寒い時期に活躍の機会が多いニット帽。人によっては冬になると、毎日着用することも。そのような場合は、汗や皮脂の汚れが付着しがちです。けれども、毎日着用しているのに「ほとんど洗濯をしていない」という人や「そもそも干し方が分からない」という人もいます。今回はニット帽の洗濯方法や干し方などをご紹介。臭いの取り方も併せてお伝えします。
目次
ニット帽は汚れている
手や足の裏、額などは人間の体で汗をかきやすい部位とされています。ニット帽は額に直接触れることが多いので、汗や皮脂により汚れやすいと言えるでしょう。また、メイクを行う場合には、ファンデーションやパウダーが汚れや黄ばみの原因になります。稀にそのような汚れが、ニット帽を変色させてしまうことも少なくありません。日々のお手入れはもちろん、定期的な洗濯が大切です。
洗濯方法
ニット帽の洗濯は、注意して行う必要があります。なぜなら、ニット帽は素材によって洗い方が異なるからです。
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- 「洗濯絵表示」を確認しましょう。通常、洗濯機の使用でも大丈夫なものには「洗濯機マーク」が付いています。ニット帽は、手洗いマークが付いている場合が多いです。手洗いOKのニット帽は、自宅でも洗濯ができます。
- 洗濯機を使用せず、表示に従って手洗いをすることがポイントです。ウールやカシミヤなどの動物繊維が使用されている際は、表示が「水洗い不可」となっていることもあります。水洗いが出来ないニット帽は、クリーニング店に頼む方が良いとされています。
- ニット帽の手洗いには中性のおしゃれ着用洗剤を使用します。おしゃれ着用の洗剤は、通常の洗剤よりも型崩れしにくいことが特徴です。まず、ぬるま湯を張った洗面器か洗面台に、この洗剤を加えます。
- ニット帽を入れ、優しく押し洗いします。この時、強く揉まないように注意しましょう。強く揉むとニット帽が伸びてしまったり、毛玉を作る原因になるからです。押し洗いをした後は新しいぬるま湯を入れ替え、濯ぎを行います。水温は冷たすぎても熱すぎても繊維を傷つけてしまうので、30度以下のぬるま湯が無難です。
- 充分に濯ぎを行ったら、脱水をします。脱水は機械とタオルドライの2種類です。デリケートな繊維である場合は、大判のバスタオルにニット帽を置いて、少しずつ水分を取ると良いでしょう。脱水機にかける際は最後までやらず、約1分間行います。最後まで脱水にかけるとニット帽の繊維が傷み、型崩れを起こしやすくなるのです。デリケートな繊維のニット帽や衣類は、優しく洗うことが基本になります。
干し方
ニット帽を干す時には、平干しがおすすめです。平干し専用のハンガーネットなども販売されているので、持っていない場合は購入を検討しても良いでしょう。平干しは、衣類の伸びや型崩れを防ぐ方法の1つです。洗濯バサミの跡なども付きにくいといったメリットもあります。平干しが出来ない場合は「ニット帽のサイズに合うざるに被せて干す」という方法もあるようです。
この干し方は型崩れしにくいだけでなく、乾きやすいという特徴があります。ただしサイズに合わないざるを使うと、ニットが伸びてしまう恐れもあるため、注意が必要です。
臭いの取り方
ニット帽は定期的な洗濯が大切と言われていますが、頻繁に洗うと繊維が傷ついてしまうことも。毎日の洗濯は極力避け、数週間に1回程度のペースがおすすめです。
しかし、着用が多ければ「臭いが気になる」という日もあるかもしれません。そのような時は、消臭スプレーを使って洗濯回数を減らすと良いでしょう。また、風通しの良い場所に干すだけでも臭いが取れやすくなります。汗の臭いが気になる際は、裏返して干すと良いでしょう。帰宅して直ぐ、クローゼットにしまわないことで臭いの原因である湿気も減らせます。このような対策を行っても臭いが取れないという場合は自宅で洗濯をするか、クリーニング店に頼みましょう。
汚れの応急処置方法
軽いホコリや汚れであれば、洋服ブラシで取り除くことができます。しかし、口紅や食べ物を溢して出来た汚れなどは、応急処置をしないとシミの原因になるようです。「直ぐに洗濯をしたい」と感じていても、出先であれば難しいことも。
ティッシュ・ハンカチで拭き取る
このような時はまず、ティッシュペーパーやハンカチで油分を拭き取ります。そして、台所用洗剤かハンドソープをティッシュペーパーに含ませ、汚れに染み込ませます。最後に水で濡らしたティッシュで優しく押さえましょう。これで出掛け先で可能な、汚れの応急処置が終了です。あくまでも応急処置なので、家に帰ったらきちんと洗濯を行う必要があります。
帰宅後すぐに洗う
油分を含んだ汚れは放置しておくと、クリーニング店でも落ちにくい場合があるのです。そのようことから、帰宅後直ぐの対応が汚れを落とすための大切なポイントになります。食べ物の汚れは中性のおしゃれ着用洗剤を直接付け、馴染ませておくと取れやすいです。また、口紅やファンデーションといった化粧品の汚れには、クレンジングオイルがおすすめ。クレンジングオイルは化粧品の油分を浮かせ、汚れを取り除くという特徴があるからです。「中々汚れが取れない」という際には、クリーニング店へ足を運びましょう。自己判断で無理矢理取ろうとすれば、ニット帽が傷む原因になります。