カフェのような部屋に憧れるけど、気が付くと家の中は生活感であふれかえっている、ということはありませんか。
散らかっていると、必要なものがすぐに取り出せなかったり、床に落ちているものを踏んで壊してしまったりと、自分自身を疲れさせてしまいます。キレイな部屋は効率的で、過ごしやすいものです。とはいえ、片付けが苦手、という人は多いと思います。ここでは、そんな人でも簡単に部屋をキレイにする方法を紹介します。
目次
最初にやること。床やテーブルに広げているものを種類ごとまとめる
床やテーブルにいろいろものを置いていませんか?椅子に、中途半端に使ったタオルがかけられていたり…片づけられない人の部屋には、床にもテーブルにも、「とりあえず」置いておいたものが広がっています。「あとで使うから」、「あとでやるから」、「あとで読むから」というつもりで置いているお皿やカップ、雑誌、服、レシートなどは、散らかっている印象を与えます。
部屋をキレイにするとき最初にやるのは、テーブルの上のもの、床のもので、明らかにゴミなものはまず捨てることです。次に、お皿やカップはキッチンに、書類は書類、衣類は衣類でひとつにまとめましょう。できれば、定位置が決まっているものはそこに返します。書類は本棚に、衣類はクローゼットに、汚れた衣類はまっすぐ洗濯機へ、という具合にです。
分類に困ったもの、定位置を決めていないものは、とりあえず部屋の隅など、邪魔にならない場所や、歩かない場所にまとめておいておきます。すると、何も置いていない床とテーブルが現れます。これだけでも、だいぶ部屋は片付いて見えるはずです。
片付いたテーブルや床を拭く
ものが片付くと、テーブルの汚れや床の埃に気づくでしょう。ここで、ウエットティッシュでも雑巾でもいいので、片付けをして現れた平面を拭きます。畳やカーペットの部屋なら掃除機をかけます。「とりあえず」判断がつかずまとめていたものがあれば、ちょっとどかして、その下の平面も掃除だけはしましょう。テーブル、フローリングなど光る面はピカピカにしましょう。これで、一気に清潔感がアップします。
そしてここで、ぜひ見直してほしいのは、「敷物」です。カーペット、マットなど、床に敷くものがパッチワークのように過剰になっていませんか?何も置いていない、空いている床の面積を広げるとスッキリ見える、というのがポイントです。古くなって汚れていたり、黒ずんだもの、よく考えたら要らないものは思い切って捨てましょう。まだ使いたいもので、洗えるものはこの機会に洗濯しましょう。
顔を上げて、棚や壁を見直す
ここでちょっと顔を上げて、部屋を見渡してみましょう。壁に余計なポスターやカレンダーなど装飾はありませんか?目に入るものを減らし、見せたい装飾が映えるよう、見直しましょう。ここでもポイントは、何もない平面を増やすことです。冷蔵庫のドアにマグネットでいろいろ貼っているときも、必要かどうか見直しましょう。
メモを張り出していたりするときは、必要な情報が、関係ない情報の氾濫に埋もれないよう、見直しましょう。目に見える範囲に、無造作に置かれているものをしまっていきます。ここで、一つ一つあまり細かく考えると進みませんから、コスメ系、電子機器系、など、同じ種類のものを集めて、まとめて入る場所にどんどん入れていきます。
よく使うものは取り出しやすい位置に、季節外れの服など、今使わないのがわかりきっているものは奥にしまいましょう。細かいアイテムはチャック付きの袋に入れてからしまうとよいでしょう。段ボール箱にしまうときなどは、中に何を入れたか書いておくと、後で探すときに楽です。
服も書類も、収納は立てて入れる
収納するとき、ものはなるべく上下に重ねないようにしましょう。平積みにしてしまうと、下のものが見えず、上のものをどかして探さなければならず大変です。
書類は立てて本棚に置きます。関係する書類ごと一つにまとめてファイルにマーカーで見出しを書きます。ファイルも種類があり、薄いクリアファイルや、蛇腹式のもの、ケース式のものなどあります。とはいえ、細かな整理には時間がかかる人もいるでしょう。分類しにくい「とりあえず」の書類は一つの籠に一時的に放り込んで、溜まってきたら見直すというのもいいでしょう。
服も引き出しに入れるときは、畳んで重ならないように、上から入っているものが全部見えるように立てて入れます。
100均やホームセンターで売っている、籠や棚、収納グッズも利用しましょう。ケースは透明のものより不透明のもののほうが、中身が隠せるので、部屋に置いていてもすっきり見えます。色は、トーンを抑えたり、そろえたりして、むやみに氾濫させないようにしましょう。
動かない「定位置」づくりが、また散らかさないためのポイント
よく使うのに、いつも探しているものはありませんか?リモコンやスマホやメモ用紙、ボールペンなどは、動かない定位置を作りましょう。定位置を決めていても、忘れてしまっては意味がありません。また、気分で定位置に返すのを怠ってしまい、探さなくてはいけなくなる、というのもよくあることです。
おすすめは、動かない棚の上、デスクの上に、定位置となるようなスタンド用意し、固定することです。会社の役員の人のデスクや、社会的地位のある人の書斎をイメージしてください。重厚なテーブルの上に、重厚な万年筆スタンドが置いてあったりしますよね。あの、容易に動かせない感じを作るのです。そして、そこに置く動作が楽しい、お気に入りの場所にすることです。スマホスタンド、ペン立てにこだわりましょう。
人を呼びたくなるような部屋に
片付けは毎日のこと、終わりがありません。使うたびに、ものをお気に入りの場所に返すことが楽しくなるといいですね。素敵な収納アイディアを思いついたら、自分をほめてあげてください。また、片づけと清潔さだけでなく、インテリアへの意識がアップすると思います。一度ものを減らしたら、残ったものがより大切に思えるでしょう。
悩んでいる、行き詰まりを感じているときこそ、部屋を整理すると、心もスッキリしてきますよ。部屋がきれいだと、友人を招きたくなったり、行動もポジティブになると思います。何より、お金をかけなくても自分の生活が快適になるのですから、やらない手はありません。
また、意識的に、人を家に呼ぶようにするのも、刺激になってよいと思います。お客様を迎えるために、半ば強制的に、片づけなければいけない状況に自分を追い込むのです。キレイな部屋に招待し、褒められたら今後の励みになりますね。