縦型洗濯機やドラム式洗濯機が主流の今、二槽式洗濯機はかつてのものと考えている人も少なくありません。しかし、二槽式洗濯機はその数は多くないものの今でも販売されており、根強いファンから支持され使い続けられています。テレビやSNS、ネットなどで二槽式洗濯機の話を目にした人もいるでしょう。ここでは、二槽式洗濯機の魅力や支持される理由をお伝えします。
目次
そもそも二槽式洗濯機とは?
ある程度の年齢の方なら、自分が小さい時は二槽式洗濯機だったという人も多いでしょう。また、若い方には馴染みがなく、まったく知らない、または、二槽式洗濯機は昭和の産物といったイメージを持っている人もいるかもしれません。
まず、二槽式洗濯機とは、洗濯槽と脱水槽が二つに分かれた洗濯機のことです。縦型洗濯機やドラム式洗濯機は、洗濯槽と脱水槽は共通のため、自動で洗濯・すすぎの後脱水を行いますが、二槽式洗濯機は洗濯・すすぎが終わった後に手動で洗濯物を脱水槽に移し替える必要があります。
日本では1950年台後半から、白黒テレビ、冷蔵庫と並んで洗濯機は「三種の神器」と言われ、これらの家電を手にすることが庶民の夢でした。1960年に「二槽式脱水乾燥洗濯機」が登場し、高度経済成長期と重なって、1970年には電気洗濯機の世帯普及率が90%を超えました。二槽式洗濯機は一般家庭にもどんどん普及していったのです。二槽式洗濯機が普及する以前は、ハンドル式の洗濯機などがあったものの、ほとんどの家庭ではすべての工程を手作業で行っていたわけですから、二槽式洗濯機は家事を軽減してくれる重要な役割を担っていました。
しかし、1980年代前半をピークに、二槽式洗濯機の販売量は減少していきます。一槽で洗濯・すすぎ・脱水を全て行う全自動洗濯機と呼ばれる縦型洗濯機が主流に取って代わったからです。二槽式洗濯機の弱点だった洗濯物を移し替える手間がないのですから、全自動洗濯機に人気が集まるのも無理はありません。こうして二槽式洗濯機は、家庭から徐々に姿を消していきました。
二槽式洗濯機の魅力と特徴
家庭から姿を消していった二槽式洗濯機ですが、今も昔と変わらず理容室や美容室、ガソリンスタンド、工場などの業務用では根強く需要があります。二槽式洗濯機は、全自動洗濯機に比べ、構造も単純であるため丈夫であり、壊れても修理がしやすいからです。ガソリンスタンドで屋外で使用しているのを見かけるのも、その丈夫さゆえです。また、洗濯・すすぎと脱水の工程を同時に行うことができるため、短時間の間に全自動洗濯機よりも多い量を洗濯することができるのです。「壊れにくく、短時間に大量の洗濯をできる」ということが、業務上において二槽式洗濯機が支持されている理由です。
家庭における二槽式洗濯機
家庭においては、現在でも全体の5%ほどの人が二槽式洗濯機を使用しているという調査があります。二槽式のメリットとしてまず挙げられるのは、「洗浄力が高い」ということです。二槽式洗濯機は、全自動洗濯機に比べ洗濯槽が小さいですが、その分モーターの撹拌力が効率よく伝わるため、しっかりと洗剤を泡だて汚れを落とすことにつながるのです。肌や環境を考えて粉石けんを使用する場合、その溶けにくさがデメリットだといわれますが、二槽式洗濯機は強い撹拌力でしっかりと溶かすことができます。
洗濯物の取り出しにも魅力が
また、一見デメリットしかないように感じる洗濯物の取り出し作業が功を奏することがあります。一度洗濯物を取り出すことで、洗濯途中に落ち切っていない汚れに気付けばもう一度洗濯を行ったり、すすぎを増やしたりするなど、汚れ物の具合によって「自分で自由に調整できるよさ」があるのです。全自動洗濯機では見落としがちな汚れも落とせることで、洗濯物のにおいや黒ずみを防ぐこともできます。
節水効果が高い
二槽式洗濯機は「節水効果が高い」こともその特徴の一つです。全自動洗濯機が登場後すぐに普及しなかったのは、二槽式洗濯機よりもたくさんの水を使うからです。二槽式洗濯機は、洗濯に使用した水をいちいち捨てずに溜めておくことができます。そのため、洗濯物の汚れ具合を見て、汚れの軽いものから洗濯することで、洗濯水や洗剤を使い回すことができます。
手入れが楽
また、二槽式洗濯機は洗濯機本体の「手入れが楽」です。二槽式洗濯機の洗濯槽は、全自動洗濯機のように槽が二重ではないので、カビが生えにくい特徴があります。衣類へのカビ移りの心配も減ります。
さらに、「洗濯機本体の価格が安い」のも魅力の一つです。全自動の縦型洗濯機やドラム式洗濯機などは、10万円以上するものもざらですが、二槽式洗濯機の価格は2万円から3万円くらいのものが多いです。節水効果が高く壊れにくいこともあり、コストパフォーマンスが相当高いといえます。
二槽式洗濯機の使い方
二槽式洗濯機を使用したことがないという方のために、使い方を説明します。
まず、洗濯槽に水を溜めます。全自動洗濯機と違い、自分で水道をひねり、水が溜まるのを待たなくてはいけません。目を離しているすきに入れすぎてあふれてしまうこともあるので注意が必要です。
必要な水量が溜まったら、洗剤も手動で入れ、洗濯を開始します。洗い終わったら、洗濯物を洗濯槽から取り出し、脱水槽に移して脱水します。脱水が終わったら、洗濯物を再度洗濯槽に移してすすぎます。柔軟剤を使用する場合は、ここで柔軟剤を手動で入れます。
すすぎ終わったら、また脱水槽に移して脱水を行います。こうしてみると、洗濯物の移し替える工程が多いことがわかります。しかし、直接自分で行わなければいけない工程が多い半面、洗濯機のスイッチやボタンが少なく、操作自体は単純なものが多いので、機械操作が苦手な方に人気があります。
洗浄力や節水など魅力いっぱいの二槽式洗濯機。手間を惜しまなければ、快適に使うことができそうです。
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