カビだらけの洗濯槽をごっそり掃除!塩素系・酸素系クリーナー・重曹の使い分けもご紹介

洗濯槽

洗濯をしても衣類から臭いがとれない、茶色いゴミが付く、といった悩みをお持ちの方はいませんか?それは洗濯槽に溜まったカビが原因です。今回は、そんな大迷惑な洗濯槽のカビを一掃できる掃除方法を紹介します。

洗濯槽掃除は必要なの?

洗濯機と洗濯物

洗濯槽の掃除をしましょう!という特集を、テレビや雑誌でよく見かけます。しかし実際に自分の洗濯機の中を確認しても、目立った汚れは見えないことがほとんどです。それでも洗濯槽掃除は必要なのでしょうか?

答えは、「YES」です。

①洗濯槽の裏側に汚れが

洗濯槽の汚れが一番付着しているのは、のぞいただけでは見ることができない洗濯槽の裏側。汚れに気づかずそのままの状態で洗濯をすると、洋服をカビと一緒に洗濯することになります。毎日カビが付着した洋服を着ているかもしれない、と思うと恐ろしいですね。

②カビは色々な病気を引き起こす

カビは、アレルギーの原因となるもの。カビを吸い込むと喘息を引き起こすことがありますし、洋服に触れる部分がアトピーなどの皮膚炎になることもあります。そうならないためにも、洗濯槽の掃除は定期的にやっていくべきなのです。

③嫌なニオイも掃除で取れる

また、洗濯槽の裏側にあるカビは、洗濯槽からする嫌なニオイの原因にもなっています。

このニオイを取るためには、酸素系クリーナーでカビを剥がし落とすのが効果的です。また、汚れを落とした後で、塩素系クリーナーでカビの発生を予防するのもいいでしょう。

どんな汚れが溜まっている?

主な汚れはカビ

洗濯槽に溜まっている主な汚れは、カビです。カビが繁殖するのに必要なのは、湿度と水分と養分となるゴミ。洗濯機は水を使うため、湿度と水分は十分です。

ゴミもたくさんある

加えて、糸くず、皮脂、ハウスダスト、泥、洗剤の溶け残りや石鹸カスといった、カビの養分になるゴミもたくさんあります。そのため、掃除をせずにいると、カビの温床になってしますのですね。

使用する洗剤別の掃除方法

洗剤

洗濯をしたら衣類が臭う、衣類に茶色いゴミが付くようになった、という場合は洗濯槽が汚れているサインです。すぐに洗濯槽掃除を始めたいところですが、最初に悩むのは洗剤選び。

ドラッグストアでは、色々な種類の洗濯槽クリーナーが販売されています。洗剤の種類別に、掃除方法を見てみましょう。

塩素系クリーナー

パッケージに「塩素系」や「まぜるな危険」と書かれています。

  • 塩素系クリーナーは、洗濯機に洗濯槽洗浄コースがある場合はそちらで洗浄します。
  • 洗浄コースが無い場合は、クリーナーを入れて通常モードで洗濯から脱水までを一回行えば完了です。

酸素系クリーナー

パッケージに「酸素系漂白剤」や「過酸化ナトリウム」と書かれています。

  1. 酸素系クリーナーは、洗浄力を上げるために40℃~50℃のお湯を洗濯槽いっぱいに入れます。
  2. そこにクリーナーを500グラム以上投入し、5分ほど撹拌(かくはん)します。この状態で3時間以上つけ置きしましょう。寝る前に撹拌まで行い、一晩漬け置きしても良いですね。
  3. つけ置き後は、洗濯槽の中にカビや汚れがたっぷり浮いてくるはずです。このゴミを、網ですくい取りましょう。この作業をしないと、ゴミが詰まってしまい洗濯機が故障します。必ず行ってください。
  4. ゴミが取れたら、再び5分撹拌し2~3時間置きます。再度ゴミをすくったら、すすぎと脱水をして終了です。

重曹

洗濯槽専用のクリーナーを使わなくても、重曹でも洗濯槽の掃除ができます。作業の行程は、酸素系クリーナーの手順と同じです。

  • ただし投入する重曹の量は、洗濯槽一杯のぬるま湯に対し1カップです。クエン酸があれば、クエン酸を1/3カップ入れると洗浄力がアップしますよ。

洗濯槽クリーナーそれぞれの特徴

洗剤には、それぞれ特徴があります。

塩素系クリーナーの特徴:強い殺菌力で、カビを分解・除去する力もあります。

酸素系クリーナーの特徴:強い洗浄力で、カビや汚れを剥がし取り、根こそぎ除去します。

重曹の特徴:洗浄力は少し劣りますが、価格の安さと手に入り易さはピカイチ!

この3つを洗濯槽の汚れ具合によって上手に使い分けていきましょう。

洗濯槽クリーナーはどれを選べばいい?

これらの特徴を踏まえて、自分のお家にある洗濯機に合った洗濯槽クリーナーを選ぶようにしましょう。

もし対応していないタイプのクリーナーを選んでしまうと、洗濯機の故障にもつながりかねません。まずは、洗濯機が「縦型」か「横型」かに合わせて選びます。

縦型洗濯機

縦型洗濯機であれば、「塩素系」「酸素系」問わずに使用できます。一般用ではない強力なタイプのものは使えない可能性もありますので、注意してください。

縦型洗濯機の洗濯槽には汚れが溜まりやすいという特徴もありますので、小まめなお掃除を心掛けましょう。

ドラム型洗濯機

一方で、ドラム型の洗濯機の多くは「酸素系」クリーナーを使うことができません。酸素系クリーナーは汚れを浮かして落とすもので、精密な箇所が多いドラム型洗濯機の場合、浮かして落としたゴミが詰まってしまうことがあるのです。

塩素系クリーナーは汚れを溶かして落とすので、ドラム型掃除機でも使うことができます。

①洗濯槽掃除は、年に1回大掃除のときだけ!という場合

年に1回の掃除では、洗濯槽の中はかなり汚れています。

  • このように汚れが酷い場合は、酸素系漂白剤での掃除を2回行った後、塩素系漂白剤での掃除を1回行いましょう。酸素系の洗浄力と、塩素系の殺菌力のダブルパワーで汚れの一掃を目指します。

②洗濯槽の掃除は、半年に1回という場合

半年に1回でも、洗濯機の汚れは溜まっています。

  • 酸素系クリーナーでの掃除を1回行った後、塩素系クリーナーでの掃除を1回行いましょう。

③洗濯槽の掃除は毎月欠かさず!という場合

毎月洗濯槽を掃除している場合は、汚れはそんなに酷くありません。

  • 酸素系漂白剤か重曹で1回掃除をすればきれいになります。

塩素系クリーナーと酸素系クリーナーの両方を使って掃除をしても、洗濯槽の臭いや衣類に付く汚れが取れないときは、カビが洗濯槽にこびり付いてしまっている可能性があります。そうなってしまうと、クリーナーではきれいにすることができません。専門の業者に依頼をして、分解洗浄をしてもらってください。

汚れを付けないための予防策

洗濯物

洗濯槽の汚れは、溜めてしまうと落とすのが大変です。洗濯槽をカビから守るため、日頃のお洗濯で予防していきましょう。

理想は月に1回の掃除を

洗濯槽を綺麗に保つための理想の掃除頻度は月に1回です。同時にフィルターや糸くずネットのゴミも綺麗に掃除しましょう。

洗剤は適量

衣類の汚れが酷いからといって分量以上の洗剤を使用すると、洗濯槽内に洗剤が残ってしまいます。残った洗剤はカビの原因になるので、要注意です。

洗濯カゴを利用する

脱いだ服を洗濯機にすぐ入れると、服についていた汗や皮脂などで洗濯槽内の湿度が上がり、カビの原因になります。洗濯カゴを利用し、洗濯する直前に洗濯機の中に入れましょう。

洗濯が終わったらすぐに干す

濡れた洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしにしていると、雑菌がどんどん繁殖します。洗濯後は速やかに干しましょう。

洗濯後は蓋を開けておく

カビは湿気が大好き。洗濯槽の中を乾燥させられるよう、洗濯後は蓋を開けて換気するようにしましょう。

洗濯槽乾燥機能を活用

ドラム式洗濯機の場合、洗濯槽乾燥機能が付いているものがあります。1週間に1回、槽乾燥機能で洗濯槽をしっかり乾燥させれば、カビの繁殖を防ぐことができます。

洗濯槽の掃除は、汚れが溜まれば溜まるほど大変になります。日々の予防策と月に1回のお掃除を習慣にして、大切な洗濯機をカビから守っていきましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?洗濯槽の掃除は、汚れが溜まれば溜まるほど大変になります。よそして汚れがたまれば溜まっていくほど、その汚れは洗濯物にも移っていきます。日々の予防策と月に1回のお掃除を習慣にして、大切な洗濯機と洗濯物をカビから守っていきましょう。

もし掃除をしていても汚れを不安に感じるようでしたら、専門の業者に依頼するのも一つの手です。

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