革靴は耐久性があって履けば履くほど足になじみ長く履けるのが特徴です。しかし長く履いていると傷やスレが出てきてしまい自宅ケアだけでは修復できない場合もあります。お気に入りの靴であれば愛着もあるので買い替えを躊躇してしまうこともあります。この記事では革靴の寿命はどのくらいなのか、また買い替え時期の目安をどう見極めるのかなどを詳しく紹介します。
目次
この靴はいつまで履く?
お気に入りのデザインや足になじんだ靴は履き心地がよくなかなか手放せませんよね?特に革靴はそれなりにお値段もしますし、傷むたびに買い替えていては出費がかさんで大変です。しかし長く履いていると傷や汚れだけでなく、型崩れやソールの減りなど自宅ケアだけでは修復できない箇所にも問題が出てきます。
なるべく長く履きたい
革靴はきちんとしたお手入れをしていない場合、大体1年ほどで傷みが出てきてしまいます。そのため普段のお手入れは長持ちさせるためには大変重要ですし、靴底の減りなどプロにしかできない部分にも気をかけて修理に出していれば、長いもので10年から20年も履き続けることも可能です。安いものでもだいたい1万円から3万円ほどするので少しでも長く履き続けたいですよね。
長持ちする革靴の特徴
革靴はお手入れしだいで長く履けるのが特徴ですが、どんな革靴がより長持ちするのか具体的に紹介します。まず長持ちする革靴の特徴は底部分を交換できる製法で作られているかどうかです。アッパー部分は普段のケアである程度長持ちさせることができますが、底部分は長年使っていると靴底の擦り減りがすすんでしまいます。しかし革靴の製法によっては底部分を交換できるので10年、20年と長年の使用を考えているなら革靴の製法に注目して購入することがおすすめです。
牛革は耐久性に優れている
長持ちする革は、やはり圧倒的に使用率の高い牛革がおすすめです。牛革の中でも細かく種類があり耐久性が異なりますが、他の革と比べるとキメが細かく耐久性に優れています。そのほか豚革も柔軟性があり軽くて丈夫で、通気性がよく歩き回ることが多いビジネスマンに人気の種類です。
製法による寿命の違いがあるらしい
革靴にはさまざまな製法があり、なかでも主流なのがグッドイヤーウェルト製法、マッケイ製法、セメント製法の3種類です。製法によってデザインや寿命も変わるので長持ちする靴を買うならぜひ知っておきたいポイントです。
グッドイヤーウェルト製法
まずグッドイヤーウェルト製法は紳士靴によく用いられている製法で、 もっとも長持ちするといわれています。 丈夫で重厚なつくりな上に、底部分を何度でも張り替えられるため長期間使うことが可能です。長いものでは20年以上使うこともできます。
マッケイ製法
マッケイ製法は甲革と底を直接縫い付けた製法です。 シンプルなので汎用性が高く、幅広いデザインに対応できます。 一方でグッドイヤーウェルト製法のように底を張り替えられないため修理にだせるのは数回程度で、丁寧に履いても7年前後が寿命といわれています。
セメント製法
セメント製法は甲革と底を接着剤で貼り付けたもので、 安価で耐水性に優れているのが特徴です。 接着剤でくっつけられた革靴は修理ができないため、靴底の擦り減りが限界を迎えた時点で寿命がきます。だいたい2年から4年使うことができます。
買い替え時期の目安
革靴の寿命や買い替えのタイミングの目安はどのくらいなのでしょうか?製法や革の種類によって寿命もさまざまですし、傷や汚れなどを見つけると買い替えを考える方もいらっしゃるでしょう。しかしアッパー部分の傷や汚れ、ひび割れなどは手入れをしたり修理にだすことで修復できるのでアッパー部分の損傷だけで革靴を買い替えるのはもったいないです。
歩きづらくなったら買い替え
靴底が減ったときが買い替え時期の目安です。靴底を交換できるものもありますが、そうでない場合はソール部分が減ると歩きづらくなりますし、すべりの原因にもなり危険です。ソールを継ぎ足して修理することもできますが自分で修理した場合、見た目があまり良くないのでプロに修理を依頼することをおすすめします。
手入れして長く履こう
革靴を長持ちさせるためにはお手入れはかかせません。革靴を購入したら使用前に防水スプレーをしっかりとかけましょう。革は水濡れに弱く、濡れてしまうとシミになったり、濡れによって柔らかくなり変形を起こす原因になります。そうならないためにも使う前に防水スプレーでコーティングすることによってシミや変形から守ることができます。
フルメンテナンスは月に1回
革靴を履いた後のお手入れは使用後ブラッシングで埃を取り、消臭スプレーで臭い対策をし、シューキーパーで変形をふせぎます。そのほか月に1回はフルメンテナンスでのお手入れがおすすめです。フルメンテナンスをする際は内側の掃除や、靴底の減りをチェックすることも忘れずにしましょう。また雨の日に使ったあとなどはすぐにお手入れをしないとビビ割れやシミになってしまうので気をつけましょう。
革靴を長く履くコツ
革靴は高価なこともあり上手に使ってなるべく良い状態を保って履き続けたいですよね。革靴を長く履くコツは正しいお手入れをすることや、何足かをローテーションで使用し毎日同じ革靴を履かないようにすることです。最低2足から3足を履きまわすようにすれば、蒸れた靴を乾燥できにおい対策にもなりますし、革を休ませて変形を防ぐことができます。丁寧なお手入れは革靴を長持ちさせるために欠かせませんが、毎日クリームで磨くなどのフルメンテナンスでのお手入れは逆に革を傷めてしまうので適度な頻度でお手入れしましょう。
定期的にプロにも見てもらおう
また靴の擦り減りや傷の修復には専門業者を利用し、革靴の状態に合わせたケアが欠かせません。日ごろから自宅でケアをすることも大切ですが定期的に革靴のプロに診断してもらうことも長く履くコツです。自宅ケアとプロによるケアをバランスよく組み合わせて革靴を長持ちさせましょう。
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