熱帯魚を飼っていると家の中がオシャレな雰囲気になるのが良いですが、きちんと管理を行わないと水槽が緑色に汚れてしまうこともあるでしょう。そこで、定期的に水槽をお掃除する必要がありますが、初心者だと苦戦してしまう人も少なくありません。ここでは、熱帯魚を飼い始めて間もない初心者でも簡単にできる水槽の掃除の手順を紹介します。
目次
そもそも水槽が緑色になってしまう原因は?
水槽が緑色になってしまう原因としてまず挙げられるのはエサのあげすぎです。
熱帯魚用のエサには、熱帯魚を育てるだけでなく、水槽内の植物を育てるための栄養も含まれています。そこでエサをあげすぎてしまうと、必要以上に水槽内の植物が育ち、それに伴って植物プランクトンが増殖してしまうのです。また、植物プランクトンの増殖には光も大きく関係しています。そのため、太陽光や照明を長時間当てた場合も必要以上に植物プランクトンが増えてしまい、水槽内が緑色になってしまいます。
ただ水が緑色になるだけの場合は問題ないのですが、藍藻が発生し、水槽の中が緑色になってしまうというケースも存在します。藍藻は砂利や水槽などにくっつく藻の一種であり、緑色でドロッとしているのが特徴です。これは毒素や悪臭の原因になり、熱帯魚に悪影響を及ぼすので速やかに除去するようにしましょう。
この藍藻はエサのあげすぎ以外にも水草が密集しすぎている、水草の状態が悪い、などといった理由で発生します。
水槽の掃除方法はどうすれば良い?
それでは緑色になってしまっている水槽を掃除する際はどのような手順で行うか見ていきましょう。まず、水槽の掃除をする前に準備するアイテムは、バケツ・メラミンスポンジ・ホースポンプ・タオル・ヘラ・ピンセット・ハサミの7点です。また大きめの水槽を使用している場合は周りにブルーシートなども敷いておきましょう。
準備が整ったら水槽にヒビが入っていないか、フィルターなどの機器はしっかり動作しているかなどを確認します。それが終わったらコケ取りを始めましょう。コケ取りに関してはまずはメラミンスポンジでこすって落とします。
しかし、長期間水槽を掃除していないとコケがこびりついて取れないことも多いです。そんな時はヘラを使って落としましょう。
コケを取ったら次は水を抜きます。この際に気を付けなければいけないのが交換する水の量です。一気に水を交換してしまうと、熱帯魚が水に順応できないので、基本的に30%程度の量を交換するようにしましょう。そして、水草が伸びすぎていたらハサミでカットしてピンセットを使って配置し直し、水を入れて掃除は完了です。
基本的にこの流れで問題ありませんが、藍藻が発生している原因が砂利であるケースも存在します。そこで、砂利が緑色になっている時は、砂利の掃除も行いましょう。
砂利の掃除は基本的に水を交換する前に行います。底砂にホースに繋いだ砂利掃除用のクリーナーを刺して、砂利にあるゴミを吸い出し、クリーナーの中の水が透明になるまで同じ箇所で繰り返すという作業を大体砂利の面積の50%くらいまで行いましょう。砂利を完全にきれいにしてしまうと、逆に水が汚れやすくなる原因になってしまうので要注意です。また、いくら掃除しても藍藻が発生してしまう場合は、藍藻掃除用の薬剤も最後に入れると良いでしょう。
水槽のお掃除頻度はどれくらい?
水の交換は1週間に1回ペース、コケや砂利の掃除は2週間に1回ペースが理想的と言われています。水の交換に関しては先ほど解説したように大体30%程度の量を交換するようにしましょう。
また、コケや砂利などの掃除はまとめてやってしまいたいという人も多いでしょうが、掃除によって水質が大きく変わってしまう原因になるので、まとめてやるのはおすすめしません。コケの掃除をしたら2週間後に砂利の掃除、次は濾過槽の掃除などローテーション形式で掃除するようにしましょう。
水槽の掃除が楽になるオススメアイテムを紹介!
水槽が緑色にならないように掃除をする必要がありますが、やはり水槽の掃除は大変なのが難点です。そこで、水槽の掃除が楽になるおすすめアイテムも紹介します。
#ジラコヘラ
水槽掃除用のヘラは市販されていますが、水槽掃除はホームセンターなどで手に入るジラコヘラがおすすめです。柔らかい素材で作られているので水槽にへばりついている藻を取る際に傷つけにくく、しかも色が白いので緑色以外の色のコケにも気づきやすいしょう。ちなみに様々な厚さのものが売られていますが、40mmが一番使いやすくておすすめです。
#プロホースL
水作から発売されているプロホースLは砂利掃除用のホースです。砂利の掃除と水交換が一緒にできるので、面倒な水槽掃除が快適になること間違いなしでしょう。ただ、小さめの水槽向けのものであり、水槽が大きめの時は同じく水作から販売されているプロクリーナーを使うのがおすすめです。
水槽をきれいに維持して熱帯魚を長生きさせよう!
水槽に藻が付いて緑色になったままの状態を放置すると、水槽が臭くなるだけでなく熱帯魚も長生きできなくなってしまいます。そうならないように、定期的に水槽の掃除を行うようにしましょう。水槽の掃除は慣れるまでが大変ですが、慣れてしまえば簡単です。ここで紹介したアイテムも活用してきれいな水槽を維持しましょう。