夏になると毎日使う水筒。お茶でもコーヒーでも、好きな飲み物を冷たいままキープしてくれるのが利点ですが、洗いにくいのが難点。日頃の忙しさできちんと洗えずにいると、変な匂いもしてきます。そこでこの記事では、水筒の正しい洗い方を紹介していきます。やってはいけない洗い方もご紹介するので、水筒派の方、必見です!
目次
毎日の洗い方
つい水ですすぐだけですませたくなりますが、毎日、洗剤を使って洗いたいものですね。
#用意するもの
①食器用中性洗剤:汚れ落ちがよく、香りの強くないもの。普段お使いのもので問題ありません。
②食器用スポンジ:柔らかいもの。こちらも普段お使いのもので問題ありません。
③柄つきスポンジ:柔らかく、水筒の口に入る大きさのもの。100均ショップでも購入できます。持ち手はプラスチックで、先にスポンジがついています。
#洗い方
まず、水筒をふたと本体に分けます。本体部分に水を入れ、軽くすすぎます。それから食器用中性洗剤をスポンジにたらし、ふたと本体をきれいに洗ってください。コツは、本体部分の内側は柄つきスポンジを使って洗うことです。ふた部分と本体部分の外側は普段の食器用スポンジで大丈夫ですが、内側は柄つきスポンジを使うと、汚れ落ちが断然違います。
洗ったらすすぎますが、ふたは複雑な形をしていて泡が残りやすいので、特に丁寧に。すすぐ時は、水でなくぬるま湯ですすぐと、水切れがよく乾きやすいです。すすいだ後は、水をよく切って乾燥させてください。
余裕があるなら、毎日の洗い方でふたと本体を分ける時に、パッキンを外して洗う工程も加えたいものです。パッキンは水筒のふたについているゴムの部品で、水漏れを防ぐ役目をしています。パッキンは水筒本体と違い、カビの生えやすい部品です。そのため、できれば毎日洗って清潔にし、劣化なども確認したいパーツです。
#でも柄つきスポンジを買うのが面倒…
柄つきスポンジを持っていなくて、買うのも面倒なら、自作してしまうのも手です。菜箸のように長くしっかりした箸の先に、食器用スポンジを輪ゴムで巻いて固定するだけです。
念入りに洗いたい日の洗い方
時間のある日、汚れの気になる日は、浸け置きをするのがおすすめです。
#汚れ別の洗い方~茶しぶ・コーヒーの汚れ~
本体の茶しぶやコーヒーの汚れの場合は、本体の中にぬるま湯を入れ、重曹か酸素系漂白剤を加えます。量は、水500mlで小さじ1が目安です。水、重曹や酸素系漂白剤の量は、お手持ちの水筒に合わせて加減してください。そのまま30分ほど浸けておくと、汚れが取れます。最後に、水かぬるま湯でよくすすいでください。
重曹も酸素系漂白剤も、100均ショップやスーパー、ドラッグストア等で購入できます。ふたやパッキンの茶しぶやコーヒーの汚れなら、それらが入る容器にぬるま湯を入れて、同じように重曹か酸素系漂白剤を入れ、ふたやパッキンを浸けておきましょう。
大きい容器にして、本体もまとめて浸けてしまうのも手です。あまり長く浸け置きするとパッキンの劣化につながりますので、うっかり忘れていた!ということがないように…。
#汚れ別の洗い方~斑点状の汚れ・ザラザラした汚れ~
斑点状の汚れはさび、ザラザラした汚れは水に含まれるカルシウムなどが付着したものです。どちらも、酢またはクエン酸がおすすめです。本体に、ぬるま湯と、酢またはクエン酸を入れ、しばらく置いてから、水でよく洗ってください。酢は、洗い残しがあるとカビの元になるので、特に丁寧にすすぎます。
酢なら、量は水500mlに酢50mlが目安、時間は30分程度です。クエン酸なら、量はぬるま湯500mlにクエン酸小さじ1が目安、時間は3時間程度です。汚れが落ちていれば、もっと短い時間でも問題ありません。
やってはいけないこと
固めのスポンジでごしごし洗うのはやめましょう。スポンジとはいえ、水筒に小さな傷がついてしまいます。見えない傷に汚れがたまり、雑菌が繁殖してカビが生える恐れがあります。
また、同じ理由で、クレンザーや重曹でのこすり洗いもやめましょう。水筒を洗うのに重曹を使うなら、水かぬるま湯に溶かして浸ける使い方が正解です。金属製の金だわし類は絶対に使わないでください。こちらも、水筒が傷つき、汚れ、雑菌の繁殖、カビの元となります。また、水筒そのものの金属成分が溶け出し、飲み物と一緒に口に入ってしまう恐れがあります。
食洗機もNGです。他のものと合わせて一度に洗えたら便利!と思われがちですが、高温のお湯で勢いよく洗浄する食洗器は、水筒の変形・劣化を招きます。たとえ保冷・保温機能のある水筒でも、食洗器はやめた方がよいです。そして、ハイターといった塩素系漂白剤を使うのもNGです。塩素系漂白剤には強い漂白効果がありますが、同時に表面のはがれを招きます。それでさびの原因となったり、水筒の保冷・保温機能の低下につながったりしてしまいます。
まとめ
水筒の本体部分の内側は、柄つきスポンジを使って洗うのがコツ!毎日の洗い方で、普段の食器用スポンジにプラスして使ってみてください。落ちにくい汚れは、浸け置きをしてみましょう。
茶しぶやコーヒーの汚れなら、重曹、または酸素系漂白剤を。斑点状のさびやザラザラした汚れなら、酢、またはクエン酸を使用してみてください。正しい洗い方をマスターすることで、お気に入りの水筒を長く使うことが出来ますよ!