外出中に突然の雨が降って、急遽コンビニでビニール傘を購入した経験はないでしょうか?コンビニはあちこちにあり、ビニール傘は安価なので手軽に購入できますよね。ですが、あまりに手軽なので、急な雨が降るたびに購入して、家に傘をため込んでしまう人もいるでしょう。壊れたり使わなくなった傘があるけど、何ゴミで捨てたらいいかわからないという人のために、今回は傘の処分方法を紹介します。
目次
まずは自治体のホームぺージで傘の分別を確認しよう
傘のゴミ分類は自治体によって異なります。そのため、まずは自分が住んでいる市区町村のホームページを見て、傘が何ゴミに当たるのかを確認しましょう。Googleなどの検索エンジンで「〇〇〇(自分が住んでいるところの自治体名)傘ゴミ」と検索すれば、すぐに目的のページが出てきます。
傘の捨て方は大きく分けて3つある
傘の捨て方でもっとも一般的なのが、そのままの状態で不燃ゴミとして出す方法です。この場合は、不燃ゴミの日にゴミ捨て場に傘を持って行くだけでいいです。ただし、自治体によっては、指定されているゴミ捨て用のビニール袋に入れてから出さないといけない場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。
一部自治体では、傘のサイズが50cm以上の大きなものであれば、不燃ゴミではなく粗大ゴミとして捨てるように指定されているところもあります。粗大ゴミを捨てる際には、粗大ゴミ処理券を購入して傘に貼っておく必要があります。処理券を貼っていなかったら、ゴミ捨て場に出しても回収されないので忘れずに購入しておきましょう。
また、傘を分解してから捨てないといけない決まりがある自治体もあります。傘の骨格となっている金属や、生地のビニール、取っ手のプラスチックなどをバラバラにして、それぞれのパーツを分別して捨てるようになります。
傘の分解方法
傘の分解方法がわからない人のために、分解の手順を紹介します。安いビニール傘は道具がなくても簡単に分解することが可能です。
- まず、露先(つゆさき)という、生地の先にあるプラスチックのパーツを取り外していきます。安い傘の場合は、露先は骨組みに差し込まれているだけなので、軽く引っ張るだけで簡単に取れるのです。
- 露先をすべて外した後は、傘の先端にある石突(いしづき)と呼ばれるプラスチックのパーツを取り外します。安価な傘はこちらも手ですんなり外せます。これで傘の生地と骨格の分離は完了です。
しかし、ビニール傘でも作りがしっかりしたものは、露先や石突が接着剤で固定されている可能性があります。そうした場合は素手で解体するのは不可能なため、ペンチやニッパーといった道具を使用しなければ分解できません。
- ニッパーは固定された露先を切断する際に使います。切断する箇所は、露先から3~4cmほどの骨格の部分です。露先のすぐそばの骨を切断すると、露先の中に金属が残って取り出せなくなってしまうので注意が必要です。
- 切断後はペンチを使って、露先に刺さっている金属を取り出しましょう。石突はペンチで挟んでから反時計回りに回しながら引っ張ってください。
なお、道具を使って傘を解体する場合は、金属の先端が手に刺さる恐れがあります。分解の際は、滑り止め用のゴムが付いた軍手などをはめて、手を保護するようにしましょう。
傘の生地と骨格の分離ができたら、あとはプラスチックでできた傘の取っ手を取り外すだけです。取っ手の部分は、素手で取り外せるものもありますが、接着剤で固定されているタイプのものはペンチを使って外すようにしてください。プラスチック、ビニール、骨組みに分けられたら、あとはそれぞれのゴミの日に捨てるだけです。
まだ使える傘を捨てるのはもったいないときはリサイクルを利用しよう
いくらたくさん溜まっているといっても、まだ十分使える傘を捨ててしまうのはもったいない気もしますよね。もったいないと思っている人は傘を捨てるのではなくリサイクルに出してみるという手もあります。
リサイクルといってもリサイクルショップに持って行くということではありません。リサイクルショップでは、傘を買い取っている店もありますが、有名なブランドの傘はともかく、安価なビニール傘は買い取ってもらえない可能性が大いにあります。
では、どうするのかというと、傘の寄付を行うのです。
世の中には傘の寄付を募っている組織や団体があります。国際社会支援推進会「ワールドギフト」もその一つで、不要になったさまざまな品を発展途上国の人々に送る活動をしています。メールフォームから集荷の依頼をすれば、希望の日時に宅配業者が取りに来てくれるので簡単に寄付をすることが可能です。
また、駅によっては無料の傘レンタルサービスをしているところもあります。レンタルされたまま傘が戻ってこないときに備えて、駅は傘の補充を定期的に行っています。そのため、レンタルサービスを行っている駅に傘を寄付することができるのです。
傘は自分の自治体のゴミ分別に則って捨てよう
傘は自治体によってゴミの種類や捨て方が異なります。傘を素材ごとに分けてから捨てる自治体の人は、面倒くささを感じるかもしれませんが、ルールを守ってきちんと捨てるようにしましょう。
また、まだまだ使える傘は、捨てるのではなくて特定の団体に寄付することで、社会貢献に繋がります。いらなくなった傘には「捨てる」だけでなく「寄付する」という選択肢もあることを覚えておきましょう。