逆に疲れてしまうので要注意です。
素材以外の枕選びのポイントは?
やはり枕選びで重要なのは素材ですが、それ以外にも快適に眠るためにチェックしておきたいポイントはいくつかあります。それでは、素材以外の枕選びのポイントを見ていきましょう。
#高さ
枕が高すぎると首が疲れてしまいますし、低すぎると安定しません。そのため、首に負担がかからないベストな高さのものを選ぶことが大切です。そこで、高めの枕がおすすめな人は体型ががっしりしている人や男性でしょう。
男性や体型ががっしりめの人だと頭から肩にかけて重みがあるので枕が沈んでしまい、高めの枕でちょうど良い高さになります。逆に軽めの女性や子供の場合は低めの枕でちょうど良い傾向があります。
#枕の大きさ
市販されている枕は縦43cm×横63cmのサイズが多い傾向があります。このサイズを平均サイズと考えると、小柄な人はこれよりも小さめの枕、寝相が悪めの人や子供、男性は大きめの枕を選ぶのがおすすめです。
小さめの枕は小さいので寝返りをうちにくいというデメリットはありますが、そば殻など固めの枕だと安定感を発揮してくれます。それに対して大きめの枕の場合、すっぽりと包まれるような安心感があるうえに、寝返りをうっても枕から落ちる心配がありません。
#形状
枕の形状にも色々あり、昔から定番の形が横長の長方形タイプでしょう。小さい頃からこのタイプの枕を使っていたという人も多く、慣れ親しんだ形の枕で寝たいならこのタイプがおすすめです。低反発枕に多い形状がS字タイプの枕でしょう。この形状の枕だと首の形に枕がしっかりフィットしてくれるので、快適に眠れます。
ただ、枕が高すぎると逆に首や肩が疲れてしまうので要注意です。そして近年増えてきているのが縦・横にラインが入っているタイプの枕でしょう。このタイプだと横向きで寝ようとする時に首が溝にしっかりフィットするので寝心地が良いです。色々な寝方に対応できるので、試しに一度使ってみる価値はあると言えます。
自分に合った枕で質の良い睡眠を!
自分に合った枕を選ぶ作業は面倒に感じてしまいますが、睡眠を質の良いものにすることは日中のパフォーマンスに大きく影響するので日頃疲れを感じやすい人ほどこだわりを持って枕を選ぶことをおすすめします。
枕選びのポイントを紹介しましたが、試してみないとわからない部分もあるでしょう。そこで自分に合った枕を探したいなら、ここで紹介したポイントを押さえて枕を探すだけでなく、オーダーも視野に入れるのがおすすめです。