トイレ掃除と聞くと、便器や便座を想像する方が多いと思います。しかし、トイレ掃除のポイントは実は「壁」だったんです!目に見える汚れは少ないですがトイレの壁は意外と汚れていて水拭きだけじゃ落ちないと言われています。今回は、つい見落としがちなトイレの壁の掃除方法をご紹介していきます。
目次
トイレの壁はなぜ汚れる?
トイレは家の中でも、皆が使う共有スペースの一つですよね。最近では洋式トイレも多くなってきました。洋式トイレは男性が用を足すと、どうしても周りに飛び散ってしまいます。
壁からイヤな臭い
拭き掃除はしていても、殺菌しきれないものもあります。その菌は、時間が経つとイヤな臭い(アンモニア臭)になり壁が臭いを吸収してしまい、トイレが臭い原因になるのです。
壁の掃除方法
トイレ掃除には重曹とクエン酸が有効です。ぬるま湯200mlに対して重曹を大さじ1、水200mlに対してクエン酸小さじ1をそれぞれ混ぜたものをスプレーボトルに入れて「重曹スプレー」「クエン酸スプレー」を作ってください。
消臭
まず始めに、消臭効果のある重曹スプレーをタオルや雑巾などに噴きつけて壁を拭き掃除していきます。重曹は手垢汚れにも効くのでトイレットペーパーをつけるホルダーやドアノブも拭きましょう。
除菌
除菌効果のあるクエン酸スプレーで、その上から先ほどと同じように壁を吹いていきます。汚れを防止するためにも除菌は大事なポイントです。
注意
トイレの壁によっては、重曹に弱い素材もあるので隅の方で確認してから掃除を行うようにしましょう。その場合は、重曹の濃度を低くしたりクエン酸のみで拭くなどしてください。
もっと簡単に綺麗にしたいなら
しっかり掃除をして綺麗になったら、その状態をキープしておきたいものです。毎日使う場所なので、トイレを使ったらこまめに掃除することを習慣にすると、汚れや臭いがこびり付いてしまう前に簡単に取り除くことができます。
手軽に掃除をするなら、流せるお掃除シートやトイレットペーパーに吹き付けて使うトイレ用の洗剤を使うのも良いでしょう。
汚れが見えなくてもさっと拭いておくと後の掃除が楽になります。
あらかじめ汚れ防止用のシートを腰から下くらいの高さに貼っておく方法もあります。汚れたらすぐに拭き取れて壁にしみこまないので臭いが発生しにくくなります。また、壁用のマスキングテープを使うと色柄も豊富ですし、貼ったりはがしたりが自在にできるので、インテリアのイメージチェンジもできてしまいます。好みのデザインを選べば毎日の掃除も楽しくできて綺麗な状態が長持ちしそうです。
気になる臭いをすぐ取りたい!臭いが気になる時は?
来客があるときや特に臭いが気になるときは、消臭除菌効果のあるトイレ用洗剤を使うのも一つの方法です。
アルカリ性の汚れを落とす効果のあるクエン酸と同様にミョウバンを水に溶かしたものも消臭除菌効果があります。
壁から発生した嫌な臭いの原因であるアンモニアは空気より軽い気体なので、天井のほうに溜まりやすい性質があります。換気扇を回したり、窓を開けて換気すると臭いを早く追い出すことができます。消臭スプレーを使うときは上のほうにもひと吹きすると臭いが消えやすくなります。
ちなみに、便の臭いは空気より重いので、足元に溜まりやすい傾向があります。
ペーパーホルダーに布製のカバーをつけているなら臭いを吸い込んでいるかもしれません。カバーも洗濯してほこりや臭いを取り除きましょう。
重曹で消臭
紙コップや空き瓶などの口の広い容器に重曹を粉のまま入れ、トイレの中の邪魔にならない場所に置いておくだけです。消臭効果と湿気を吸ってくれる重曹はトイレ内に汚れを溜めないようにしてくれます。
壁の黄ばみをとるには
軽い汚れなら、壁材に合った住居用洗剤できれいになりますが、こびりついてしまった汚れは落ちにくいものです。
しっかり掃除したいときは、重曹よりもアルカリ性が高いセスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)というものがあります。黄ばみの原因になっているタンパク質を分解して汚れを落とす効果が高いです。アルカリ剤なので、肌につかないよう手袋をして使用しましょう。キッチンペーパーなどでしばらくパックして汚れをゆるめてから拭き取ると、あまり力を入れなくても汚れを落とすことができます。
壁紙のでこぼこに入り込んだ汚れはメラミンスポンジで軽くこするときれいになります。クロスの種類によっては傷がつくことがあるので、気にならないところで試してみると安心です。
どうしても黄ばみが落ちないときは、塩素系漂白剤を薄めて使います。衣服につくと色落ちしてしまうので気をつけましょう。換気を良くして、他の洗剤と混ざらないように注意します。目立たないところで壁紙の色落ちや痛みがないことを確認できたら、黄ばみの部分を押さえるように拭いていきます。漂白剤が残らないように水拭きしてから乾拭きして仕上げます。
トイレの壁は汚れやすい!こまめな掃除が不可欠
トイレは意外とほこりが多く出やすい場所です。トイレットペーパーから出る細かい繊維や通気性が良くないことが理由です。トイレの壁は手洗いの水や尿ハネで湿りがちなので、そこにほこりがくっついて汚れの元となります。
男性や男の子がいる家では、どうしても尿が飛び散ってしまいます。便器や床だけでなく壁やドアにも跳ねています。便器のフタをしないで水を流すとさらに飛び散る原因になります。トイレを使った分だけ汚れが蓄積されていくのでこまめな掃除が必要になってきます。
壁と床が接する部分や、巾木(幅木)の溝や隙間にはほこりが溜まりやすいです。ほこりと水分が合体して頑固な汚れになってしまう前に水気を拭き取ったり、ほこりを掃除機で吸い取っておきましょう。古いハブラシを使うとほこりをかき出しやすいです。
最後に
トイレ掃除に効果的な重曹とクエン酸を使ってもなかなか取れない頑固な汚れは、無理に擦ると壁紙に傷をつけてしまう可能性もあるのでプロのトイレクリーニングに頼むこともオススメします。家族みんなが使う場所なので、いつも清潔に保っていたいものですよね。