「私は専業主婦だから、家事は一人で全てこなすのが当たり前なのだろうか?」と悩んでいる専業主婦の方は多いでしょう。しかし、専業主婦であっても、毎日の家事に疲れてしまい、夫に手伝ってほしいと思うこともあるはずです。ところが、専業主婦が夫に家事を手伝ってほしいと言うのは、何だか気が引けてしまうという方もいます。肩身が狭くなってしまった専業主婦の方々に、ぜひとも読んでもらいたいことを記事にしてみました。
目次
専業主婦が夫に家事分担をお願いするのは、おかしいことなの?
専業主婦が夫に対して家事分担をお願いするのは、おかしいことなのでしょうか。結論から言うと、「おかしくはありません!」専業主婦はとても忙しいものです。
毎日の食事の支度を考え、掃除・洗濯をし、子供が居る家庭であれば育児も行います。そしてお正月やゴールデンウイーク、お盆等、一般的な職業が休みの時こそフル稼働です。それをたった一人で、全て行おうとすると疲れてしまい、「手伝ってほしいな」と思うことは当然です。
2011年の内閣府の調査によると、家事活動による年間無償労働評価額は、30代後半の専業主婦で金額にすると443万円となっています。同年齢で共働きの場合も260万円です。この金額からも、専業主婦が決して楽なものではないことが分かります。
専業主婦は「家の中で働いている」
妻が専業主婦の場合は、夫が外で働いて収入を得て家族を養っている、という場合が一般的です。しかし前述したように、妻は「家の中で働いている」のです。
ではなぜ、家事に非協力的であり、家事は専業主婦がやるものだ、と思っている男性が多いのでしょうか。理由は「俺は外で働いて疲れている。妻は一日中家に居て、時間もたくさんあるのだから家事は一人でやるのが当たり前だろう」と思っている男性が多いからです。つまり、こういった男性は専業主婦を「仕事」とは認識していないのです。
こういった考えを持っている夫の場合、専業主婦の仕事を手伝ってもらうことは、容易ではないかもしれません。場合によっては「なぜ俺が手伝わなければならないんだ」と言われてしまうこともあるかもしれません。
専業主婦の一日体験をしてもらおう!
「なぜ俺が手伝わなければならないんだ」と言われてしまったら、「私は専業主婦なのに、夫に家事を手伝ってほしいだなんて、間違っているのかしら」と思ってしまうかもしれません。そんな場合には、夫に専業主婦の一日体験をしてもらうと良いでしょう。
多くの場合、専業主婦は暇になったら昼寝をしているのだろうとか、夜まで好きなことをして過ごしているのだろうなどと思われがちです。それでは手伝ってほしいと言っても、良い返事は期待できないでしょう。
そこで、一日体験をしてもらうことによって、専業主婦の大変さを理解してもらうのです。今まで想像していた専業主婦の仕事とは、全く異なることでしょう。一日体験でやったことが毎日続くと思うと、「大変だったんだね」と理解してくれるでしょう。
家事分担は明確にしましょう!
家事の大変さを理解してもらったら、実際に家事を分担してみましょう。ここで重要なのは「なぜこの作業を分担するのか」ということです。単純に「面倒くさいから」や「やりたくないから」では、意味がありません。
例えば、「お風呂の天井まで掃除するのは大変だから、背が高い夫に手伝ってもらおう」や、「ゴミを出すのは重くて大変だから夫に手伝ってもらおう」といった感じです。代わりに「ご飯の支度は私が得意だから」というように、お互いの得意・不得意で分担するのも良いでしょう。
そして手伝ってもらったら、それが当たり前だとは思わず、感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。お礼を言われて嫌な気持ちになる人はいません。一緒に暮らしているのだから、お互い助け合うのは当たり前ですが、そこに感謝の気持ちを忘れてはいけません。
たまには息抜きをしてリフレッシュしましょう!
それでもやっぱり、「専業主婦なのに、夫に家事を手伝ってもらうことに抵抗がある」という場合は一旦、肩の力を抜いてみましょう。何でも完璧にこなそうとするから、疲れてしまっているのではないでしょうか。専業主婦も一人の人間です。たまには休む日を作り、リフレッシュしてみましょう。
そもそも、専業主婦とは「全ての家事を完璧にこなす人」という意味ではなく、「就業せず、家事に専念する女性」や「職に就かないで、家事に専念する主婦」という意味です。
「外で働いていないから」と自分で肩身を狭くしてしまい、疲れてしまっていては、家事のクオリティも下がってしまいかねません。そうならないためにも、適度なリフレッシュは必要です。
家族なのだから、辛いときは助け合って当然
例えば、夫が熱を出してしまった時、専業主婦のあなたならどうしますか。当然、看病をしますよね。それは家族だから。専業主婦だからというわけではありません。そこに何か見返りを求めるわけではなく、相手が辛いから助けますよね。
つまり、普段の家事も同様です。専業主婦であっても、毎日の家事を大変に感じてしまい疲れた時は、遠慮せずに夫に助けてもらいましょう。
確かに外で働き、養ってくれる夫に対して、一日中家にいる専業主婦は肩身が狭いかもしれません。しかし、そのような肩書きの前に家族なのです。「専業主婦だから、家事は一人でやるもの」という思い込みは捨てて、「家族なのだから、お互いに助け合おう」という考えにしてみましょう。そうすると、肩の荷が下りませんか?
何でも一人で抱えてしまうのではなく、もっと夫を頼っても良いのではないでしょうか。