エアコンクリーナー(洗浄スプレー)によるエアコン掃除はカビ繁殖や故障・事故につながる危険性があります。エアコンクリーナーの基礎知識から安全な掃除を行うための準備や使い方や注意点を紹介します。
目次
エアコンクリーナーとは?
エアコンクリーナーとは、簡単に言うとエアコンの内部を掃除するためのアイテムのことです。エアコンは構成する部品ごとに、大きく4つの種類に分けられます。
フィルタークリーナー
1つ目は、エアコンの 吸い込み口でホコリや花粉のゴミを除去する フィルターを掃除するためのフィルタークリーナーです。スプレー式になっていて、 本体から取り外したフィルターを新聞紙などの上に置いてから吹きかけます。
ファンクリーナー
2つ目はファンクリーナー。 ファンとは回転して風を送る部品 です。筒状の風車のようになっており、ここにも汚れが詰まります。ファンはエアコン本体の奥側に配置されているため、ご家庭では分解できないませんね。そのためクリーナーは洗浄液が届きやすいようにストロー状のノズル付きのものが多いようです。
フィンクリーナー
3つ目は 金属製の薄い板状の部品がずらっと並んでいる部分 を洗浄するためのフィンクリーナーです。このフィンの内部を冷媒ガスが通って、冷たい冷風や温風が出るのです。冷房で使うと結露も発生するのでカビが付きやすい部分でもあります。 エアコンクリーナーとして販売されている多くの商品は、このフィンを掃除するためのもの です。
ドレンホースクリーナー
最後は、 エアコンの室内機で発生した結露水を屋外へ排出するためのドレンホースを掃除するため のドレンホースクリーナーです。おうちの外にあるドレンホースの出口からヘドロなどの汚れを吸い出すことができます。
このように、エアコン洗浄スプレーはエアコンのパーツ別に使う種類が分かれています。しっかりと確認してから選ぶようにしてくださいね。
エアコンクリーナーを使用したエアコン掃除のデメリット
ご家庭で使用できる各種エアコンクリーナーを使用した掃除では、用途を間違えるとかえってデメリットになることもあります。カジタク品質管理グループの鈴木さんに、エアコンクリーナーを使用した場合のデメリットを聞きました。
クリーナーやスプレーの成分のよって逆にエアコン内にカビが繁殖する
「クリーナーを選ぶときは、 防カビや抗菌 などを謳った商品を選んだほうが良いです。除菌や消臭効果成分だけの製品では、カビが抑えられないからです」
すべての汚れを除去できない
「スプレー式のエアコンクリーナーでは、フィン奥やファンの細かな隙間までは洗浄液が行き届きません。また、 洗浄液で浮かせた汚れやカビをエアコン内部から完全に洗い流せない ため、どうしてもエアコン内部に汚れが留まってしまいます。それが新たな栄養となって、カビが増殖する原因となってしまうのです」
サビができる可能性がある
「スプレーのあと洗い流せなくてフィンに残ったホコリは、泡もそのまま留まらせるので サビの原因 になる可能性があります」
誤った使い方で火災につながる危険性がある
「コンセントの外し忘れなど、電気を遮断せずに誤ったエアコンクリーナーの使い方をすると、 電装部品などに水分が付着してショートを起こし、最悪の場合火災につながる恐れもあります 」
エアコンクリーナーを使ったエアコン掃除の際に必要な準備
以上、エアコンクリーナーにおける掃除のデメリットを挙げてみました。でもまずは自分でスプレーなどを使ってエアコン掃除をしてみたい、安全に行うための手順を説明しましょう。
窓を開けて換気する
作業中は、 お部屋の窓を開けて換気をしっかりしましょう。 スプレーの種類によってはニオイが強いこともあります。またお部屋のなかにホコリが舞ってしまうこともあります。まずは換気をしっかりとりましょう。
エアコンの下にビニールシートを敷く
エアコンクリーナーで掃除をすると、作業中にクリーナーの液がエアコンの下に垂れてしまいます。 エアコンの下にある家具や電化製品には、予め避けておくかビニールシートなどで養生をしておきましょう。
エアコンの電源を切る・プラグを抜く
掃除中に誤って電装部品に液体をかけたり、誤作動で動いてしまわないように 電源プラグは安全のためにも抜いて おきましょう。
フィンクリーナーでエアコン掃除する方法
【必要なもの】
・作業用のゴム手袋
・掃除機(先がブラシタイプ)
・綿棒、使い古しの歯ブラシ
・フィンクリーナー
フィンクリーナーを使ったエアコン掃除の手順
①最初にエアコンのカバーとフィルターを外します
取扱説明書を読んで、エアコンのカバーを完全に開けて、 左右の接続部分から順 に外しましょう。また、フィルターも取り外してこの機会に掃除をしてしまいましょう。
②フィンのホコリを掃除機で取る
掃除機のノズルの先はブラシタイプに変換しておきましょう。フィンの部分はたいへん柔らかいので、 掃除機のノズルは優しく上下になぞるように、ゆっくり動かしてください。 ノズルの固い部分をフィンに当ててしまうとかんたんに潰れてしまいます。
③掃除機で取りきれなかったゴミやホコリは歯ブラシや綿棒で優しく取る
掃除機で吸い取れなかったホコリは歯ブラシや綿棒で優しく取り除いてください。この場合も上下にフィンの溝に沿ってゆっくり動かします。
④フィンクリーナーで洗浄する
フィンにスプレーを噴霧します。5センチから10センチほどの距離から、フィンの溝に沿った上下の動きで液体を奥まで行き届かせます。 フィンクリーナーは1本分を使い切ってください。 そのあとは、10分ほど放置して、汚れた洗浄液がドレンホースから排出されるのを待ちます。
⑤乾燥したらカバーとフィルターを取り付ける
洗浄液が排出されたらエアコンの電源を入れて送風運転にします。一時間ほど運転すると内部は乾燥するので、最初に取り外したカバーとフィルターを元通りに取り付けましょう。これでフィンの掃除は完了です。
ファンクリーナーでエアコン掃除する方法
【必要なもの】
・ビニール袋(45リットル)5枚程度
・養生テープ
・壁掛けエアコン用の洗浄カバー
・バケツ
・作業用のゴム手袋
・フィン用のクリーナー(洗浄用とすすぎ用がセットのもの)
ファンクリーナーを使ったエアコン掃除の手順
①エアコンの周囲を養生する
ファンの掃除は、汚水がエアコンの下にたくさん垂れます。電化製品や家具、床が汚れないようにビニール袋を切って開いて、敷いておきましょう。その際は、 作業中にズレないように養生テープでしっかり固定 しておくとよいです。
②エアコンに洗浄カバーを取り付ける
ホームセンターなどで売っている、市販のエアコン洗浄カバーでエアコンから流れる汚水が飛び散らないように養生します。ビニール袋を切って自分でカバーを作るよりも、市販のカバーを使ったほうが汚水用のホースも付いているので楽ですよ。 ホースの先には汚水受け用のバケツ を忘れずに置きましょう。
③吹き出し口からファンに向かってスプレーを噴霧する
エアコンの下からのぞき込むように、ファンクリーナーをエアコンの吹き出し口からファンに向かって噴霧します。ムース状の泡をまんべんなく吹きかけてください。
④手動でファンを回転させ洗浄液を行き届かせる
ムース状の泡は液だれしにくいです。 時々ファンを指で回転させながら 、ファン全体になじませながら30分ほど待ちます。
⑤すすぎ用のスプレーで洗剤を洗い流す
すすぎ用のスプレーでファンの洗浄剤を洗い流してください。すすぎ用スプレーが空になってしまったら、水道水を霧吹きに入れて使用することで代用できます。洗浄剤がきれいに流れ落ちるまですすいでください。
⑥乾燥させる
洗浄液が排出されたら、エアコンの電源を入れて送風運転にします。一時間ほど運転させて、内部を乾燥させたら作業終了です。養生を外しましょう。
エアコンクリーナーを使わずにエアコン掃除を行う方法
エアコンクリーナーでエアコン掃除をする説明をしましたが。想像以上に面倒に思えてきませんか? 素人にはハードルが高いのかもしれません。普段からの掃除を行っておけば、エアコンの分解や養生をしなくても、最低限自力でできる掃除方法があります。
①フィルター掃除
日頃からフィルターをきれいにしておけばカビの繁殖の防止になります。
2週間に一度は取り外して掃除機でホコリを取りましょう。 掃除機の先にはブラシのノズルにすることを忘れずに。 水洗いができるフィルターであれば、月に一度は水洗いをするだけでも良いです。 取り付ける前にしっかり乾燥させましょう。
②吹き出しフィンとファンの掃除
まずコンセントを抜きます。 機械が動かないことを確認して、吹き出し口の部分をタオルで拭きます。 タオルには中性洗剤を染み込ませて、タオルを細くして拭きましょう。洗剤を使ったタオルで拭いた後は、水で絞ったタオルで拭きます。
エアコンを分解したり、電装部品に水がかからないように養生したりするのは、やはり難易度が高いもの。日頃のエアコン掃除を行うには以下のコラムを参考にしてください。
エアコン掃除はプロにお任せする
エアコンを購入したての場合は、掃除機を使った方法でも十分綺麗になります。しかし、定期的な掃除を怠ったりして、カビ臭さなどが気になってきた場合、自分で落とせない汚れがエアコン内部に発生していると考えられます。エアコンはきれいにしたいけど自分でやるのは難しそうだし大変、という方はエアコンクリーニングのプロに依頼するのが良いでしょう。
プロに任せることの一番大きな違いは、フィルターや吹き出し口などの目に見える箇所のみでなく、ここで紹介した以上に分解して エアコン内部のフィン、ファン、ドレンホースまでキレイにしてくれること です。
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フィルターやカバー部分はもちろん、日ごろお掃除できないエアコンの内部パーツまで分解し専用洗剤で徹底洗浄!エアコンメーカーと独自研修で高い技術力があるので、安心してお掃除をおまかせください!
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エアコンがキレイになると、電気代節約・臭いの解消・病気リスクの低減にもつながりますよ。ぜひ皆さんも一度プロに任せてきれいなお家で気持ちよく過ごしましょう!
エアコンクリーニングと一緒に注文できるオプション紹介
エアコン室外機(家庭用壁掛け)外装パネル、内部ファンなどの汚れ、ホコリなどを洗浄します。 |
オールチタンコーティング防カビ・消臭・抗菌効果でエアコンの内部をきれいに保ちます。※一部地域を除く |
防虫キャップ取り付けドレンホースからの虫の侵入を防ぎます。 |
トイレ便器は黄ばみ・黒ずみを洗浄し除菌仕上げ。壁や天井までお掃除。 |
窓・サッシ・網戸セット 1ヶ所ガラス部分から、ほこりの溜まりやすい網戸やサッシまで、プロが汚れを落とします。 |
洗面所石鹸カス、水アカでくすんだ洗面所をピカピカに洗浄します。 |
よくある質問
Q エアコンクリーナーにはどんな種類がありますか?
A エアコンクリーナーは掃除をするパーツ別に使う種類が分かれており、大きく分類すると以下の4種があります。
・フィルタークリーナー
・ファンクリーナー
・フィンクリーナー
・ドレンホースクリーナー
Q エアコンクリーナーで掃除をするデメリットはありますか?
A ご家庭で使用できる各種エアコンクリーナーを使用した掃除では、用途を間違えるとかえってデメリットになることもあります。
スプレー式のエアコンクリーナーではフィン奥やファンの細かな隙間までは洗浄液が行き届きません。
また、洗浄液で浮かせた汚れやカビをエアコン内部から完全に洗い流せないため、どうしてもエアコン内部に汚れが留まってしまいます。
スプレーのあと洗い流せなくてフィンに残ったホコリは、泡もそのまま留まらせるのでサビの原因になる可能性があります。
Q エアコンクリーナーを使わずに掃除をする方法はありますか?
A 普段からの掃除を行っておけば、エアコンの分解や養生をしなくても、最低限自力でできる掃除方法があります。
フィルター掃除と吹き出しフィン・ファンのお掃除であれば比較的手軽にお掃除をすることが可能です。
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※1 エアコンの通常タイプからお掃除付タイプへの変更は差額料金が発生します。
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