毎日使う洗面台は汚れが溜まりやすいですよね。洗面台を使う時は朝の支度だったり、バタバタしていることが多くて、掃除しようと思っていても、タイミングを逃している方も多いのではないでしょうか。今回は、掃除のプロに洗面台の掃除方法を聞きました。
目次
洗面台汚れの原因とは?
洗顔、手洗い、歯磨き…と毎日何度も使う洗面台の汚れの原因とは何なのでしょうか…?
大きな原因は、
- 水垢
- 皮脂汚れ
- 石鹸カス
の3つです。水垢汚れだけが気になっている方も多いかもしれませんが、意外といろんな汚れが溜まっているんですね。
掃除手順
どのように掃除を行うのか順番とコツを見ていきましょう。
蛇口部分
ここは直接手で触って使うので、手垢などの汚れもついている場所です。
軽度な汚れは、バスマジックリンなどの中性洗剤で落とすことができます。バスマジックリンには、キレート剤というものが含まれていて、軽度な、水垢、石鹸カスはこちらで取ることができます。
汚れを削りとるのは危険
プラスチックのヘラや使用済みのカードなどで、水垢など汚れを物理的にそぎ取ってみてもよいですが、洗面台自体に傷がついてしまう恐れがあります。
掃除のプロがクリーニングを行う場合は、陶器用のヘラを使って削り取る掃除も行います。プロはこちらを使って傷つかないように水垢を取り除いており、こちらはオンラインで手に入れることができますが、かなり高価なものになります。
メラミン樹脂という素材を使った削り取って汚れを落とすスポンジがあります。市販されているものは、硬度が高く水垢を物理的に削ることで落としています。しかし、市販のものは硬度が高すぎてしまい掃除する部分に傷が入るのであまりオススメはしないとのことでした。
酷い汚れは酸性洗剤で落とす
それでも取れないしつこい水垢は、酸性洗剤で取ります。酸性洗剤は市販されているトイレ用洗剤などがありますが、扱いが危険なので注意が必要です。また、シンク周りの素材によってはダメージが残るので、極力避けたほうが良いでしょう。
酸性洗剤は、ゴム手袋などを使用しないと軽いやけどをしてしまう恐れがあります。ゴム手袋で塗りつけて、暫くの間放置して水垢や石鹸カスを柔らかくします。
ネットの記事ではクエン酸などの使用を推奨するものが多数ありますが、クエン酸は酸性が弱いので簡単なものは取れますがしつこい水垢はあまり取れません。効果が高いのは酸性の洗剤になりますので、シンク、浴室、トイレなど水垢が発生しやすい水回りの掃除はこちらを利用した方が綺麗になります。
強力な酸性洗剤は、扱いが危険なため、不安な方はプロにおまかせした方が良いでしょう。
排水溝にはカビ取り用洗剤
排水溝にはカビなどの雑菌が溜まります。こちらはカビハイターなどのカビ取り用洗剤でしっかりと除菌します。使用の際は、洗剤の取扱説明書をよく読み、その指示に従って使用するようにしましょう。
鏡もクリーニング
最後に、鏡も布を使って拭き取ります。
洗面台付近の壁は重曹で掃除しよう
洗面台の周りにある壁は水や歯磨き粉などがかかって汚れたり、ほこりがたまりやすいものです。そんな洗面台付近の壁をきれいにするには、重曹を使った掃除方法が効果的です。用意するものは重曹、水、スプレーボトル、布巾2枚です。
重曹を使った掃除方法
初めに重曹を溶かした水をスプレーボトルのなかに入れ、壁に直接スプレーをかけて汚れを落とします。これだけで落とせない汚れは布巾に重曹スプレーを吹きつけ、拭いて落とします。次に布巾で重曹をかけた場所を水拭きします。布巾は水で濡らし、固く絞ったものを使用しましょう。最後に布巾で乾拭きし、水分を除去します。
カビ汚れには漂白剤も効果的
一般的な汚れの掃除はこれだけで十分ですが、壁にできたカビはこの方法では落とせないこともあります。ティッシュにアルコールをスプレーして拭き取れば除菌は可能ですが、変色汚れを落とすのは難しいです。
市販の漂白剤で掃除することもできますが、ビニール素材の壁紙以外では使用しにくいので、完全にカビを除去したい時は、専門業者に壁紙の貼り直しを依頼することをおすすめします。
床はこまめな掃除が大切
身支度を整えるために頻繁に使用されることが多い洗面台付近の床は、髪の毛や化粧品、洗濯物などについたゴミなどが落ちていることが多く、こまめな掃除が必要な場所です。
また洗面所にお風呂場が隣接している場合は、湿度が高くなってカビが繁殖する危険もあります。カビは湿度以外にも汚れが原因で発生することもあるので、まずは簡単な掃除からはじめるのがおすすめです。
床の掃除方法
最初に掃除機で床に落ちているゴミを取り除くか、モップで床全体を掃除します。次に雑巾を固く絞り床を水拭きして、窓を開けたり乾拭きして乾燥させて掃除完了です。雑巾がけは週1回以上を目安に行うとゴミがたまりにくく、清潔な環境を保てます。
床に生えたカビの対処法
床にカビが生えてしまった場合は重曹スプレーをカビに吹きつけ、雑巾で拭き取ると落とせます。この方法で落とせないカビは、粉末状態の重曹を少しだけふりかけ、雑巾で拭き取るか歯ブラシでこすって除去しましょう。この時、粉末状態の重曹の量が多すぎると床に傷がつくおそれがありますので、様子を見ながら少しずつ使用してください。
カビが落ちたら水で濡らした雑巾で重曹を拭き、乾拭きして乾燥させます。
床のカビを予防するには?
カビの発生を予防するには、換気と水分の徹底的な除去が必要になってきます。お風呂用のマットも水が染み込むとカビが発生する原因になってしまうので、外で干すなどして湿気が残らないようにしましょう。
クエン酸は頑固な汚れが落としにくい!?有効な活用方法はないの?
クエン酸は梅干などに多く含まれ、でんぷんなどを発酵させて人工的に作成することもできる酸性の成分です。
アルカリ性の汚れを中和し浮かせることで水垢などの汚れが取りやすくなるともいわれていますが、実はクエン酸は洗浄力が弱い酸なので、こびりついてしまい落ちにくくなった汚れには効果がでにくいこともあります。
1回の掃除では効果が出ない
このため1回の掃除だけではなかなか汚れを落としにくく、使用するクエン酸の濃度を上げるか、汚れにクエン酸を吹きつけて長時間放置したり、何度も同じ場所を掃除し続けることで、頑固な汚れでも落とせる場合があります。どうしても落とせない汚れは専門の業者に依頼するか、業務用の洗浄剤を使用するのが良いでしょう。
軽い汚れなら落ちる
このように頑固な汚れにはあまり効果がないクエン酸ですが、軽い汚れなら除菌しつつ掃除することもできます。例えば、まな板にキッチンペーパーを乗せてその上からクエン酸スプレーを吹きかけ、15分ほど放置してから水拭きすることでまな板を除菌できます。
クエン酸は使い方次第ではとても便利なので、汚れの種類に合わせて使用することが大切です。
しつこい汚れには?
このように掃除方法を見てみると、軽度な汚れであれば自力で落とすこともできそうでしたが、酸性洗剤など取り扱いが難しい洗剤も必要となる場合もあるようなので、心配な方はプロにおまかせしてみても良いかもしれませんね。
掃除がしやすく汚れがたまりにくい空間を作ろう
汚れがたまらず掃除もしやすい空間を保つには、インテリアや日用品の配置の仕方が重要になってきます。
まずは汚れがたまるスペースができないように家具を配置しましょう。家具の大きさが揃っていないと隙間が生まれ、その分ほこりなどの汚れがたまりやすくなります。
次に床に直接物を置かないよう気をつけましょう。服やタオルは放置せず、きちんと収納スペースにしまうよう日頃から注意しておきます。床に物がたくさんあると掃除がしにくく、大切な衣類にもほこりがついてしまう可能性があります。また家電などのコードは専用の収納を使用したり、壁に固定すると汚れがたまりにくく、掃除の時も邪魔になりません。
部屋全体を整理整頓し、汚れがたまるスペースをなるべくなくしておけば、掃除もしやすく、清潔で使いやすい空間が出来上がります。家具を動かすのが難しい場合は、物を置かないことを意識して生活すると綺麗な空間が保ちやすくなることでしょう。
普段の掃除方法
毎日使い、日々汚れが溜まっていく洗面台はこまめな掃除も大切です。カビ取り用洗剤などをこまめに使うことは難しいですが、水垢・皮脂汚れ・石鹸カスを溜めないようにすることも大切です。
水気を残さない
1日の終わりに、軽く拭き取る、水気が残らないようにするだけでも違ってきますので、こまめな掃除を心がけましょう。
1週間に1度はスポンジ掃除
毎日は難しいですが、1週間に1度はスポンジでこすって掃除をするようにしましょう。この時、取って部分など水垢が気になるところには重曹をつけても効果的です。酷い汚れには効かないですが、軽い汚れでしたら重曹でも落ちます。
鏡の曇りにはクエン酸
先程、クエン酸は酷い汚れには効かないと紹介しましたが、かなり軽度な汚れでしたら落とすことができます。また、鏡を拭いても曇ってしまうというときにもクエン酸は効果的です。
水200mlに対して、クエン酸を小さじ1杯程度を混ぜてクエン酸水をつくります。空きスプレーがあれば、そこにクエン酸水を入れてスプレーで吹きかけましょう。無い場合は、布に直接クエン酸をつけてしまっても問題ありません。そして、鏡を布で拭き取れば終了です。
それでも落ちない酷い曇りの場合は、クエン酸水をつけた後にラップを鏡に貼り付けてパック状態にして放置します。その後、布で拭き取るとより効果的に曇りがとれます。
錆には重曹
重曹は、プロが使う強力な洗剤ほど効果はありませんが、軽い汚れでしたら落とすことができます。
錆が気になるところには、重曹をペースト状になるように水と混ぜて塗りつけます。使わなくなった歯ブラシなどで上からこすることで落とすことができます。この時、洗面台自体を傷つけないように優しい力で始めるように気をつけてください。
プロにおまかせする
今回はご自宅で実践可能な掃除方法をご紹介しましたが、お仕事や子育てで忙しく、隅々まで掃除する時間が確保できないこともあると思います。そんな時は、プロにお任せするハウスクリーニングサービスをおすすめします。
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