女性の社会進出とともに、夫婦共働きの家庭が増加傾向をたどっています。共働きの家庭においては、日中は家事を行うことができないため、いかにして仕事が終わった後に家事を効率的にこなすかがポイントとなります。そこで以下では、家事の中でも特に時間と手間のかかる料理について、共働きの家庭がどのように対応しているかを見ていくことにしましょう。
目次
メニューをあらかじめ決めておくこと
料理をしようとする場合にまず行わなければならないのが、メニューを決めるという作業です。この点、帰宅してからメニューを考え始めると、それだけで余計な時間が必要となり、結果的に料理の完成が遅れることになります。そのようなことのないよう、その日に作る料理のメニューは帰宅前に決めておくことが重要です。
余裕があれば前日のうちに次の日のメニューを考えておくとよいのですが、そこまでの余裕はないということであれば日中の仕事の合間に考えたり、自分で考えるのが億劫であればクッキングアプリなどを利用するというのでもよいでしょう。
重要なのは、いざ料理をする時点になってメニューが決まっていないという事態を避けることです。
食材選びで悩まないこと
あらかじめメニューを決めておくと、それに必要な食材を仕事終わりに調達して帰ることが可能となります。ここで、人によっては食材選びに非常にこだわるケースがありますが、忙しい共働き家庭において買い物に必要以上に時間を掛けることは禁物です。
例えば、少しでも安い食材や品質のよい食材を求めてスーパーをはしごするようなことは避けるべきであり、多少高くても時間優先で一つのスーパーで買い物を済ませるという姿勢が求められるというわけです。
もちろん、時間に余裕があるのであれば、いくつかの店を見て回っても良いのですが、あくまでも共働きの家庭においては時間効率を優先させるべきであるという点を理解しておくことが重要です。
時短サービスを利用する
メニューを考えて、食材を調達する手間も惜しいという共働き家庭においては、それらの悩みを一気に解決できる時短サービスを利用するということがよく行われています。時短サービスにはいくつかのタイプがありますが、最もポピュラーなのは、毎日のメニューとそれに必要な食材がパッケージとして送られてくるパッケージサービスを利用するという方法です。
生協をはじめ様々な業者がサービスを行っていますが、いずれも送られてくる食材はあらかじめ下処理が済まされていることから、あとはそれをレシピに沿って焼いたり、炒めたりするだけで簡単に料理を作ることができるのです。
栄養士が栄養バランスを考えて用意したメニューであることが一般的ですので、健康志向の家庭でも安心して利用することができるのもうれしい点です。
家事代行サービスを利用する
自分で料理する手間は省きたいが手料理は食べたいという贅沢な悩みを持っている家庭においては、家事代行サービスを利用するという方法もよく行われています。
家事代行サービスを利用する場合には、料理だけでなく、掃除や洗濯などのその他の家事全般までまとめて依頼することも可能ですので、一気に家事の手間から解放されたいという場合にはお勧めの方法であるといえるでしょう。
ただし、注意すべき点としては、人に来てもらうことになるためそれなりに費用がかかるということと、あくまでも他人が作る料理であるため、味の好みが自分たちに合うかどうかは分からないということです。これらが許容できるのであれば、有力な選択肢として検討してみると良いでしょう。
デリバリーサービスを利用する
料理を行う手間を少しでも軽減するためには、レストランなどの飲食店から出来上がった料理をデリバリーしてもらうという方法も有効です。
インターネットやスマートフォンの普及によって、アプリ一つで遠くのレストランから出来たての料理を配達してもらうことも容易に行えるようになっていますので、おかずを一品、二品だけ自分で手作りしてメインはデリバリーしてもらうといった利用の仕方をすれば、手間をかけずに豪華で栄養バランスの取れた料理を用意することが可能となるでしょう。
費用がかかるため毎日というわけにはいかないかもしれませんが、家にいながら本格的なレストランの味を堪能することができるため、子供がいる家庭でも喜ばれるに違いありません。
夫婦で協力して料理をする
時短サービスやデリバリーなどはお金がかかるので、やはり自分たちで料理をするようにしたいという家庭においては、夫婦で分業するということが良く行われています。
この分業の仕方にはいくつかのタイプがあり、そのうちの一つが家事の種類に応じて分担するというものです。このやり方だと、料理は妻が行う代わりに、掃除は夫が行うという完全分離となりますので、妻が仕事で遅くなるような場合には料理を行う人手が足りなくなるという状況が起きかねません。
そこで、できればそのような種類による分担ではなく、時間で家事を分担するという方法のほうがよいでしょう。例えば、夫婦で3時間ずつ家事を行うといった約束をし、その時間中でそれぞれができることを行うということです。
もちろん、二人とも同じことをしないように都度話し合いを持つ必要はありますが、それによりコミュニケーションをとることができるという隠れたメリットもあります。