突っ張り棒は、収納スペースをお手軽に増やせる優秀なアイテムとして人気です。今や100円ショップでも入手可能であり、愛用している人も多いのではないでしょうか。しかし、突っ張り棒を上手く活かすことができずにいるケースもあるようです。適切且つアイデアを以て使ってこそ活躍するアイテムですので、活用法をマスターして暮らしの利便性を高めていきましょう。
目次
トイレットペーパーの収納を増やす
まとまったロールで購入をすることが多いトイレットペーパーは、収納場所に悩みがちな最たる存在です。そうした悩みを簡単に解消する突っ張り棒テクニックがあります。
方法のひとつとしては、奥の壁から10cmほど離した位置に突っ張り棒を横向きに配置し、その上にロールを並べていくというものです。沢山収納をしたい場合は、本数を増やすだけでより多くのロールを置けるようになりますし、トイレスペースや好みに合わせて調整もしやすいでしょう。もし1本では頼りなく感じるようなら、並行に2本突っ張らせる方法もおすすめです。
耐荷重性と安定性がアップすることで簡単に落ちることもありません。ちなみに、棚付きタイプの突っ張り棒も売られていますので、こうした商品を活用するのも良いでしょう。
鍋をきれいに収納したい
シンク下に鍋を収納する人も多いですが、重ねて置いてしまうと取り出しにくく不便を感じることがありますよね。そんな時には棚を作ってみるのがおすすめです。
奥側横向きに1本、手前側横向きに1本という具合に配置し、その上に鍋を置くことができる板を置くだけで簡単に収納棚を作れます。重ねて置く必要がなくなるため、必要な鍋を簡単に取り出したり、あるいは片付けたりすることが可能です。同じようにして段を増やせば収納量もアップできます。
他にも、鍋を立てて収納するためのアイデアもあります。手前側から奥側に向かって水平に設置する方法で、川の字を連続させるような形で突っ張り棒を何本か並べて配置しましょう。その際、突っ張り棒間に鍋がちょうど入る広さを作るのがポイントです。
するとパーテーションのように区切られた空間ができますので、そこに鍋や蓋、まな板などを立てて収納していきます。主に引き出しタイプの収納を使っている時に便利で、ぱっと見た時の視認性も抜群でしょう。
シンク周りの利便性をアップ
調味料や調理器具など、キッチンスペースが狭いと置ける場所がないこともありますが、この場合も突っ張り棒が大活躍します。作業に当たり少し道具とDIYが必要で、予めワイヤーネットや結束バンド、フック付きの棚などを準備しておきましょう。これらは100円ショップでも手に入る物ばかりです。
下準備としては、まずワイヤーネットを任意の向きで床に置き、左右に1本ずつ突っ張り棒を配置します。そして結束バンドでお互いを結び付けたら完了です。シンク奥側の壁に向かって突っ張り棒を縦に設置し、そこへフック付きの棚を取り付ければ調味料などを入れることができます。
トングやターナーなどを入れても良いのですが、別途S字フックを用意し、ワイヤーネットの空いているところに引っ掛けて使用するのもおすすめです。なお、コンロ付近に設置をすると、万一、外れた時に危険もありますので注意しましょう。
クローゼットも使いやすくなる
洋服などが沢山あってクローゼットに収めにくい時にも突っ張り棒で対策してみましょう。やり方としては、既存のパイプハンガーと段違いに突っ張り棒を設置して、そこに洋服やバッグなど掛けていくだけというお手軽な方法です。
あるいはクローゼットの中間あたりに突っ張り棒を配置し、トップスとボトムスを分けて収納できるようにするのも良いでしょう。ゆとりを持って収納ができますので視認性が良くなり、お目当てのアイテムも見付けやすくなるはずです。穴を開ける必要がないために賃貸住まいでも使えるテクニックです。
もしもまだ余裕があるようなら、任意に突っ張り棒を増やしていくことで、より使いやすい空間へと変身させることができるでしょう。
適切に使うためのポイント
突っ張り棒のありがちな悩みと言えば、落下ではないでしょうか。しっかりと取り付けたはずにもかかわらず、気が付くと落ちていることもあるものです。その場合は使い方が良くない可能性がありますので見直してみましょう。
よくある誤った使い方としては、例えば真横に付けたい場合、横に伸ばしながら設置をするというやり方です。この設置方法ですと十分に性能を発揮できないため注意が必要と言えます。
正しく使うには、長めに伸ばした状態で押し縮めつつ、設置したい場所にシフトさせることが大切です。真横に設置をしたい時も、一度斜めになるように長めに伸ばして、その上で壁に押し当てながら平行になるように移動させるのが本来の使い方です。これによって摩擦力がアップしますので、耐荷重分の性能は発揮できるようになるでしょう。
便利に活用するコツをチェック
突っ張り棒をより便利に活用するには、まずゆとりのある耐荷重を選ぶことです。仮に小物を上に載せたい場合、ちょうど良い耐荷重の突っ張り棒を選びがちですが、ぎりぎりの性能ですと落ちやすくなりますので注意しましょう。
1kgの物を載せる場合も、余裕を持って2kgまで載せられる物を選んだ方が余裕をもって使えます。定期的な締め直しを行うのもポイントです。突っ張っているだけということもあり、例えば地震で建物が揺れた時にも簡単に緩んでしまうことがあります。たまにチェックをすることで落下のリスクも軽減させられます。
落ちにくくするための工夫を講じるのもおすすめと言えるでしょう。そのままの状態でも正しく使えば簡単には落ちませんが、より強固にするために滑り止めを挟むという方法もあるのです。例としては耐震用のジェルマットが挙げられ、これをちょうど良いサイズに切って突っ張り棒と壁の間に挟むことで、密着性と摩擦力が高まり落ちづらくなります。