観葉植物には室内の空気を洗浄してくれる働きだけでなくカビやバクテリアの発生も抑制してくれます。生物的な効果だけでなく観葉植物は私たちにリラックス効果や目の疲れを和らげてくれる効果があります。お部屋の中に緑があるだけで落ち着いたり、雰囲気が良い様に感じるのはこのような理由があります。観葉植物を育てたことがない人やうまく育てたことがないという人も失敗しない観葉植物を紹介しましょう。
目次
観葉植物が枯れてしまう原因
観葉植物を育てるうえで一番の失敗は枯らしてしまうことです。観葉植物が枯れてしまうのにはいくつか原因があります。
一番多いのは水やりを忘れてしまうことです。葉っぱは緑で元気そうに見えるので水やりを忘れがちですが、葉っぱの色が変わり始めてから水をあげても手遅れです。次に多いのは水のあげ過ぎによる植物の根腐れです。表面の土が湿っているときは土の中は水分がたくさんあります。その状態の時に水をあげると土の中の養分が流れ栄養がなくなってしまいます。
枯れる原因として意外なのが日光の浴びすぎがあります。いつも家の中に置いているので天気の良い日などには外に出して日光浴させてあげたいと思うかもしれません。観葉植物の中には直射日光が苦手な種類もあります。強い光を浴びることで枯れてしまうこともあります。
手がかからず可愛いサボテン
手のかからない観葉植物といえばサボテンです。かわいらしい形をしてちょこんとした姿は小さくても存在感があります。インテリア雑貨のお店では鉢に入った小さいサボテンが並べて売られています。一つだけではさみしいのでいくつか並べたほうがインテリアのアクセントになるようです。大きいサボテンが一つ玄関先などに置いてあるのもインパクトがあります。
もともと乾燥して昼と夜の温度差の激しいところで生えていたサボテンなのでそんなにお手入れしなくても平気と思われがちですが、季節によっては適度な管理が必要です。
秋から冬にかけてサボテンは休眠の時期に入るのでほとんど水やりは必要ありません。秋では2,3週間に一度、冬は月に一度くらいの水やりで十分です。春夏は生育期なので2,3日に一度の水やりが必要です。
種類が豊富な多肉植物
お花屋さんや園芸屋さんの店先に置かれているのをよく目にします。その売り場の場所からわかるように買っていく人が多いのが多肉植物です。実はサボテンも多肉植物の仲間です。緑のバラのような形をしたものやニョキニョキと上に伸びた一本の木のような形をしたものなどいろいろな姿を楽しませてくれるのが多肉植物です。
背の高いものはあまりないので、サボテンと同じように窓際やちょっとしたところに置いて楽しむのがお勧めです。
多肉植物を形作っている緑の葉の中にはたくさんの水分が蓄えられています。室内に置く人が多いですが多肉植物は日光を浴びるのが大好きです。天気のいい日に日光浴をさせてあげると緑の葉の中にたくさんの栄養をつくります。適度に日光を浴びさせてあげるとプリプリとした元気で肉厚な葉を保つことができます。
土も水もいらない不思議な植物、エアプランツ
土のないところでも育ち、岩や木にくっついて空中に浮いたように育つことからエアプランツと名付けられました。根っこのように何本も伸びた葉が特徴的で壁にかけたり、窓からつるして楽しみます。長い葉が下に垂れる姿がオシャレです。くっつけることが出来ればどこでも、どのようにでも飾れるのでインテリアに合わせてアレンジできる観葉植物です。
お手入れはほとんど不要でわずかな根っこと長い葉で空気中から水分を吸収して育ちます。葉が汚れていないか、ほこりがついていないかを時々確認してあげてください。
夏場に湿度が高い日が続くと弱ってしまうことがあります。冬場に乾燥して元気がないときは水を張った器の中に5~6時間浮かべてあげると回復します。
贈り物にも最適なパキラ
幸福を呼ぶ木、金運をもたらす木として親しまれ開業祝や転居祝いなどに贈られることが多いパキラです。生命力が強いもの人気の理由です。30センチくらいのものから2メートルくらいものまでがよく売られています。
小さいものは机などの上に、大きいものは床に置いて上から葉の形や色を眺めて楽しむ観葉植物です。5~7枚に広がる緑色の葉っぱが特徴です。よく茂った葉の緑がリビングや寝室などいつも見える場所に置くとリラックス効果をもたらしてくれます。
パキラは南国育ちですが室内で育てるのに適した観葉植物です。乾燥、日陰、暑さ、寒さにも強く育てるのは初心者でもそれほど難しくありません。注意したいのは水のやりすぎと直射日光です。南国育ちですが水をやりすぎると根腐れしてしまい、直射日光を浴びすぎると葉焼けを起こして枯れてしまいます。表面の土が乾いてから一日後の水やり、レースのカーテン越しの光くらいの環境で元気に育ちます。
土を使わない水耕栽培
水耕栽培というと難しそうと思うかもしれませんが、植物は必ずしも土がないと育たないというわけではありません。根っこから水分や栄養を吸収出来るようにすれば土に植えてあるのと同じように育てることができます。高さがあったりバランスの悪い植物は土に植えて土で支える必要があるので水耕栽培には不向きです。
アイビーやポトス、パキラといった有名な観葉植物も水耕栽培で育てることができます。ガラス瓶に差した緑は涼しげなインテリアになります。食卓に置いたり壁にかけたりして楽しめます。見た目も変わって見えるので鉢植えの観葉植物と比べるとお部屋の雰囲気が違ってきます。
観葉植物を育てたいけど土を触りたくないという方には水耕栽培がお勧めです。また土に比べると虫も付きにくいので虫が苦手という方にもお勧めです。お手入れは水の入れ替えだけです。季節に応じて液体の肥料を入れてあげる必要があります。