冬になるとより一層おいしく食べられるのがみかんです。みかんにはビタミンCがたっぷり入っているので美肌効果や風邪予防にも効果的と言われています。普段何気なく食べているみかんの皮、食べ終わったらどうしていますか?みかんの皮はほとんどの方がごみとして捨ててしまいます。しかしみかんの皮にこそ豊富な栄養分が含まれていて捨てたらもったいないんです。みかんの皮の便利で簡単な活用方法を紹介します。
目次
みかんの皮でおいしくアレンジ
みかんの皮は「陳皮(ちんぴ)」という漢方薬として使われるほど栄養価が高い食べ物なんです。陳皮は血流アップや冷え対策など女性に嬉しい効果があります。またアレルギー症状の緩和や整腸作用もあるので食べて体に良いことばかりなんです。漢方薬というと難しそうなイメージですが実は自宅で簡単に作れます。
- 陳皮の作り方は、まず始めにみかんのヘタを取り除き、皮のワックスを落とすため80℃くらいのお湯に5分つけておきます。
- そして水で流したらキッチンペーパーなどでしっかり水気を取ります。
- 重ならないように並べ、風通しの良い場所でカラカラになるまで天日干しをします。2日間くらいが理想です。
- カラカラになった皮を食べやすいように細かく刻んだら完成です。
陳皮はそのまま食べるだけではなくヨーグルトに入れたり、お茶漬けやふりかけに使うこともできるので万能です。注意したい点は大量に陳皮を作ろうとして食べ終わったみかんの皮をまとめておくとカビてしまう可能性があるのでこまめに作るのがおすすめです。
食べるだけじゃない!飲むみかんの皮
みかんの皮は食べるだけではありません。お茶として飲むこともできます。みかんの皮ティーは香りがさわやかで気持ちも晴れやかになりますよ。
- 作り方は陳皮の作り方と同様に皮のワックスの汚れを落として天日干しにします。
- カラカラになったみかんの皮をミキサーで粉末にします。
- 粉末になったみかんの皮小さじ1杯に対し200mlのお湯を注げば完成です。
すりおろした生姜を混ぜたり、はちみつを加えたりいろいろなアレンジができます。
空腹時の方がみかんの皮が持つ成分が効率よく作用するので、食膳に飲んでおくと脂肪の吸収を抑えダイエット効果があります。また喉の洗浄効果で風邪予防や花粉症対策にも最適です。ミキサーが家にない場合は細かく刻んで急須に入れても大丈夫です。出がらしも食べることができますので最後まで無駄なく使えます。
臭みとりにも!?消臭効果もあるみかんの皮
トイレやお部屋の消臭剤には柑橘系の香りが多いですよね。なぜなら柑橘系の果物にはリモネンをという香り成分が含まれているからんです。特にみかんにはリモネンが豊富に含まれいているので消臭としてあらゆる場面で使うことができます。
- 使い方は最も簡単で、むいた皮を下駄箱やトイレなど臭いが気になる場所に置いておくだけです。洗ったり、干したりという手間がないので楽ですよね。
冬場はこたつでみかんを食べて皮をそのままこたつの中に放り込むだけで消臭できちゃうんです。また魚焼きのグリルや魚を煮た鍋などの頑固な臭いの消臭にも効果抜群ですよ。もちろん魚を調理してなかなか取れない手の生臭い匂いもみかんの皮に任せてください。みかんの皮を手の中で揉み込むと嫌な臭いを和らげてくれます。
みかんの皮でぴかぴかお掃除
みかんの皮にはリモネンをいう香りの成分だけではなくクエン酸やペクチンをという成分も豊富に含まれています。これらの成分には汚れを落とし、ツヤだし効果があるので、みかんの皮はお掃除にもおすすめです。そのまま擦って使う方法と洗剤にして使う方法があります。
- 油汚れが気になるキッチン周りはみかんの皮でそのまま擦っていきます。油分を落とすリモネンとコーティング作用があるペクチンが汚れを落とし、ピカピカにしてくれます。
- みかんの洗剤というのはみかんの皮を茹でた茹で汁のことです。特別な薬剤は必要なく、水だけで作れるので簡単ですよね。ツヤだし効果があり、フローリングのワックスや畳の黄ばみ落としとして使うことができます。
肥料としても大活躍!虫除けにも効果的!
マイガーデンや自宅で野菜を育てている方には朗報です。みかんの皮は肥料になるんです。そのまま蒔いても問題ありませんがみかんの皮には水分や油分が含まれているため栄養が分散されるのに時間がかかります。乾燥させてから蒔くのがおすすめです。
- 肥料にするので水洗いする必要はなく、そのまま2~3日天日干しするだけで大丈夫です。
ただし外国産のみかんは稀に強い農薬がついている場合がありますので、軽く水洗いすることをおすすめします。天日干しをしてカラカラに乾いたら細かく切って完成です。土壌に蒔いて土とよくかき混ぜましょう。
またみかんの皮に含まれるリモネンという成分には防虫効果があるのでアブラムシやハダニの虫除けにも効果的なんです。
ぽかぽかみかん風呂でリラックス
みかんの皮に含まれているリモネンという成分は、柑橘系全般に含まれているさわやか香り成分です。リモネンにはリラックス効果と保温効果があります。リモネンの効果を十分に発揮させるにはみかん風呂がおすすめです。
ただしみかん風呂といっても単にむいた皮をそのままお風呂にいれるわけではありません。
- 無農薬みかんであれば問題ありませんが、スーパーで買った大体のみかんにはワックスがついているのでまずワックスを水でしっかりと洗い流します。
- 洗ったみかんの皮を2~3日天日干しにします。
- そしてカラカラになった皮を洗濯ネットやガーゼで包んで完成です。
- 40℃くらいの少しぬるめのお湯に入れるのがおすすめです。保温効果があるので湯冷めしづらくなるのと、肌がすべすべになります。
しかし肌が敏感な方はぴりぴり感じることがあるので、その場合は使用を中止してシャワーで良く洗い流してください。