エアコンから虫!? 侵入させないためにやること

夏の暑い日には冷房によって暑さをやわらげ、冬の寒い日には暖房で寒さを緩和させるために役立つ存在がエアコンです。一年をかけて使用することも多いエアコンは、日常生活において必要不可欠な電化製品と言えます。そのようなエアコンも便利なばかりではありません。時には汚れが溜まるほか、虫からの被害に悩まされる可能性もあります。エアコンの虫被害についてご紹介しますので是非参考にしてください。

エアコンから何やら音が…

エアコンは冷房や暖房、その他除湿や送風機能を使用している中で、風が出てくる送風音がしてきます。しかし、エアコンからしてくる音が必ずしも送風音だけとは限りません。エアコンをその季節になって初めて使ったら、中から聞き慣れない音がするということもあります。

あまり大きな音ではありませんがカサカサ、時にはガサガサといった音がするようです。もしかしたら、その音の原因は虫かもしれません。それも害虫の可能性が高いです。

これを放置すると、音の原因を見ようとのぞいてみたら虫がいたといったこともあれば、深夜寝ているときにエアコンを使用していて、エアコンから虫が落ちてくるなどといった被害に遭うかもしれません。

また、虫が中に侵入したことによって漏電が起き、火災の原因になることもあるので注意が必要です。

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エアコンの虫の駆除に必要なもの

エアコンに虫が侵入しているとなると、一刻も早く駆除したくなるはずです。しかし、間違った方法で駆除をしてしまうとかえってエアコンを痛めたり、人体に悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

まず第一に必要なものは、害虫駆除によく使われる殺虫剤です。しかし、中に侵入した虫が簡単に出てくるとも限らないので、この他にも様々な道具が必要となります。中の虫、および卵を取り除くために掃除機やタオル、ビニール袋などといった道具があると便利です。

また、害虫が苦手な香りを発するアロマを用意するのも良いでしょう。ハッカやレモン、スパイスにミント系のアロマオイルが有効です。ただし、アロマオイルは動物の危険物になる可能性もあるので、ペットを飼っている場合には確認しましょう。

このほか、据え置き型の駆除剤も使えます。これらの道具は使い方を誤ると危険なこともあるので、使用方法をしっかりと見極めることが重要です。

エアコンの虫の駆除方法

エアコンに虫がいるとわかるとすぐに殺虫剤を吹きかけて対処しようとする人が多いですが、エアコンに直接殺虫剤をスプレーするのはやめましょう。殺虫剤の使用はあくまでもエアコンの中から出てきた害虫に対してのみです。

もし、エアコンに直接殺虫剤をスプレーしてしまうとエアコンが故障する可能性があるばかりか、エアコンの送風により殺虫成分が部屋中に拡散してしまい、健康に害を与える可能性があります。

中やフィルターに虫が入り込み出てこない、あるいは卵を産み付けられたならば掃除機やタオル、ビニール袋を使用して掃除します。まずは掃除機でフィルターや使用方法に則って掃除をし、フィルターは水洗いをした上でタオルでしっかりと拭きます。卵はビニール袋で包みしっかり縛って、直近の回収日にすぐに出しましょう。

アロマを使う場合にはアロマオイルを紙に浸して吹き出し口に置いておきます。または、アロマオイルスプレーをフィルターに吹きかけても効果的です。駆除剤はエアコンの上部や室外機の外に据え置いて対策しましょう。

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そもそもどこから入ってくるの?

そもそも害虫はどこから入ってくるのかといった疑問を感じる方も多いでしょう。害虫が入ってこなければ悩まされることもありませんし、入ってきた理由や原因を知れば対策を取ることができますので知っておいた方が賢明です。

害虫が侵入してくる経路は主に4つあります。一つ目がドレンホースから侵入する経路です。ドレンホースとはエアコン室内機で発生した結露水を屋外に排出させるためのホースで、直径14ミリメートルほどの大きさになります。これより小さな虫ならば侵入することが可能です。

二つ目の経路は、貫通穴から侵入するというものです。貫通穴とはエアコンを設置した際に壁に開けた穴のことで、配管やドレンホースが通っています。配管と穴との間に空いた隙間から虫が侵入することも多いです。

また、貫通穴によってできた外壁と内壁の隙間から侵入するという経路もあります。通常施工業者がしっかりと防いでくれますが、場合によっては空いたままで害虫が侵入してきます。そして最後に、室内にいた害虫がエアコンに侵入することもあります。

侵入を防ぐ方法

外からエアコンの中に害虫が侵入してくるのならば、侵入を防げば害虫被害が減ることは確かです。完全に防ぐことは無理かもしれませんが、その数を減らすことができるのは間違いないでしょう。

侵入を防ぐ第一の方法は、ドレンホースに蓋をするという方法です。ドレンホースから侵入してくる害虫は多いため、この方法は有効です。しかし、完全にふさいでしまうと水も排出できなくなるため、専用のドレンキャップや排水口ネット、ストッキングなどで水の流れを妨げず、虫の侵入のみを防ぐようにします。

また、室外機に虫が近づかないようにすることも重要ですから防虫グッズを近くに置いたり、使用しない時にはビニールなどで養生することも対策となります。

貫通穴の隙間から虫が侵入してきている場合は、パテで穴の隙間を埋めることで防ぐことが可能です。市販の粘土のようなエアコンパテを使用して隙間を埋めれば害虫防止のほか、水・風の侵入防止にも役立ちます。
もし、業者側の不備による壁の隙間から侵入しているのならば、施工業者に相談しましょう。

こまめな掃除も大切

なぜエアコンに虫が侵入してくるのでしょうか。それはエアコン内部に虫が好む環境が整っているからです。

害虫は餌と水がある環境を好み、エアコン内部は餌となるほこりやカビ菌もあれば湿気も多く暗くて狭い快適空間です。ある程度の温かさもあるため、虫は積極的に侵入してきます。このような環境をなくせば、虫が侵入してこなくなるでしょう。

虫の侵入を防ぐためにも、こまめな掃除が大切になります。使う季節が終わったならば、エアコンの電源を切りコンセントを抜いて、掃除機やタオルでしっかりと掃除をしましょう。

また、使用中の時期にも一度の使用が終わった後に送風機能を使用して湿気を取り除くと対策になります。定期的にこまめに掃除することも大切ですが、どうしても汚れは溜まっていってしまいます。

そのような際には専門業者に依頼し、除菌・消毒も含めて掃除してもらうことがおすすめです。虫の侵入も防げるほか、エアコン自体が長持ちするようになります。

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