羽毛布団は洗濯表示によって家庭で洗濯できます。縦型洗濯機・ドラム式洗濯機・手洗いなど方法別に失敗しない洗い方や干し方を紹介します。自宅で洗濯できない場合はコインランドリーまたはクリーニング業者を使う選択肢があります。
目次
羽毛布団を家庭で洗う前に確認すること
洗濯タグを確認する
まずは「水洗いできるかどうか」を判断しましょう。 「水の入った桶」や「洗濯機を表す四角」のマークがあれば洗濯機洗い対応の羽毛布団 です。また、キルティング加工(布団の裏表が縫い合わさっている形)がされていないと、中の羽毛が片寄ってしまうので、 キルティング加工されていない羽毛布団は洗濯しない でください。
水洗いマークにバツが付いているものは、そもそも水洗いができない羽毛布団です。そういった羽毛布団を洗濯すると、中の加工が取れてしまったり羽毛が固まってしまったりという可能性があります。 その場合は自分では洗わず、布団クリーニング専門業者に相談 した方が良いでしょう。
洗濯表示マークを確認したら、いよいよ洗濯開始です!
ご家庭にある洗濯機の取扱説明書を確認する
洗濯機で羽毛布団を洗う場合には、まず初めに取扱説明書で洗濯機の洗濯容量を確認してください。
洗濯容量が5kg以上でシングルサイズ、7kg以上でセミダブルサイズ、10kg以上でダブルサイズ の羽毛布団が目安です。洗濯機によっては、抜けた羽毛が経路に絡まり洗濯機自体が故障するおそれがあることなどから、羽毛布団の洗濯を不可としている場合もあります。
失敗しないためにも、取扱い説明書をよくチェックしてから洗濯を開始しましょう。
天候の確認
羽毛布団などの大物を洗濯する場合は、季節にもよりますが、完全に乾くまで丸1~2日かかる場合があります。生乾きの場合、羽毛を傷める原因や、カビの発生に繋がる可能性がありますので、天気予報のチェックを忘れずに。
湿度が低く、晴天が少なくとも2日間続くタイミング でのお洗濯をおすすめします。
羽毛布団の洗濯に必要なもの
おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
使用する洗剤は液体タイプの中性洗剤(おしゃれ着洗い用)がオススメです。
普 段の洗濯に使用する弱アルカリ性の洗剤だと、中の羽毛が傷んでしまう可能性がある ためご注意ください。おしゃれ着用洗剤はあらゆるメーカーから沢山種類が出ていますので、香りや洗浄力、仕上り、肌への負担などを考慮して、お気に入りのおしゃれ着洗剤を見つけてみてくださいね。
布団が入るサイズの洗濯ネット
羽毛布団を洗濯機に入れるときは、 必ず寝具用の大きな洗濯ネットに入れて 洗うようにしましょう。洗濯ネットに入れずに直接洗濯機に入れてしまうと、羽毛布団の傷みの原因になります。
なお、 ドラム式洗濯機では、洗濯ネットを使用しないよう取扱説明書に記載がある 場合がありますので、必ず事前に確認をしましょう。洗濯ネットは、ホームセンターや100円ショップ、スーパーやドラッグストアなどで販売されていますので、お近くのお店で探してみてください。
柔軟剤の使用はNG
近頃は様々な香りがあるので、お気に入りの柔軟剤を使用されている方も多いのではないでしょうか?
羽毛布団の洗濯の場合、残念ながら柔軟剤の使用はNGです。柔軟剤を使用してしまうと、本来羽毛の持つ撥水力を低下させてしまい、ふんわりとした仕上りが損なわれてしまいます。 通常の柔軟剤の果たす役割とは逆効果となってしまいますので、柔軟剤の使用は避けて ください。
羽毛布団への直接の柔軟剤の使用はNGですが、一緒に使用するカバーやシーツなどへ、お好きな香りの柔軟剤を使用してみてはいかがでしょうか?
羽毛布団を自宅で洗濯する方法
縦型洗濯機で洗濯する場合
洗濯機のサイズに合わせて羽毛布団を折りたたみ、寝具用の洗濯ネットに入れます。
布団コース、毛布コース、大物コースなど、ご家庭の洗濯機のコース設定を確認の上、最適なコースを選んでください。なお、 羽毛布団を洗濯機に入れた後に洗剤を投入すると洗剤ムラができてしまうので、羽毛布団を入れる前に洗剤を水にとかして おきましょう。
ドラム式洗濯機で洗濯する場合
ドラム式洗濯機の場合は、脱水ができなくなるなどの理由から、洗濯ネットが使用できない場合があります。必ず事前に取扱説明書を確認しましょう。布団コース、毛布コース、大物コースなど、ご家庭の洗濯機のコース設定を確認の上、最適なコースを選んで洗濯してください。
手洗いの場合
ダブルサイズの掛け布団など洗濯機に入らないような大きなサイズの布団を洗いたい時には、お風呂場の浴槽を使うと洗えます。
浴槽の半分くらいにぬるま湯を入れて洗剤をよく溶かし、布団を浴槽の中に入れます。軽く押し洗いすると汚れた水が出てきます。手では上手く力が入らない時は足で踏んで洗っても良いですが、 あまり強い力で洗いすぎると布団を傷める原因となるので優しく押し洗いする ようにしましょう。あまりに黒く汚れた水が出てくるのでびっくりするかもしれません。水を替え2、3回繰り返して洗ってください。
洗濯が終わった布団は、浴槽の淵に引っかけて、1時間ほど置いておきます。これである程度の水を抜いてから干場に持っていくと、ポタポタと水が垂れるのは防げます。しかしながら、洗濯機での脱水をしていないので、なかなか乾きません。浴槽で洗う時には、好天が続く日を選び数日かけてじっくり乾かすようにしてください。
仕上がりがふんわりとする羽毛布団の干し方
脱水まで終わったら、できるだけ速やかに干場でしっかりと干してください。干しが足りないとカビや臭いの原因となるので気をつけましょう。 2本の竿に跨がせるように干し、間にも風が通るようにする とよく乾きます。
ただし、傷みの原因になるため 直射日光に長時間当てることは避け、風通しの良い場所で陰干し をしてください。干す際には、偏った羽毛を全体的にほぐして形を整えましょう。時折、羽毛をやさしくほぐしながら全体を整えて乾かしていくと、最終的にふんわりと仕上がります。
なお、 乾いた後に羽毛布団をパンパンと叩くのは、羽毛が傷む原因となります のでやめましょう。
羽毛布団が自宅で洗濯できない場合の対処法
洗濯機の容量が足りない場合はコインランドリーで
羽毛布団を自分で洗濯するもう一つの方法は、コインランドリーです。
コインランドリーでの洗濯時間の目安は、容量に関係なく30分程度で終わる場合がほとんどです。
乾燥時間については一般的な衣類や毛布の場合、30~40分程度で乾きますが、羽毛布団の場合はしっかり60~80分程度乾かす必要があります。必要に応じて追加乾燥が必要な場合もありますので、注意してください。羽毛布団をコインランドリーで洗濯~乾燥まで行う場合の費用ですが、コインランドリーによっても変わりますが、シングルサイズの場合で、平均2000円程度の料金がかかります。
コインランドリーのメリットは、 自宅洗いよりもしっかり乾燥することができて、サイズを問わないこと です。デメリットは、布団を持ち込む手間と時間がかかること。持ち込む枚数によっては、車が必要になる場合があるかもしれません。色々な人が洗濯機を使うので、人によっては衛生面が気になるかもしれませんが、布団を運搬する手段があり、時間もある方はコインランドリーが良いかもしれません。
洗濯表示で水洗い不可の場合はクリーニング業者に依頼
水洗い不可の洗濯表示がある羽毛布団は、自宅では洗濯できません。せっかく大事に使用している羽毛布団をだめにしてしまうかもしれませんので、無理に自宅で洗濯せず、プロのクリーニング業者にお任せしましょう。プロの手によって洗濯された羽毛布団は、再びふわふわの状態で戻ってくることでしょう。
羽毛布団を清潔に保つための方法
カバーをつけて使用する
羽毛布団を清潔に保つために普段からご家庭でできる方法の1つは、カバーをつけて使用することです。ついつい手間に感じて、カバーをつけずに使用してはいませんか?寝ている間に汗や皮脂などの汚れが羽毛布団に付着し、雑菌の繁殖や嫌な臭いの発生に繋がります。 カバーをつけることにより、羽毛布団への直接の汚れ付着防止に繋がりますが、カバー自体の洗濯もこまめに行うことを忘れず に。
定期的に天日干しする
臭いが気になる時など、洗濯をしなくても、 月に2~3度、1~2時間ほどの短時間の天日干しをすること もおすすめです。その際、表面や溝部分にたまった埃などをブラシでやさしく払ってから干すとよいでしょう。なお、長時間直射日光に当てることは羽毛布団自体を傷める原因になりますので注意しましょう。カバーをしたままの状態で干すと、ダメージを軽減できます。
羽毛布団の洗濯の頻度
人は普通に寝ているだけで、一晩で約200cc(コップ1杯)の汗をかくといわれています。また、寝ている間には皮脂やフケも布団に付着します。それらの汚れが、ダニや雑菌の温床となってしまうのです。ダニの死骸は、様々なアレルギーの原因となります。 アレルギーの予防のためにも、シーズンが終わったタイミングで、1年に1回丸洗いする と良いでしょう。
羽毛布団の打ち直しや買い替えのタイミングは?
羽毛布団の寿命は10~15年程度と言われています。お手入れや使用方法により異なりますので、目安としては、使用期間が5~8年ほどで、 以前より保温性がなくなり、ぺちゃんこになってしまった場合は、打ち直しをおすすめ します。また、8~10年以上使用されている場合で、保湿性がなくなり、さらに所々羽毛が飛び出て、ぺちゃんこになってしまった場合は、買い替えのタイミングと言えます。
愛着ある羽毛布団を、少しでも長く使用できるように、普段からのお手入れが重要と言えるでしょう。
羽毛布団を宅配クリーニングに出すメリット・デメリット
羽毛布団を自分で洗うのはやっぱり心配!という方は、宅配クリーニングを利用すると良いでしょう。 洗濯から乾燥までプロにお任せできるので、安心 です。家に専用の回収箱が届き、集荷をしてもらいます。クリーニングが完了次第、綺麗になった布団が送られてきます。また、 保管サービスもあり、布団を使わない期間預かってもらう こともできます。
宅配クリーニングのメリットは、プロに任せる安心感と楽さです。万が一失敗して、布団を駄目にしてしまうというリスクがありませんし、集荷に来てくれて、家で布団を渡すだけなので楽です。布団の収納場所に困っている人は、保管サービスを利用するのも良いでしょう。
布団を駄目にしたくないという方や、時間が無い、洗濯が面倒という方には宅配クリーニングがおすすめです。一方、プロにお願いするため、自宅で洗うよりは費用はかかると言えます。
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ぜひ皆さんも利用して、きれいな布団で過ごしましょう!
よくある質問
Q.羽毛布団は自宅で洗濯できますか
A. 羽毛布団についている洗濯表示を確認し、水洗いマーク、手洗いマーク、洗濯機マークが記載されていたら、自宅で洗濯しても大丈夫です。ただし、水洗いマークにバツが付いているものは、そもそも水洗いができないので、布団クリーニング専門業者に相談した方が良いでしょう。
Q. 羽毛布団を自宅で洗濯できない場合の代替手段はありますか
A. 洗濯機の洗濯容量が足りない場合は、洗濯表示を確認して、水洗いができる羽毛布団であれば、コインランドリーを利用することができます。しかし、水洗いマークにバツが付いている場合は、無理に洗濯せず、プロのクリーニング業者にお任せしましょう。
Q. 羽毛布団の洗濯はどれくらいの頻度でするべきですか
A. 人が寝ている間にかく汗や、皮脂・フケなどの汚れが付着することで、布団はダニや雑菌の温床となってしまいます。ダニの死骸は、様々なアレルギーの原因となるアレルゲンですので、アレルギーの予防のためにも、シーズンが終わったタイミングで、1年に1回丸洗いすると良いでしょう。
Q. 羽毛布団の打ち直しや買い替えのタイミングは?
A. 羽毛布団の寿命は10~15年程度と言われています。目安としては、使用期間が5~8年ほどであれば打ち直しを、8~10年以上使用されている場合で、保湿性がなくなり、ぺちゃんこになってしまった場合は、買い替えのタイミングと言えます。