エアコンフィルターや内部ファン・エアコン全体の掃除に便利な洗剤・お掃除道具とは!?

エアコンとエアコンの電源プラグ

汚れているんだろうなと思っても、なかなか手を付けられないご家庭のエアコン。ご家庭のエアコンって、何の洗剤を使ってどうやって掃除したらいいのか分からない方も多いと思います。そんなご家庭の為に、エアコンクリーニングのプロ集団、イオングループのカジタクエアコンを掃除する際に便利な、簡単に手に入る洗剤・お掃除道具をご紹介していきますね!

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目次

お掃除する前に準備しよう

エアコンを掃除する際には、丁寧な下準備が大切です。以下で下準備の主なポイントをご紹介しておきます。

尚、フィルターだけのお掃除であれば、取り外して洗い場に持っていくだけなので、脚立とマスク、換気の確保程度の準備で済むでしょう。ぜひ作業の内容や状況にあわせてチェックしてみてください。

移動できる家具や電化製品は掃除場所から離しておく

エアコンのすぐ下や近辺に家具や電化製品がある場合には、移動できるものはなるべく、作業前に少し離れた場所へ移動しておきます。
エアコンの掃除中に発生する埃やゴミからは、下記でご紹介する養生でもある程度守ることができますが、例えば予想外の部品の落下や汚水のこぼれ落ちがあった場合、養生だけでは大切な家具や電化製品を守ることができません。

また汚れや破損の問題だけでなく、そもそもエアコンの内部を覗きこんだり、部品を外したりといった際に余裕のある安全な作業を行うためには、身体があちこちにぶつからないよう足元や周辺に広めのスペースが確保できていることが理想です。
また、エアコン本体から外したパーツは一旦、エアコンに近い場所に、外した順が分かりやすいように広げて並べておく必要もあります。工具や掃除道具も、作業中に適宜取りやすいよう並べておく必要があるでしょう。

部屋や周辺に残った家具が汚れないよう養生しておく

大きな家具や電化製品など、どうしても移動できないものもあるでしょう。
こういったものには、大きめのビニールやゴミ袋、あるいは汚れてしまっても構わない毛布などを使って、養生しておきます。
エアコンから大量の汚水がこぼれ落ちたり、思いのほか広範囲に飛び散ってしまってもカバーできるように、エアコン直下にぴったり付く位置から床部分までを隙間なく、なるべく広い範囲で養生しておくことがポイントです。
養生した部分が作業中に重みで少しずつずれ落ちることを避けるため、養生テープやガムテープなどでしっかりと複数箇所を止めておきます。

エアコンから洗い場への動線も広めに確保しておく

作業の途中でエアコンから外したパーツを浴室や台所、あるいは庭などへ持って行く際、特に大きな部品を持って歩く際には、足元が見えづらいため危険です。身体や部品が意図せず壁や家具に当たってしまうといった事態も避けるため、エアコンから洗い場までの動線にあたる場所は、なるべく広めに空けておきます

長時間作業を行っていると、自分が思っているよりも身体が疲れてきて、ふとした瞬間に足取りがふらついてしまう、といったことも起こりがちですので「このくらい空いていれば平気だろう」ではなく、しっかりと余裕のある動線を確保しておきます。
また小さなお子さんがいるご家庭では、作業の間は離れた場所や別の部屋にいてもらう、といったことも場合によっては必要になるでしょう。

脚立・椅子などはしっかりしたものを準備する

エアコンは基本的に高所に設置されているため、足場となる脚立や椅子が必要になります。
「つま先立ちすれば何も使わなくても手が届く」という場合でも、フィルターを外す程度であれば事足りるかもしれませんが、エアコン内部を覗きこんだり部品を外す作業が必要な場合には、ふらついてしまい、また疲れやすい作業ともなるため危険です。

できれば4段程度・高さ120cm程度といった、エアコンの清掃作業に適したサイズのしっかりとした脚立を用意しておきましょう。
簡易的な構造の椅子などを足場として代用すると、万が一、作業中に身体がぐらついた場合にとっさに手を添えることができない、構造上、ぐらつきに耐えられず椅子ごと倒れてしまう、といった可能性があり危険です。

エアコンは掃除する10分ほど前に停止しておき、コンセントとアース端子を抜いておく

通電した状態のエアコンの内部を触ることは大変危険です。
特に内部で水漏れや電気的な故障が発生しているケースでは、感電や漏電での人体への被害、火災などの事故の危険性も考えられるため、 作業前にはエアコンの電源オフだけでなく、コンセント自体を必ず抜いておきましょう 
例え、フィルターを外す程度の簡易的な作業のみの場合でも、コンセントを抜いておくほうが万全です。
電装部や機械部分に触れる作業となる場合には、アース端子も必ず抜いておきます。

一般的な清掃の場合、作業の10分ほどまえにコンセントやアース端子を抜いておけば充分ですが、例えばドレンホースの軽微な詰まりなどが生じていてドレンパンに水が溜まってしまっている場合には、作業前日からなどなるべく早い段階でコンセントを抜きエアコンの稼働を停止させておくことで、水が少しずつでもドレンホースから排出されるため、作業時に水が残っているということがなく清掃をより行いやすくなる可能性があります。

部屋の換気を確保しておく

エアコンの清掃に限った話ではありませんが、清掃作業や部屋内での頻繁な移動などで埃が舞い、部屋内の空気が悪くなってしまいがちです。
作業時には窓を開けておく、換気扇をまわすなどで充分な換気を確保しておきましょう。

マスクやゴム手袋、安全保護メガネなど身体を守るための道具を必要に応じて用意する

埃を直接吸い込んでしまったり、汚れや汚水が目に入ってしまったりといった事態を避けるために、必要に応じてマスクや安全保護メガネを準備しておきましょう。特にハウスダストのアレルギーをお持ちの方は、どのような清掃作業を行う場合でもあったほうがよいため、日頃から備えておくことをおすすめします。
またゴム手袋は、単に手を汚れやケガから守ってくれるだけでなく、万が一通電箇所に触れてしまったような場合にも、絶縁の性質で身体を保護できる可能性が高まります。

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どこが取り外しできて、どこが外せない? エアコンの基本的な構造を理解しておこう

露出したエアコン内部

エアコンのお掃除をする際には、エアコンというものがどういった部品で構成されていて、それぞれどのような機能・役割を持っているか? ということをある程度知っておいたほうが、掃除箇所の判断や不調原因の判断、取り外しの判断などもしやすくなります。

ごく一般的な基本的構造のエアコンは、表面から順に挙げると概ね下記のような部品で構成されています。
 本体表面カバーやルーバー →フィルター →熱交換器 →送風ファン →ドレンパン 

もしエアコンを基幹的なパーツ単位まで分解するとなると、上記のような順番で外していくことになり、再び取り付ける場合には逆の順番となります。
※各メーカーやエアコンの型番ごとに詳細は異なります

フィルターはエアコンが部屋の空気を取り込む際に、本体内部へゴミやホコリが入り込んでしまうのを防いでくれます。フィルターは工具などなしに簡単に取り外しでき、ホコリが溜まってしまったときのお手入れも簡単です。

「ルーバー」は、吹き出し口に付いている、風の向きを自動的に変化させるためのハネです。一般的に手で簡単に取り外すことができます。
「フィルター」はエアコンが部屋の空気を取り込む際、空気に含まれる微細な埃や汚れをキャッチしてくれる役割を持ちます。
フィルターを外すと表面全体に現れる、薄いアルミの板の集合体が「熱交換器(アルミフィン)」です。室外機との連動によって、このアルミフィンの温度が上がったり下がったりすることで、通過する空気を暖めたり冷やしたりする仕組みになっています。
熱交換器の背後では、大きな筒状の「送風ファン」が動作しています。このファンが回転することによって風の流れが生まれ、エアコンが室内の空気を取り込んだり、逆に空気を部屋へ送り返したりしているのです。
また熱交換器や送風ファンの背面から下部までを包み込むように設置されているのが、「ドレンパン」です。エアコンを稼働させていると、熱交換器やファンに結露によって多くの水滴が付着しますが、この水分を、ドレンパンが受け止めて一か所に集めています。ドレンパンに溜まった水は、ドレンホースを通じて屋外へ排出されます。

各部に汚れがたまりすぎるとどうなる?

日常的に稼働させていれば、エアコンの各部には汚れがどうしても蓄積されていくものですが、もし汚れがたまりすぎてしまうとどういう悪影響が考えられるかを把握しておきましょう。

【ルーバーの汚れ】……吹き出し口から部屋へと送り出される風は必ずルーバーを通過するため、ルーバーが汚れすぎていると、 部屋の空気が悪くなってしまいます 。またルーバーの稼働軸部分に汚れが詰まってしまった場合、ルーバー動作中に耳障りな異音が発生することもあります。

【フィルターの汚れ】……フィルターに汚れがたまってしまい目詰まりが多い状態になると、 室内の空気をスムーズに取り込むことができなくなります 。その状況でもエアコンが頑張って、少ない通り道から空気を取り込もうとするような状態になってしまうため、エアコンを運転する際の電気料金がかさんでしまう可能性があります。また、フィルターに付着した汚れがストップしきれずにエアコン内部まで入り込んでしまった場合、機械部分への汚れの移りや、故障などの事態にまで発展してしまいます。

【熱交換器の汚れ】……熱交換器は、通過する空気を効率よく冷やしたり暖めたりするために、板状のアルミパーツの間に細かな隙間が幾重にも構成されています。この隙間や、アルミフィン自体に汚れが蓄積した場合、 熱交換効率(冷暖房効率)の著しい低下 が起こります。

【送風ファンの汚れ】……送風ファンの表面や、ファンの稼働軸に汚れがたまってしまうと、回転による最適な風の流れを生み出しづらくなったり、 風ムラや運転時の異音が発生してしまう可能性 があります。「風量を“強”にしているのに、以前よりも風が弱くなったような…」と感じるような場合は、送風ファンの動作異常がまず考えられます。

【ドレンパンの汚れ】……ドレンパンはエアコン内部で生じた水分を一か所に集めて排出する役割を持つため、ここに汚れが著しく溜まってしまうと、 風ムラや運転時の異音が発生してしまう可能性 、といった問題が発生しやすくなります。

エアコンフィルター掃除

エアコンのフィルター掃除

ここからご紹介するエアコン各部の掃除手順や必要な洗剤一覧などの情報は、あくまで一般的な手順の要約となります。
詳しくは必ず、お使いのエアコンの取扱説明書、公式サイト上のマニュアルなどを参照し、機種ごとに適した手順を確認してください。

エアコンのフィルターは、エアコンの掃除のなかで最も手軽にできる部分です。
もともとフィルターは「エアコン内部へ埃や汚れが入り込まないように」という目的で備え付けられているものであるため、当然のことながら吸い込む空気中の埃を普段からたくさんキャッチしており、割と短期間で埃でいっぱいになってしまいます。風量が弱まってしまったり、電気代が高くなってしまったりすることを避けるために、なるべく数週間ごと、一か月ごとなどこまめに状態を確認しましょう。

必要な洗剤

軽微な埃や汚れの付着であれば、埃を取り払ったあとにさっと水洗いするだけでも充分ですが、指で触ってみて指先が黒くなってしまったり、ベトつきを感じるような状態であれば、少量の中性洗剤・セスキ炭酸ソーダ溶液・重曹水を使って汚れを落とし、ぬるま湯で流すのが効果的です。
特に家庭内にタバコを吸う方がいる場合や、キッチンの近くに設置されているエアコンの場合などには、すぐにフィルターに大量の“ヤニ”や油汚れが付着してしまいます。この状態でのフィルター運用は室内の空気の悪さに直結しますので、しっかりと洗っておきましょう。

掃除に必要な道具

掃除機・ブラシや使い古しの歯ブラシ
中性洗剤・セスキ炭酸ソーダ・重曹水
重曹と一般家庭にある掃除用品

掃除の手順

エアコンの前面カバーを開け、フィルターを取り外しましょう。乱暴に作業するとフィルターに付着した埃がエアコンの下や空気中に飛散してしまいますので、ゆっくり丁寧に取り外してから、できればビニールなどで包んで洗い場や作業場まで持っていきます。

フィルター表面にびっしりと付着している埃は、まず表面(エアコンに装着されていた際に表面となっていた面)から、掃除機で吸い取ります。必要に応じて掃除機のサッシ向けノズルを使い、吸引力を強めの設定にして掃除します。

吸い取ることのできる埃をすべて掃除できたあとは、フィルターの裏面から水を流して、おおまかに汚れを取り除きます。お風呂、シンクなど洗い場の排水溝には専用の水切りネットやシールを必要に応じて設置しておくことで、大きなゴミが排水溝に落ちてしまうことを防止できます。

細かい部分はブラシや使い古しの歯ブラシで擦って落とします。ヤニや油などのしつこい汚れは、中性洗剤やセスキ炭酸ソーダ溶液、重曹水を用います。

作業時の注意点

掃除機でフィルター表面の埃を吸い取る際には、裏面(エアコンに装着されていた際に裏側となっていた面)から先には吸い取らないようにします。裏側から先に吸い取ってしまうと、表面側に付着していた埃をフィルターの網目内部に引き込んでしまうことになり、掃除がより大変になってしまいます。表面側を吸い取って綺麗にしたあと、裏返して裏側も吸い取るようにしましょう。

またフィルターの網目部分はある程度しっかりした作りにはなっているものの、吸い取る際や洗浄する際に手荒に扱いすぎてしまうと、変形して網目部分の「偏り」が生じてしまい、本来の通気性能を発揮できなくなってしまう恐れがあります。
洗浄時に使う洗剤については、洗浄力の強いアルカリ性の洗浄剤もありますが、使用時の注意点も多いため、基本的にフィルター掃除では中性洗剤をおすすめします。

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ファン掃除

エアコンの内部にある送風ファンは、表面や可動部に汚れや埃が蓄積してしまうと風力の減少や風ムラ、異音の発生につながるため綺麗にしておきたいものです。
ただし、前述のフィルターをこまめに掃除できていれば、送風ファンまですぐに埃が蓄積されてしまうことは少ないでしょう。
取り外しには工具を用いた慎重な作業が必要となるため、基本的にはワンシーズンごと、半年ごとなどの定期的なスパンで、エアコンクリーニング専門の業者に依頼し、専門の清掃サービスを利用することをおすすめします。

ご自分でやってみる場合に必要な洗剤や注意点は以下となります。

必要な洗剤

ファン専用洗浄剤・ファン専用リンス
ファンを綺麗にするためには、ファン専用洗浄剤とファン専用リンスをセットで使います。

掃除に必要な道具

養生用のビニール
ガムテープ(養生を止めるほか、ファンを表面に出す際に、取り外した配線などを本体へ一時的に止めておく)
セロテープと油性ペン(送風ファンの方向を記しておくため)
家庭用高圧洗浄機(あれば)

掃除の手順

送風ファンを取り外しせず、エアコンに装着されたままの状態で掃除したい場合には、市販されているスプレー(ムース)タイプのファン専用洗浄剤を使います。
エアコンの吹き出し口の奥に見えているファンにしっかり届くようにまんべんなく噴射してから、15~20分程度放置します。汚れが浮き上がったらファン専用リンスで洗い流し、自然乾燥させたのちに、エアコンの送風運転で水を飛ばせば終了です。

送風ファンを取り外して徹底的に洗浄する場合には、汚れやカビ付着の状況によって塩素系のカビ取り洗剤を使い、あれば家庭用高圧洗浄機を用います。

作業時の注意点

スプレー(ムース)タイプのファン専用洗浄剤は、泡の出方にムラがあるので、ファン全体に泡が馴染んでいるか確認しながら噴出しましょう。
また噴出する際にエアコンの電装部分に洗浄液がかかってしまわないよう、電装部分を養生しておくことをおすすめします。

送風ファンをエアコン本体から取り外して洗浄する場合には、スプレーでは掃除しきれない細部の汚れまでを落とすことが可能ですが、取り外し時にはメーカー公式情報を参照したうえで正しい手順で取り外す必要があります。必要に応じて、取り外した配線の位置や関連性、送風ファンの向きなどをメモしながら行いましょう。

エアコン表面

エアコンの表面を掃除している

エアコンの表面、全体カバー部分や送風口、ルーバー(風向き調整のハネ)などの部分は、常にさらされている部分のため汚れやすい部分です。ただし複雑な形状ではなく平坦な部分が多い部分でもあるため、ささっと短時間で拭き掃除をすることも容易いでしょう。
日頃からエアコンに目をやってみて、「ちょっと汚れてきたな…」と感じたらなるべくこまめに掃除をしておくことをおすすめします。

必要な洗剤

塩素系洗剤
必要に応じて漂白剤

掃除に必要な道具

雑巾、掃除用の使い捨てシート
ホコリ取り用のハンドモップ

掃除の手順

送風ファンを取り外しせず、エアコンに装着されたままの状態で掃除したい場合には、市販されているスプレー(ムース)タイプのファン専用洗浄剤を使います。
エアコンの吹き出し口の奥に見えているファンにしっかり届くようにまんべんなく噴射してから、15~20分程度放置します。汚れが浮き上がったらファン専用リンスで洗い流し、自然乾燥させたのちに、エアコンの送風運転で水を飛ばせば終了です。

送風ファンを取り外して徹底的に洗浄する場合には、汚れやカビ付着の状況によって塩素系のカビ取り洗剤を使い、あれば家庭用高圧洗浄機を用います。

作業時の注意点

スプレー(ムース)タイプのファン専用洗浄剤は、泡の出方にムラがあるので、ファン全体に泡が馴染んでいるか確認しながら噴出しましょう。
また噴出する際にエアコンの電装部分に洗浄液がかかってしまわないよう、電装部分を養生しておくことをおすすめします。

送風ファンをエアコン本体から取り外して洗浄する場合には、スプレーでは掃除しきれない細部の汚れまでを落とすことが可能ですが、取り外し時にはメーカー公式情報を参照したうえで正しい手順で取り外す必要があります。必要に応じて、取り外した配線の位置や関連性、送風ファンの向きなどをメモしながら行いましょう。

エアコン内部

長年使用したエアコンは、やはりどうしてもエアコン内部の熱交換器や電装部分など、奥深くの細部にまで汚れが蓄積してしまっています。
ただし、エアコン内部の各パーツをしっかりと掃除するためには、工具を使って各部の取り外しをするといった、長時間の作業が必要となってきます。
取り外し手順や付けなおしの手順などを正しく理解してから行わないと、掃除後にエアコンが正常に動作しない、故障してしまうといった事態にもなりかねません

そのため、基本的にはエアコン内部の洗浄は、プロのエアコン清掃業者のサービスを頼ることをおすすめします。

とはいえ、ひとまずできることだけ自分で行っておきたいという場合には、スプレーで簡易的に清掃しておくという方法があります。
ご家庭でエアコン内部のカビ掃除をする時は、市販のエアコン洗浄スプレーを使います。

必要な洗剤

市販のエアコン洗浄スプレー
中性洗剤

掃除に必要な道具

ブラシ・使い古しの歯ブラシ・雑巾
やわらかいスポンジ、ビニール袋(電装部に被せて水避けするため)、バケツ

掃除の手順

エアコンのフィルターを取り外すとすぐに目に入る、薄いアルミ板の集合体となっている部分が熱交換器です。この熱交換器からが「エアコン内部」であるといえますが、熱交換器は指で押してもすぐに形状が変わってしまうほどデリケートな造りとなっており、素人が取り外しすると破損してしまう可能性が高いため、取り外さないで洗浄することをおすすめします

熱交換器の奥までカビが付着していることがあるので、エアコンフィルターを外し熱交換器を露出させます。
市販のエアコン洗浄スプレーを熱交換器に直接噴霧し、カビや汚れを落とします。
市販のエアコン洗浄スプレーをした後は、時間を置いてからブラシ・使い古しの歯ブラシや雑巾を使って汚れを拭き取れば終了です。

作業時の注意点

熱交換器にスプレー噴射する際には、スプレーの使用方法で定められているとおりの距離を空けて噴射しましょう。近いほうが汚れが落ちやすいのでは? と近すぎる距離で噴射してしまうと、スプレーの勢いに負けてアルミフィンの形状が損なわれてしまう可能性があります。
また、ブラシや雑巾で隙間の汚れを落としたり表面を拭き取ったりする際にも、アルミフィンに力をかけすぎないよう、ゆっくり丁寧に作業しましょう。

ドレンパン

エアコンの熱交換器やドレンパン

エアコン内部で発生した水滴を一時的にためこみ、屋外へ排出するためのドレンパンは、基本的には常に水分で洗い流されるため、大きな汚れは蓄積しにくい部分です。
ただし、水を排出するためのドレンホースに詰まりが生じたり、ホースが屋外で捻じれていたり変形したりといった状況があった場合には、排水が正常に働かず、汚れた水が停滞することによって汚れてしまうことがあります。

ドレンパンを掃除するためには、表面に出ている部分ではないためドレンパン自体をエアコン本体から取り外しする必要があります。
ドレンパンを簡単に取り外せるかどうかはエアコンのメーカーや機種によって異なりますが、基本的には工具を用いて、本体からの取り外し、ドレンホースからの取り外しなど、ある程度の時間をかけて作業をする必要があるため、基本的にはエアコン専門の清掃業者に依頼することをおすすめします。

掃除に必要な道具

柄の長さが短いドライバー(取り外し用)、家庭用高圧洗浄機(あれば)

掃除の手順

機種によって詳細は異なりますが、一般的な構造の場合、ドレンパンを外すためのネジはプラスチックやゴムのカバーで隠されています。
カバーを外すとドレンパンのネジが露出するため、正しい手順でネジを外していきます。一般的にネジは、ドレンパンの左右両側にあります。

ドレンパンのネジを外した段階で、ドレンパンがエアコン本体から外れ手前側に手で動かせるような状態になりますが、屋外へ排水するためのドレンホースにはまだつながっています。ドレンパンとドレンホースも、ネジで接続されているため正しい手順で取り外します。

ドレンパンを完全に外し終わったら、部屋を汚さないようビニールやゴミ袋で包んだうえで、浴室や庭などの洗浄場所へ持っていきます。
次亜塩素酸ナトリウム系のスプレー式洗剤を用い、ドレンパン全体にまんべんなく吹きかけ、5分~10分ほど放置します。
一旦洗い流したあとは、仕上げにアルカリ性の洗剤でもう一度洗っておきましょう。

作業時の注意点

ドレンパンには常にある程度の水が溜まっており、またドレンホースの排水に異常がある場合には、長期間とどまった汚水がたっぷりと残ってしまっている場合もあります。
前述の取り外しの際に、うかつにドレンパンをすぐ引き出してしまうと、溜まっていた水がこぼれ、エアコンの下の家具や床などを汚してしまいます。
ドレンパンを動かせるようになった段階で、少しずつゆっくりと水平に動かしてみて、水が溜まっているようであればドレンパンを傾けてバケツに水を逃がしましょう。

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普段からエアコンの汚れを少しでも予防したいときは

「〇」「×」のプレートを持つ親子

エアコンは、室内の空気を取り込み、エアコンの内部で空気を暖めたり冷やしたりしてから室内へと送り返す仕組みを持つ機器です。
そのためエアコンを設置している部屋や、近くのキッチンなどの空気が汚れているとそれだけ、エアコン内部も汚れやすいといえます。

エアコンをまったく汚さないという運用はそもそも不可能ですが、なるべくエアコン内部の汚れを防ぎたい、汚れがすすむのを少しでもゆっくりにしたい、というときにおすすめのポイントをご紹介します。

空気清浄器を導入する

空気清浄器を部屋のなかで常に運用し空気をクリーンに保てていれば、それだけエアコンへの影響も少なく抑えることが可能です。空気清浄機のフィルターである程度汚れが除去されたうえで、その空気がエアコンのフィルターでもろ過されるため、エアコンフィルターへの汚れの蓄積も比較的遅くなることが期待できます。

表面カバー型フィルターを活用する

エアコンの表面、吸い込み口に貼り付けて使用するタイプの、表面カバー型のフィルターが市販されています。
ただしこういったカバーは、装着したまま運用するとエアコンの効果が低くなる、冷暖房効率が下がり電気代がかかってしまうというデメリットが生じる可能性もあります。
例えばトイレ天井に常設されたエアコンなど、空気が汚れやすい環境だがエアコンは常に稼働しているわけではない、という場合には有効かもしれません。

キッチンで油を使う料理をする際はエアコンの風量・風速を弱くしておく

キッチンから近い場所にエアコンが設置されている場合、とくに油を使った調理を行う場合には油分を含んだ空気がエアコンへすぐに吸い込まれてしまい、エアコン内部の汚れの進みも早くなってしまいます
油を使った調理をする際には、エアコンの風量を下げておき、エアコンへ大量の空気が流れ込むことを防止しておくことをおすすめします。

かんたんにできるフィルターの掃除はこまめに

本記事でご紹介した、エアコンの様々な部分の掃除のなかでも、フィルターの掃除は手間がかからず、思い立ったときに短時間で行える作業です。

フィルターはエアコン内部へ入り込む空気が一番最初に通過する部分でもあるため、なるべくこまめに状態のチェック・掃除を行っておきましょう。

最後に

徹底的に汚れを取り除きたくても、ご家庭でのエアコン分解洗浄には限界がありますよね?そんな時は、プロのエアコンクリーニングにお任せ下さい!ご家庭ではできない分解洗浄も行って、エアコン内部の汚れも綺麗にピカピカ洗浄してくれますよ。定期的にプロの手に任せることで、清潔なエアコンを維持することができますよ!

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