エアコンの寿命は10年?13年?こんな買い替えサインを見逃すな!

季節によって大きく気温が変動する日本において、室内を快適にするためのエアコンは毎日の生活に必要な電化製品です。しかし、何年も使い続けていると異臭がするなどのトラブルに見舞われ、最終的には寿命により買い替えを余儀なくされます。ここでは、エアコンの平均寿命と、買い替えを示すサインについて、詳しく説明します。

市販されているエアコンの平均寿命

メーカー指定の標準使用期間は10年

一般的に市販されているエアコンの平均寿命の目安としては、メーカーによって標準使用期間が定められている関係で、10年と言われています。エアコンが故障した場合、メーカーが保有している部品を使って修理を行いますが、その際に必要となる部品の最低保有期間が最大10年と決まっている理由があるからです。

また、エアコン購入後1年間は、保証期間として通常かかる修理費用よりも低額で受けられます。ただし、冷却器などの一部部品については5年間と定められている場合が多いため、保証期間中は、買い替えよりも修理に出す費用のほうが安くなります。

実際の平均寿命は13年

その一方で、日常生活において適切な方法でエアコンを使っている場合、その平均寿命はおおよそ13年前後と、メーカーが想定している年数よりも長くなっています。

エアコンの購入費用は最低でも5万円以上するため、家電量販店独自の修理補償制度が充実しているといった事情も、エアコンの長寿命化に大きく関係していると言えます。

エアコン故障の兆候と買い替えのタイミング

エアコンを使っていると、異臭や異音がするなどのトラブルに見舞われます。そういったトラブルは、購入後7年を経過した時点で発生しやすくなるため、最終的にはエアコンを買い換える必要に迫られます。

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異音がする

エアコンから異常な音がする場合は、エアコン本体の送風ファン、あるいは家の外に設置する室外機のコンプレッサーのいずれか、または両方の故障が予想されます。

フィルターの目詰まりが原因であれば、フィルターを定期的に掃除して状況を改善できますが、それ以外が原因の場合は、エアコンの買い替えを検討する必要があります。

 

 

異臭がする

エアコンのスイッチを入れた時に、吹き出す風から異臭がする場合は、フィルターなどに付着したカビが原因です。カビが付着している場所にもよりますが、フィルターに付着しているカビなら、定期的なフィルターの掃除で取り除けます。

しかし、エアコン本体のファンや熱交換器などにカビが付着している場合は、自分で掃除ができないため、専門業者にエアコンのクリーニングをしてもらいます。カビによる異臭は、定期的な清掃により改善できるため、エアコンを買い換える必要はないと言えます。

水が漏れる

エアコン本体から水が漏れる場合、エアコン内部の清掃をしていないなどの理由が考えられます。エアコンを使って部屋を冷やす時に、部屋に溜まっている湿気も同時に吸収するため、エアコン内部の結露が発生します。

この時、フィルターがホコリなどで汚れていると、結露によって発生した水が漏れてしまいます。よって、フィルターを始めとしたエアコン全体の掃除を定期的に行っていれば、状況は改善できます。

しかし、排水に必要な箇所が折れ曲がっているなどの場合は、部品による修理が必要となり、使用年数によっては買い替えも検討します。

 

エアコンの効きが悪くなる

エアコンを使い続けていると、冷暖房の効きが悪くなるといった現象が生じます。その理由としては、エアコン内部にある冷媒ガスの容量が少ない、あるいは漏れてしまっているといったケースが予想されます。

フィルターの掃除やエアコンの洗浄を定期的に行っていれば、ある程度の症状は改善されるものの、基本的に修理が必要です。修理金額自体がかなり高いといった事情もあり、一定年数を超えた場合は、買い替えたほうが安いケースもあります。

気温が30度を超える夏場に、エアコンを使っても冷えにくくなる事態を避ける意味も込めて、早めにエアコンの買い替えを検討する必要があります。

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エアコンを1年でも長く使うためには

購入後10年を経過したエアコンは、それ以降に販売されたものと比較して、故障率が2倍以上に跳ね上がります。とはいえ、エアコンの定期的なメンテナンスを行っていれば、1年でも長く使える家電と言え、数万円といった余計な出費を避けられます。

エアコンを長く使い続ける場合、エアコンの使用時に負荷をかけないようにする、といった点が重要です。ホコリや汚れが溜まりにくい、かつ結露が起こりにくい場所に設置した上で、エアコン本体やフィルターなどは使わない場合でも、定期的に掃除をしましょう。

普段は見落としがちな室外機のメンテナンスも定期的に行います。例えば、室外機のフィルターを掃除する、あるいは使わない時に、直射日光を避けるためのカバーを覆う、などがあります。

また、電気代節約にも関連しますが、室内と室外の温度差を基準として、5度以内の範囲で温度設定を行う点については、エアコンを長持ちさせるために欠かせない、最も重要な要素と言えます。

エアコンの寿命と買い替えのタイミングを見極める

毎日の生活を快適にしてくれるエアコンは、一般的には10年以上使える家電です。その一方で、負荷のかかる使い方などにより、異臭や異音が発生し、冷暖房の効きが悪くなるなどのトラブルにも見舞われます。

特に、スイッチを入れてもすぐに部屋が温まらない、冷えない場合は、エアコン自体の寿命と予想できます。不要な買い替えを避け、1年でも長く使えるようにするには、定期的な掃除やメンテナンスが不可欠です。

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