雑誌は嵩張るうえに重たく、乱雑になりやすい欠点があります。しかし、お気に入りの雑誌を捨てたくはないので、収納方法を工夫することが肝心です。雑誌は書籍の一種ですが、サイズの大きさから通常の本棚には入らないことがあるので雑誌に適したカスタマイズが不可欠です。好みの雑誌をいつまでも綺麗に保つため、効果的な収納テクニックを学びましょう。
目次
一般的な本棚を雑誌向けに改造する
雑誌を綺麗に収納する方法として真っ先に思い浮かぶのが本棚の利用ですが、一般的な本棚は通常の書籍を収納するための家具なので、サイズが大きな雑誌には不向きです。
本棚の中には棚板の設置場所を任意に変更できる物もありますが、雑誌はその大きさから書籍の中でも重たい部類に入るので注意が必要です。何冊も入れると重すぎて棚板が折れてしまう可能性があります。そのため、金具で棚板を補強するなどの改造が不可欠です。
また、本棚の材質選びも重要であり、木製よりも金属製の方が雑誌の重さに耐えることができます。しかし、家庭用の本棚は雑誌を何冊も入れるのに適した作りではないので、多数の雑誌を保管する際は幾つかの本棚に分けるのが賢明です。
雑誌専用のラック式本棚は使い勝手が良い
雑誌を収納する際に不便な点として背表紙の見えにくさが挙げられます。雑誌の多くはホチキス止めで製本されているので背表紙が無く、一般的な書籍と同じように本棚に入れるとどれが何の雑誌なのかがわかりません。一部の雑誌は背表紙が付いていますが、雑誌そのものが薄く作られているので見えにくい問題があります。
雑誌の収納は単にひとまとめにして置くのではなく、読みたい時にすぐ選ぶことができる方法であることが重要です。雑誌を乱雑にせず、判別も容易にするにはラック式の本棚が効果的です。ラック式の本棚は雑誌の表紙を見せる形で収納できるので判別がしやすい他、おしゃれな雰囲気を演出できる利点があります。
その一方で場所を取る割には収納できる雑誌の数が少ないので使い方が限定される点を注意しなければいけません。
組み立て式のブロック型本棚は効率的な収納が可能
従来の本棚は外枠の大きさを変更できない物が多く、雑誌のサイズによっては無駄な空きスペースが生じてしまうことがありました。また、持ち運びにも手間がかかるので部屋の模様替えを行う際にも不便です。
組み立て式のブロック型の本棚はいくつかのブロックを組み合わせて一つの大きな本棚を作る仕組みです。必要な分だけのブロックを継ぎ足すことができるので無駄な空きスペースが生じにくい利点があります。雑誌のサイズやジャンルなど特定の事柄ごとにブロックを分けて使うこともできるので、収納の効率性を上げるのに便利です。
ブロックごとにまとめて持ち運びができるのも利便性の高さに繋がっていますが、組み立て式なので連結部分の耐久性が低い欠点もあります。そのため、雑誌の収納は冊数の調整が重要です。
宙吊り式の本棚は見た目の華やかさが魅力
宙吊り式の家具は部屋の中で場所を取らずに収納ができるのが利点です。天井の金具で吊られている形なので、あまり重たい物を入れることはできませんが、無駄な空きスペースになりやすい空間を活用することができます。
また、床を占拠しないので広々とした雰囲気を演出するのに最適です。雑誌を入れる本棚を吊るす際は冊数を少数に留めることが安全に使う条件ですが、雑誌を選ぶ際は重さ以外にデザインの華やかさも注意することが大切です。
宙吊り式の本棚は視界に入りやすいので、煌びやかなデザインの装丁が施されている雑誌を入れておけば室内を明るい雰囲気にする効果が得られます。
その反面、吊り下げる位置によっては却って部屋が狭く見えることから、慎重な位置決めが不可欠です。
古いレコードラックを再利用する方法がある
過去に音楽の記録媒体として普及していたレコードはサイズが大きいため、専用のレコードラックを使うのが効果的な収納方法でした。レコードラックのデザインは雑誌向けのラック式本棚と似ていますが、複数枚のレコードを効率的に保管するための引き出しが付いているのが大きな特徴です。
この仕組みは雑誌の効率的な収納に転用することができます。捨てるには惜しいもののあまり読む機会が無い雑誌を散らかさずに保管するには、レコード用の引き出しを使うのが最適な方法です。レコード向けに底が深く、奥行きもある作りになっているので複数の雑誌を収納するのに便利です。
ラック部分には特にお気に入りで何度も読み返す雑誌を置くことができるので、冊数によっては雑誌向けのラック式本棚よりも使いやすいと言えます。
扉付きの本棚は雑誌の日焼けやカビの発生を防ぐことができる
紙で作られている書籍は日焼けによる変色や湿気がもたらすカビに弱く、著しい劣化に見舞われます。安価な再生紙で作られている雑誌は特に傷みやすいので、お気に入りの雑誌を長持ちさせるには扉付きの本棚を使うのが最も安全な方法です。扉で日光を遮断できる他、密閉した空間の中に除湿剤を置けば雑誌が湿気でふやけたりカビが生えるのを防ぐことができます。
また、扉付きの本棚はインテリア家具としての用途もあるのでおしゃれな居住空間の雰囲気を保ちながら、お気に入りの雑誌を傷めずに長く置くことができます。
扉付きの本棚はサイズが様々なので雑誌の冊数に合わせた選択ができる一方、扉の開閉スペースを確保できるだけの広い部屋でなければ使用できません。また、扉の厚みの分だけ収納スペースが狭くなっているので、見た目よりは収納できる冊数が少ないことを注意します。