キッチンや洗面所、お風呂場などの排水溝の詰まりに悩んでいませんか?「プロでないと治せない」と思っている方も多いかもしれませんが、実は自力で解消する方法もあります。業者を呼ぶとなると、お金も時間もかかるので、まずはいくつかの方法を自分で試してみましょう。この記事では排水溝が詰まる原因や、詰まりの解消の仕方を紹介します。
目次
排水溝が詰まる原因は?
排水溝が詰まる原因は場所によって異なります。キッチンの排水溝の場合、調理道具や食器についた油、食品のカスなどが少しずつ蓄積してパイプの中で詰まってしまうことが多いです。洗面所やお風呂場の排水溝の場合は、髪の毛や垢、皮脂や石鹸カスなどが詰まっている可能性があります。
排水溝にネットやごみ受けなどを取り付けてガードしていたとしても、すり抜けた細かい汚れが少しずつ時間をかけて溜まってしまうことがあるのです。普段からこまめな掃除を習慣にしていればある程度詰まりを防ぐことができますが、築年数が長くなってくると、しっかり掃除をしていたとしても詰まりやすくなってきてしまいます。
重曹と酢で排水管詰まりを解消する方法
排水溝の詰まりが軽度であれば、重曹と酢を使って解消することができます。重曹は1カップ、酢は2カップくらいの分量が目安です。排水溝のカバーをすべて外したら、重曹を排水溝に直接振りかけてその上から酢を回しかけましょう。シュワシュワと泡立ってくるので、そのまま30分から1時間ほど放置し、その後たっぷりの水で洗い流します。
酢の代わりにクエン酸を重曹と一緒に振りかけて、上から水を回しかける方法でもOKです。アルカリ性の重曹と酸性の酢が、さまざまな種類の汚れを掃除してくれます。重曹と酢を使った掃除方法は人体に害のない安全な方法で、詰まりだけでなく嫌な臭いも防止できるので、定期的に行うのがおすすめです。
パイプクリーナーで排水管詰まりを解消する方法
重曹と酢を使った方法では解消できないような詰まりには、市販のパイプクリーナーを使う方法がおすすめです。パイプクリーナーはスーパーやドラッグストアなどで購入できます。液体状やジェル状の薬剤で、排水溝に直接注いで放置したあと水で流すだけで、パイプにこびりついた髪の毛やヘドロを溶かします。
手を汚すことなく簡単に試せる方法です。放置時間を長くするほど効果が出ると思っている方も多いかもしれませんが、長時間放置しすぎると取れた汚れがまた詰まって逆効果になることも。説明書どおりに使用し、1回で効果が出ない場合は何度か繰り返して試してみるのがおすすめです。
ラバーカップで排水管詰まりを解消する方法
薬剤で解消できない詰まりには、ラバーカップを使った方法がおすすめです。ラバーカップといえば、トイレの詰まりを解消する道具というイメージがありますが、キッチンや洗面所の排水溝の詰まりにも有効です。ホームセンターや100円ショップなどで購入できます。
排水溝にラバーカップをあてて、棒の部分をゆっくりと下に押し込んだら、勢いよく一気に引き上げます。パイプの中の水が逆流して詰まりを流すという仕組みです。何度か繰り返して上下させることで水がスムーズに流れるようになります。
真空式パイプクリーナーで排水管詰まりを解消する方法
ラバーカップより強い力でパイプに詰まった水を流したい場合には、真空式パイプクリーナーを使うといいでしょう。ラバーカップと使い方は同じで、排水溝に真空式パイプクリーナーをあててハンドルを上下させることで、水を引き上げてパイプ内の水の流れを作ります。
スーパーやドラッグストアでは売っていないので、ラバーカップに比べると手に入りにくいのが難点ですが、ラバーカップでは流れなかった詰まりを解消することができます。
ワイヤーブラシで排水管詰まりを解消する方法
油や髪の毛などがパイプの中で固まってしまっているときや、落としたものがパイプに詰まっているような場合には、薬剤やラバーカップを使っても詰まりが解消できないことがあります。
自分で詰まりを解決する最終手段としては、排水溝掃除用のワイヤーブラシを使ってパイプ内の詰まりの原因を物理的に取り除く方法があります。排水溝掃除用のワイヤーブラシとは、長いワイヤーの先端にブラシが付いた道具で、ホームセンターなどで購入可能です。
先端のブラシを排水溝に差し込み、ハンドルの部分を回しながら、少しずつワイヤーを奥に入れていきます。パイプのカーブに沿ってワイヤーが曲がりながら入っていくので、手の届かない場所まで掃除することができるのです。パイプの中に何か塊があって詰まっているような場合には、この塊を先端のブラシで削ることで穴が開いて、水が流れるようになります。
この方法を試しても解決できなかったときには、業者に依頼することも考えたほうがいいかもしれません。
業者を呼ぶ前に自分でチャレンジ
排水溝が詰まると慌ててしまいがちですが、業者に依頼する前に、自分で解消できる場合も多くあります。水の流れが悪くなったと感じたときははまだ軽度なので、重曹やお酢、パイプクリーナーなどを使って詰まりを防止しましょう。
完全に詰まってしまった場合には、ラバーカップや真空式パイプクリーナー、ワイヤーブラシなどが有効です。