洗濯マークには、その衣類をどう扱えばいいのかという情報が詰まっています。しかし意外に難しいのがマークの読み取り方。また表示が新しくなったことで、どう読み取ればいいのか分からなくなってしまった人も多いのではないでしょうか。
ここでは洗濯マークの意味や見方について紹介しています。お気に入りの服を長く着るために、一度復習してみましょう。
目次
洗い方は洗濯桶
新しい洗濯マークでは、「洗い方」は全て洗濯桶で表示されています。
書かれている数字は上限温度です。60と書かれていれば、水温60度を上限に洗うことができます。
桶の下の横線は水流の強さ
また、桶の下部分に書かれている横線は使える水流の強さを表し、横線が多ければそれだけ水流を弱めなければなりません。横線が一本なら弱い処理、二本なら非常に弱い処理を行うようにしましょう。
手が入っているマークは手洗い
洗濯桶に手が入っているマークは、手洗いができるサインです。洗濯桶にバツ印が重なっているものは、家庭での洗濯をしてはいけない印なので、クリーニングに出すようにしましょう。
三角マークは漂白
三角マークは漂白に関する印です。新マークでは「塩素系漂白剤が使える」「酵素系漂白剤が使える」「漂白できない」の3段階を表示しています。白い無地の三角形は、塩素系と酵素系の両方の漂白剤を使用することができます。三角形に斜線が二本入っているのは、酵素系は使用できるが、塩素系は使用禁止の印です。三角形にバツ印が入っているものは、漂白できないことを意味し、塩素系と酵素系の両方を使用することができません。
四角形で干し方
洗濯マークでは、四角形で干し方についての情報を記しています。
縦の一本戦はつり干し、縦二本線はぬれつり干し、横一本線は平干し、横二本線はぬれ平干しを意味します。つり干しは物干し棹などにかけて干すやり方、平干しは平らな場所に洗濯物を広げて干すやり方です。ぬれ干しは、洗濯機で脱水したり手でねじったりすることなくそのまま干す方法のことを言います。また、四角形の左隅に入った斜線は陰干しを意味し、直射日光を避けて干すように、という指示です。
タンブル乾燥マーク
また、新しい洗濯マークでは、従来はなかったタンブル乾燥マークが新設されています。タンブル乾燥とは、衣類を熱と一緒に回転させて乾燥させる方法で、よくコインランドリーなどで行われている乾燥方法になります。タンブル乾燥については四角形の中に丸印が入ったマークでしるされており、黒点二つがタンブル乾燥可能、黒点一つが低温でのタンブル乾燥可能、バツ印がタンブル乾燥禁止、となります。
アイロンがけはアイロンマーク
アイロンがけに関する情報はアイロンマークで記されています。点は温度の高さを示しており、数が多ければそれだけ使える温度は高くなります。
クリーニングに関するマーク
ドライクリーニングやウエットクリーニングについてのマークも作られました。丸印にアルファベットのA、P、F、Wで表され、Aは全ての溶剤によるドライクリーニングが可能、Pはパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングが可能、Fは石油溶剤によるドライクリーニングが可能、Wはウエットクリーニングが可能、という意味です。マークの下に横線が入っている場合は弱い操作でのみ可能を意味し、横線の数が多いほど弱い力で行わなければなりません。
従来のマークの読み方
従来のマークでは、洗濯機洗いは長方形、手洗いは選択桶に「手洗イ」の文字で表示されていました。数字は水温の上限を意味しており、「弱」のマークは弱い水流での処理を指示するものです。洗濯ネットを使用する衣類は、長方形の下に「ネット使用」の文字が入っています。洗濯桶にバツ印が付いているマークは、家庭での洗濯禁止を意味します。
漂白マーク
漂白マークは、従来は三角フラスコに「エンソサラシ」の文字で表示していました。バツ印は漂白禁止という意味です。
乾燥
乾燥については、衣類の形で記しています。白い服はつり干し、白い服に「平」の文字が入っているものは平干しを意味します。また、服の右隅に入った3本斜線は日陰干しを示していて、合わせて表示に使っています。
脱水
従来の洗濯マークには、新しい洗濯マークにはない脱水についての表示があります。ねじれた布に「ヨワク」と書かれたマークは、手搾りの場合は弱く、遠心脱水の場合は短時間で、という意味です。バツ印は絞ってはいけないという意味で、タオルなどで包んで水気を切るようにします。
アイロンがけ
アイロンがけはアイロンのマークに「高」「中」「低」で使える温度が記されています。バツ印はアイロンがけ禁止です。アイロンマークの下に波線が入っているものは、アイロンがけにあて布が必要、ということを表しています。
ドライクリーニング
ドライクリーニングについては、できるかできないかを丸印に波線で表示しています。「ドライ」とだけ書かれていればパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングが可能、「ドライセキユ系」と書かれていれば石油系溶剤によるドライクリーニングが可能、バツ印はドライクリーニング不可です。また、従来の選択マークでは、ウエットクリーニングについては表示がありません。