あるアンケートによると液体洗剤を使用しているご家庭は7割にも及ぶそうです。しかし、液体洗剤と粉洗剤のそれぞれの特徴を知り使い分けることが節約にもなりますし、衣類の汚れがより落ちたり、色移りしなくなるなどというメリットもあるのです。そこで今回は、液体洗剤と粉洗剤についてをご紹介していきます。
目次
液体洗剤と粉洗剤の違いとは
洗濯用洗剤には大きく分けて液体洗剤と粉洗剤の2つに分けられます。ではどのように違うのか?それは洗浄力と価格。その他にも違いはありますが、この2つが大きな違いと言えます。それでは、さらに詳しく見ていきましょう。
液体洗剤の特徴
液体洗剤は一般家庭で最も需要が高いと言えます。液体洗剤を使用しているというご家庭も多いのではないでしょうか。普段何気なく使っている洗剤ですが、メリット・デメリットもあるのです。
液体洗剤のメリット
- 水に溶けやすく扱いやすい
- すすぎ1回でも使用可能なものがあり、節水・時短ができる
- 容器もコンパクトで場所を取らない
- 素材を選ばない
液体洗剤の一番良いところは洗剤が溶けやすいということ。粉洗剤の場合は水に溶けにくく、温度が低い冬などには固まってしまい、洗濯物に付着しているなんてことも。再度すすぎをしても衣類にこびりついてしまい、なかなか取れないという経験がある方も多いのではないでしょうか。また、毎日忙しい主婦の方にとって時短で済むのは魅力的ですよね。素材を選ばないのも大きな特徴でしょう。ほとんどの衣類は、色物や柄物問わずに洗うことが可能です。
液体洗剤のデメリット
- 粉洗剤よりも洗浄力が弱い
- 価格が高くコスパが悪い
- 詰め替えが面倒
使い勝手が良い反面、洗浄力が粉洗剤より弱いとも言われています。しっかり繊維の奥まで洗うというよりも、衣類の色移りを防ぎながら汚れを落とすという認識の方が良いのかもしれません。また、価格が高いのはご家庭に影響していることもありますね。すぐなくなる、詰め替えが面倒といったことが痛手になる場合もあります。
粉洗剤の特徴
粉洗剤を使用する場合の多くはお湯を使っているご家庭が多いようです。この点も踏まえたうえで、メリット・デメリットを見ていきましょう。
粉洗剤のメリット
- 洗浄力が液体洗剤よりも強い
- 安くコスパも良い
- 詰め替えが簡単
粉洗剤の洗浄力は非常に高く、白い衣類を洗うには大きな効果が期待できると言えます。また、粉洗剤の価格は比較的に安価。詰め替えの際も簡単で、長持ちするためコスパが良いです。
粉洗剤のデメリット
- 水に溶けにくく衣類に残ることがある
- しっかりとすすぐことが必要
- 衣類によっては色落ちする可能性もある
粉洗剤は水に溶けにくいので何度もすすぐ必要があります。衣類に洗剤が残ったまま着用すると肌荒れや衣類を痛めることにも繋がってしまいます。また、粉洗剤を使用する際にお湯を使うご家庭も多いようで、時間と手間がかかるのが難点。また、洗浄力が高いので色落ちや色移りする可能性もないとは言い切れません。
どう使い分けるか
液体洗剤と粉洗剤、それぞれに向いている衣類やシーンについてを知ることも二つの洗剤を効率よく使用するコツです。では、液体洗剤と粉末洗剤はどのように使い分ければいいのでしょうか。
液体洗剤がオススメ
- 色物や柄物
- デリケートな素材の衣類
- 粉洗剤が溶けにくい冬場、手間を省きたい時
粉洗剤向け
- 白のワイシャツやタオル、子供の体操服など
- 節約、しっかり汚れを落としたい時
- 土や泥が付着した運動靴など
また衣類の洗濯表示タグによっても手洗い表示などがあった場合は、水に溶けやすい液体洗剤がオススメ。
それぞれの使い方とは
液体洗剤はそのまま投入口に注いで完了ですが、粉洗剤は少し違います。よく、洗濯槽に入れた衣類の上にそのままかけているというのをよく耳にすると思いますが、それは間違っています。粉を溶かしてから投入するのが正しい使い方だからです。いくらすすいでも衣類に粉洗剤が付着してしまう原因の一つは、粉洗剤の正しい使い方を知らずに洗濯をしているからだと言えます。別の容器に使う分量の粉洗剤と30~45度くらいのお湯を混ぜ合わせて液体にしてから投入口に入れることが重要なポイントなのです。
その他の洗剤
最近よく目にする「ジェルボール洗剤」はただ入れるだけなので簡単・便利と言われていますが、洗浄力やメリット・デメリットについてはどのようになっているのでしょうか。
メリット
- 手が汚れず計量がいらない
- 液体洗剤より洗浄力が高い
- 香りが続く
液体洗剤とジェルボール内に入ってるジェルは同じ液体であり、中性洗剤です。しかし、ジェルボールには液体洗剤に入っていないキレート剤という泡立ちを促す成分が入っています。これで洗浄力を高めることができるようです。そのため、液体洗剤よりも洗浄力が高いということが分かります。
デメリット
- コスパが悪い
- 少ない量の洗濯ができない
- 子供が間違って食べる恐れがある
- 気温が35度で夏の扱いに注意が必要
ジェルボールは液体洗剤よりも高いのでコスパが悪いです。また、少しだけの量を洗いたいのに洗剤量は決まっているので困ります。見た目がゼリーに似ているので小さな子供が誤って食べる恐れがあります。また、気温が35度なので夏場の保管管理に気を付けなければなりません。
注意点
ジェルボールは色物には不向きと言われています。液体なのに使えないのか?と思うかもしれませんが、蛍光増白剤が入っているので色が落ちる可能性があるのです。蛍光増白剤は、色を白くする成分でよく粉洗剤に含まれているのですが、ジェルボールにも含まれています。そのため、粉洗剤同様色物や柄物には使わないことをオススメします。
最後に
液体洗剤と粉洗剤は、用途によって使い分けましょう。洗浄力が強いのは粉洗剤、色物や柄物に使えるのは液体洗剤です。また、ジェルボールも衣類を選ぶ必要がありますね。粉洗剤はそのまま衣類の上にかけるのではなくお湯で溶かして使用するのがポイントですよ。汚れによって洗剤の種類も使い分けて、清潔な衣類で毎日を過ごしましょう。