大掃除の時にやっておきたいフローリングのワックスがけ。
スーパーやホームセンターなどでも安く売られているワックス剤ですが、いざ自分でワックスがけを行ってみようとおもうと、その手順や作業量など分からないことも多いですよね。今回は、ワックスがけについてご説明します。
目次
フローリングのワックスがけをするメリット
耐久性があがる
床材にキズがついたり、衝撃によるへこみや欠け、乾燥によるささくれやヒビが生じるのを防ぎ、日焼けを防ぐ効果がすこしプラスされているものもあります。
美しさが引き出せる
艶出しのほか、木材の色合いの異なる部分にワックスの上から着色などを施すことで、色合い調整などを行うこともできます。
汚れを防止できる
全体を剥がしやすい塗膜で覆うため、床材に汚れがしみこみにくくなります。
掃除がしやすく
床材を直接汚さず、汚れが床に落ちても、ワックスの上面で除去するか、染みている部分などは汚れと一緒に簡単に除去することができます。
ワックスがけに必要なもの
- 掃除機
- スキマ掃除の箒とちりとり
- 床用粘着剤やガムテープ
- 紙やすり(番手の大きな細かいもの)
- カッター
- 食器洗いスポンジ(焦げ落とし付が便利)(※推奨)
- 雑巾
- 床用洗剤(ワックスが既にかかっているお宅ではワックス剥離剤)
- ワックス
- ゴム手袋
- バケツ
- ウエス(毛羽立ちが少なく、柔らかい布。スポンジ不可)
- マスク(※推奨)
自分にあったワックスの選び方
ワックスは基本、シートタイプ・スプレータイプ・液体タイプの3種類に分かれます。それぞれの特徴をご紹介します。
シートタイプ
シートタイプのフローリングワックスは、クイックルワイパーなどの掃除道具を使用している感覚で使用できるため、とても扱いやすく、初めての方におすすめです。
ただし、簡単な分、コーティング力は他に比べて低くなっています。
スプレータイプ
スプレータイプのフローリングワックスは、ワックスがはげかけてきている所に、ピンポイントでワックスをかけたい時におすすめです。直接吹きかけるので、広い面積には向いていません。
液体タイプ
液体タイプのフローリングワックスは、本格的にワックスがけしたいと思っている人におすすめです。初めての方には少し扱いづらいかもしれませんが、コーティング力は他の2つとは比べ物にならないほどしっかりとしています。
タイプごとのオススメ商品
シートタイプのおすすめ商品:リンレイ オールワックスシート
使用方法:フローリングの上を滑らせるようにして拭き取ります。二度塗りをすると綺麗に仕上がります。
スプレータイプのおすすめ商品:リンレイ フローリング用つやピカワックス
使用方法:フローリングに直接スプレーして、すぐに布で塗って広げます。5分程度して完全に乾いたら空拭きも必要ありません。
液体タイプのおすすめ商品:リンレイ 床樹脂ワックス オール
使用方法:乾いた状態の雑巾にワックスを染み込ませて、床に塗っていきます。二度塗りをすると綺麗に仕上がります。
ワックスがけの手順
適した日は?
ワックスがけは、冬の寒い日や天気が悪く湿度が高い日では十分に乾きにくいこともあります。風が強いと乾燥途中に、塵や埃が舞い込んで固まる可能性もあります。風があまり強くない、天気の良い日を選びましょう。
①掃除
床面全体が見えるような状態にしたら、まずは床の隙間や継ぎ目、床と壁、床と敷居の間など、凹凸のあるところを特に丁寧に、箒などで掃除します。
すでにワックスがけされている床は
既にワックスしあげがされている床は、洗剤やワックス剥離剤を使って、旧いワックス面ごと除去します。洗剤で手垢や油分などを拭き取った後、水拭きを行い、洗剤分をしっかりと取り除き、十分に時間をかけて床を乾燥させます。
②ワックスを塗る
ゴム手袋をはめて、ワックスと毛羽立ちが少ないウエスを手にしたら、全体に均質に力がかかるように、手の平サイズにたたみます。そして、全体にワックスを均質にまんべんなくしみこませてから部屋の入口に背中を向けて、一番突き当りの部分から、横方向に一筆書きの要領で、ウエス1枚分の奥行で、徐々に手前に向けてワックスを塗布していきます。
③乾燥
乾燥するまでは歩いたり触ったりしないようにしながら、乾燥させます。ワックス製品によっても異なりますが、速乾タイプなら、歩けるようになるまでは夏場で15〜20分、冬場で20〜30分かかります。完全に乾燥するには、丸一日程度かかります。
ワックスがけの注意点
ワックスの多くは水濡れや液体汚れに弱く、水や液体と接触して時間がたつと、その部分がふやけて白っぽくなりがちです。さらに温度の高い油脂を含む汚れなどでは、ワックスの素材ともなじみやすいため、十分な時間が経過した数日から数週間後でも、ワックス面に染みて深い汚れとなってしまうケースもあります。
台所や食卓などにワックスがけするケースでは、こうした汚れが発生したときの除去方法なども考慮して、すこし厚めの複数層でワックスがけするのがおすすめです。