商品に貼られているラベルや子供が家具に貼ってしまったシール類を剥がそうとしてもうまくいかない、と悩んでいる人は多いことでしょう。せっかく気に入ってかったものやお気に入りの家具にシールの跡が残ってしまうとがっかりします。また、ベタベタが残ってしまうとそこにホコリなどがくっついて汚くなってしまうかもしれません。そこで今回は、ベタベタもスッキリ落とせるシールを上手に剥がす方法を紹介します。
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目次
シールは貼って時間が経つほど剥がしにくくなる
シールの裏面には「粘着剤」がついています。この粘着剤は粘性があり、圧力をかけることによって変形してシールが接する面の凹凸を埋めるのです。粘着剤は水に濡れても落ちにくく、乾燥にもつよいため、一度貼りついてしまうとなかなか取れません。
また、熱や紫外線の影響を受けると、粘性を失う代わりに流動性が生まれ、ベトベトになります。さらに時間が経つと今度は固形化してがっちりと固まってしまうのです。
そうなると、シールは紙の部分は劣化して剥がれても、粘着剤だけが汚い跡として残ってしまうこともあるでしょう。つまり、シールは貼られてすぐに剥がすことが大切です。
水と中性洗剤やセスキ炭酸ソーダでシールを剥がす方法
まず、シールに水をつけてふやかします。シールが貼られたものごと水につけてもいいですし、シールに水をかけて乾かないようにラップをしてふやかしてもいいでしょう。10分~20分くらいおいたら、端からシールをめくってみてください。
簡単に剥がすことができます。ベタベタが残ってしまった場合は、中性洗剤をつけてスポンジなどでこすってみましょう。中性洗剤の界面活性剤がシールのベタベタを落としてくれます。
中性洗剤ではベタベタが落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダの水溶液がおすすめです。セスキ炭酸ソーダはアルカリ性なので、酸性の汚れを落とす効果があり、粘着剤は酸性の物質が多く使われています。セスキ炭酸ソーダの水溶液をベタベタした汚れにつけ、20分くらいおいたらスポンジなどでこすってみましょう。
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ドライヤーの熱でシールを剥がす方法
ドライヤーの熱を使って粘着剤を柔らかくすることにより、シールを剥がす方法です。シールにドライヤーの温風を10~20秒間ほどあててから、ゆっくりと剥がしましょう。シールが冷えると再び粘着剤が硬くなるので、熱を加えたらすぐに剥がすのがコツです。水につけられないものに貼られたシールを剥がすときに便利でしょう。
また、プラスチックや樹脂でコーティングされ、水につけても粘着面まで浸透しないタイプのシールにもこの方法は有効です。
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シール剥がし剤を用いてシールを剥がす方法
シール剥がし剤を用いれば、専用の薬剤が粘着剤を溶かしてくれます。壁に接着するタイプのフックなどに用いる強力な粘着剤も溶かすことができるので、中性洗剤やセスキ炭酸ソーダ、ドライヤーの熱風でも剥がせなかった場合に試してみましょう。
ただし、薬剤によってはプラスチックや木材などを傷めてしまうことがあります。シール剥がし剤を購入するときは、使える材質、使用禁止の材質を確認してから購入しましょう。使用できる材質かどうか判別が付かない場合は、目立たない場所で材質の変質や変色がないか試してみてください。
シール剥がし剤を用いてシールを剥がす場合、まずシール全体に剥がし剤をかけます。大きなシールや、樹脂、プラスチックなどでコーティングされたシールは、カッターなどで切れ込みをいれてから薬剤をかけると浸透しやすくなるでしょう。2~3分置いてから、シールをかき落とすように剥がしてください。プラスチックのへらなどがついている場合は、それを用いてもいいでしょう。
粘着剤だけ残った場合はメラミンスポンジでこすり落とす
粘着剤だけ残ってしまった場合、メラミンスポンジでこすり落とすのがおすすめです。メラミンスポンジはプラスチックやガラス、陶器のほか、木材や塗装した合板などにも用いることができます。あまり力を入れず、軽くこするのがコツです。
なお、消しゴムを用いても同じように粘着剤をこすり落とすことができますが、消しゴムは摩擦力が大きいので塗装が剥げたりシールを貼った場所を傷めたりすることがありますので、注意しましょう。
また、メラミンスポンジを使う前にガムテープやセロテープの接着面でペタペタと粘着剤を押しつけるようにすると、ある程度粘着剤をテープの粘着面に移すことができます。そうすれば、より落としやすくなるでしょう。
お酢やマニキュアの除光液をシール剥がし剤代わりにするのはおすすめできない
シールを簡単に剥がす方法として、お酢やネイルの除光液、ハンドクリームなどをシールにつけて剥がす方法もよく紹介されています。これらは、どこのご家庭でも1つはあるものです。しかし、お酢や除光液は、シールを貼ったものを傷めてしまうこともあるでしょう。
特に、除光液は樹脂を溶かすアセトンが主成分です。ですから、樹脂製の食器やおもちゃ、家具などには使えません。
また、ハンドクリームは油脂類が含まれています。油脂類の力を利用してシールを剥がすそうですが、シミになる危険性があるので注意しましょう。特に、無垢材や白木を使った家具などは、油脂が染みこみやすいものです。「緊急処置としてお酢や除光液、ハンドクリームなどを用いてシールを剥がしたい」という場合は、目立たないところで試してみてから行ってください。
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