これで不満解消!夫婦の家事分担表をつくろう

共働き夫婦の場合、家事を分担することがよりよい生活を送るための必須条件と言えます。昔からの慣習で、家事は女性がすることと思っている夫も少なくありませんが、それは女性が家を守ると言われていた時代のお話です。共働きが進んでいるいま、女性も働いて帰ってくるので疲れています。家事についても夫婦で分担してみましょう。

家事はだれの仕事?

専業主婦・主夫になると家事全般を引き受けないといけないと思われがちですがそんなことはありません。一言で家事といっても、炊事・洗濯・掃除などやるべきことはたくさんあります。子どもがいれば育児も加わります。

それを、常時家に居るからといって全部を押しつけると、夫婦生活がうまくいかなくなるおそれがあります。専業主婦・主夫でも、家事をすべてひとりですることは難しいのに、共働き夫婦のどちらか片方にすべてをやらせようとすることは、現実的にも不可能です。だんだんと家に帰ることが辛くなってきてしまいます。

家事はだれの仕事?という質問に対しては、特定のだれかの仕事ではないのです。夫婦ふたりの仕事です、と答えるのが一番適切な答えになります。

分担するメリット

まず、分担するとやるべきことが明確になるので行動がイメージしやすくなります。ひとりひとりの作業も軽減されるので、気持ち的にも余裕が生まれます。あらかじめ分担することによってある程度の責任を持つことになるので、何も決めていないときより片付ける意欲は湧いてくるものです。

また、日別・週別などで分担する家事を変えていくことで、ひとつひとつの苦労が分かりますし夫婦ともに家事全般ができるようになります。自分が実際にやってみて気付くことは多いです。

意外に簡単だったり、逆に手間が掛かったり、それぞれの家事の大変さを理解できるから相手に対しても労いの気持ちが出てくるのです。家事を分担することはかなりのメリットが期待できます。

分担表を利用しよう

家事を分担すると決めたら、分担表を作ることはひとつの方法です。やるべきことを書きだして分けていくと解りやすく便利な表になります。

ただし、気を付けてほしいのは、細かく分けすぎないことです。食器洗い・風呂洗い・トイレ掃除、のようにひとつずつ分けてしまうと分担表を作ることに時間を割くことになり、実際の家事が面倒になることが考えられます。これでは、本末転倒なので、炊事・洗濯・掃除のように大雑把なジャンル分けで構わないのです。

分担された大雑把なジャンルでやるべきこと、気になる部分を自分で見つけて取り組んでいったらいいのです。100点を求めると疲れてきて長続きはしません。80点、ときには60点でもいいやと思える心のゆとりが大切なのです。

どのような分担方法がいいのか

家事を分担するにあたり、分担表は何種類かのジャンルがあるだけで問題ありません。そのなかで数パターンをあらかじめ決めておくと使いやすい分担表になるでしょう。

共働きだと、お互い帰宅の時間がバラバラで、どちらが早い遅いかもわからないので、前もって話し合って早く帰ってくる人が割と手間がかかる家事、遅く帰るひとが簡単な家事のように工夫が必要です。得意・苦手な家事も出てくるでしょうから、バランスを考えることも大事です。

そして、いちばん大切なことは、夫婦で話し合いをしてお互いで分担方法を決めることです。相手に決められるとどうしてもやらされ感が出てしまうので、手を抜いたりサボったりするかもしれません。自分が決めると責任感が芽生えるので自主的に取り組んでくれる可能性は高くなります。

必ず守らないといけない!?

外で働いていると、帰ってきても疲れて動きたくないときはたまに出てきます。そんなときは、先に述べたように60点くらいの出来でいいのです。

外食や宅配を頼んで料理を一休みしたり、いつもは掃除機をかけたあとに床を拭いているけど、ほこりが気になったところだけ掃除機をかけて終わっても構わないのです。ルールとして全部決めてしまうと余計に疲れてしまうので、手を抜く部分を作って気持ちにゆとりを持たせてあげることは長続きさせるうえで重要な心構えです。

何もしないとなると分担の意味がそもそもなくなってしまいますが、家事分担を継続させるためには、多少の手の抜きどころは作るべきです。分担表が強迫的なものになってはいけません。

夫婦の協力は大切です

分担表を作ってもお互いにやる気がなければただの飾りになってしまいます。そうならないためには、夫婦の協力は絶対に必要です。お互いが、相手に対して思いやりの気持ちを持ってあげると家事分担はうまくいきます。

もし相手が、風邪をひいて熱がでたときに分担表で決まっている自分の役割だけをしていたら、自分が風邪をひいたときにおそらく同じことをされます。自分がしたこと・していないことは、それが良いことであっても悪いことであっても必ず自分に返ってきます。

共働きや、主婦、主夫、ビジネスマンであっても相手を思いやる気持ちは大切です。日常のなかで家事の役割はとても重要です。生活するうえで家事を疎かにしてしまうと仕事にも影響が出てきてしまいます。そうならないためにも、家事は分担をしながら夫婦で取り組んでいきたいものです。

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