さわやかな香りが特徴のハッカ油は、使っていて気分が良いだけでなく、天然由来の成分であるため小さなお子さんや敏感肌の人にとっても安心できるアイテムです。ここでは、美容や虫よけ、お掃除などに向けたハッカ油の活用法について紹介します。身近にある材料でできるアイデアが盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてください。
目次
ハッカ油とはどういうもの?
ハッカは、すっとした爽やかな香りが魅力的な植物です。ハッカ油以外では、ハッカキャンディーなどといった食品にも利用されていますね。ハッカはミントと呼ばれる植物グループの一種で、ハッカの仲間には二ホンハッカやセイヨウハッカなどがあります。
特に、二ホンハッカはハッカ油の原料として北海道や東北地方などで盛んに生産されており、水栽培も可能なことから家庭菜園でも人気が高いです。ハッカは葉っぱそのままでも香りを楽しめますが、加工されたハッカ油を利用すると、さらに持ち味が発揮されますよ。
ハッカ油は、ドラッグストアやホームセンターといったお店や、インターネットから購入可能です。便利なハッカ油を日常生活に役立てましょう。
【ハッカ油の活用法①】爽やかな香りと潤いのヘアスプレー
ハッカ油の清涼感を活かしたヘアスプレーを作ってみましょう。夏のクーラーや冬の寒気にさらされて、髪がパサパサになっている人におすすめです。市販のヘアスプレーの匂いが好みではない人も、ぜひ試してみて下さい。
- 用意するものは、ハッカ油とホホバオイルと水です。100均のものでもよいので、スプレーボトルも用意しておきましょう。
ホホバオイルは保湿力が高いのに加えて、軽いつけ心地が人気のオイルです。日常的に顔や体の保湿に使っている人もいます。 - まず、ハッカ油とホホバオイルを数的ずつスプレーボトルに入れ、水を100ml程度加えてよく振り混ぜます。
水と油は混じらないため、使うたびによく振りまぜてから使いましょう。ドライヤーの前や髪の乾燥を感じるとき、朝の寝ぐせ直しなどに便利です。
【ハッカ油の活用法②】夏場に快適ひんやりお風呂
ハッカ油を使って、夏場のお風呂タイムを快適に過ごす方法があります。いつものお風呂にハッカ油を数滴たらして入浴しましょう。
- ハッカ油は2、3滴から試して、多くても10滴までにしておくのが良いでしょう。
- 注意点は、ハッカ油を入れたあとにお風呂をよくかき混ぜるということです。水に油は混ざらないため、よく混ぜないとハッカ油の効果を感じられません。
また、お風呂に浸かっているときに物足りなさを感じても、ハッカ油をさらに加えるのはやめておきましょう。なぜなら、ハッカ油のひんやり感は、時間をかけてじわじわ効く傾向にあるからです。お風呂上りに体が痛いくらいの刺激を味わったという意見もありますので、くれぐれも適量を意識して入浴しましょう。
【ハッカ油の活用法③】天然の虫よけスプレー
ハッカ油の香りは人間にとっては気持ちが良いものですが、蚊やブヨといった虫の中には匂いを嫌うものもいます。また、市販の虫よけスプレーに含まれる成分より、ハッカ油スプレーは刺激性が低いと考えられます。
そのため、肌が敏感な人でも安心して使いやすいと言えるでしょう。虫よけスプレーを作るには、ハッカ油、無水エタノール、水、スプレー容器を用意します。無水エタノールはハッカ油と水をなじませる目的で使います。無水エタノールはドラッグストアやインターネットで手に入るので、ハッカ油と一緒に購入しておきましょう。
- ハッカ油約20滴と、無水エタノール約10mlを混ぜ、水で100ml程度になるように薄めます。
- なお、直接ハッカ油を肌につけると、刺激が強すぎる場合があります。必ず水などで薄めて使うようにしましょう。
【ハッカ油の活用法④】除菌と消臭効果によるお掃除用品
ハッカ油には除菌・消臭効果があるため、掃除用品として活躍します。たとえば、床の拭き掃除にハッカ油を使うことができます。素足で歩きまわることが多い梅雨や夏は、床に雑菌が繁殖しやすくなります。
キッチンの周りの掃除をする時に、重曹にハッカ油を混ぜてスポンジで洗うと、汚れが取れて綺麗になります。
- 使う量は、重曹1カップに対して、ハッカ油10滴ほどがベストです。よく混ぜてから使いましょう。
食べ物などのゴミを放置すると、雑菌の食料となるためさらに状況は悪化するでしょう。
- 雑巾がけに使う水に、ハッカ油を2、3滴加えて床を拭きます。床がきれいになると同時に、爽やかな香りで室内がリフレッシュされますよ。
なお、水分があるとカビが発生しやすいため、床の水気は丁寧にふき取っておくことが大切です。また、ハッカ油と重曹を組み合わせることで、油汚れに対する効果が増します。
- 水100ml程度に重曹を一つまみ加え、ハッカ油を1、2滴いれてよく振りまぜましょう。あとは、汚れに直接かけてふき取ります。
ハッカ油には注意点も!
清涼感がたまらないハッカ油ですが、使う時には注意するポイントもあります。
まず、猫を飼っている人は要注意です。猫は、ハッカ油を含むアロマオイル全般が苦手です。アロマオイルに含まれている精油は、猫にとって毒になります。猫が直接ハッカ油に触れないように気を配っていても、空気中に広まるハッカ油の成分を吸っただけでも影響が出てしまうので、気を付けましょう。
また、ハッカ油の保存方法や使用期限を意識することも大切です。ハッカ油は、油の一種なので劣化しにくいように保管せねばなりません。暗く涼しいところにおいて、開封後は早めに使うようにしましょう。
さらに、ハッカ油が目に入らないように、メガネや手袋をつけて作業することをおすすめします。万が一、目にハッカ油が入ると激痛です。特に小さいお子さんがいる家庭では、事故が起きないような使用法を考えましょう。